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putti essay ~日々を綴る~

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#リヨン

やはりそこに、行くことになっていたのだろうか(リヨン)

ひとつの物事があると、すぐに類似する何かを呼び起こし、それを頭の中の紐で結んで次々と引っ張り上げるのは得意技なのだが、村上龍氏の『MISSING』(新潮社 2020)を読み始め、主人公の50代の男性がそのような性質を持ち合わせているので、今回もわたしの中で予め繋がっていたのであろうそれを引っ張りあげて、この文章を書き始める。
この主人公ほど意識が錯乱する感覚や、不思議な光景が見えたりすることはわた

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