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決め手は、たった一つ!

こんにちは。きっかけアクセサリー作家の、音海奏乃です。

今日は金曜日、音海奏乃が感じたことや考えたことをつづっていく、かなのわーずの日です。

さて、みなさんは何かを選ぶとき、何を基準にしていますか?

物によるかもしれませんが、何個か基準があると思います。けれど、音海奏乃の場合はなんと、それがたった一つ。

どういうことか、見ていきましょう。

前の私は

他の記事でも書いていますが、音海奏乃は基本的に迷わない人間です。

深く考えていないわけではありませんが、期限内に結論を出すことは得意。その結論に、後悔したこともありません。

「自分で選んだ結果」として事実を淡々と捉えているせいだとは思います。

ポケモンで遊んだことがある人なら、わかるかと思いますが、ビリリダマやマルマインというポケモンは、アイテムのマークをして、フィールドにいます。

目の前にアイテムのマークがあって、調べるかどうかは、プレイヤーの自由。攻略本やサイトがあれば事前にわかりますが、そうではない場合には調べるまで分かりません。

そこで「調べる!」と決めて、ボタンを押した結果、見事ポケモンと邂逅し、だいばくはつを喰らっても、そうすることを決めたのは、ボタンを押したあなたです。ポケモンはそこにいただけですから……。

ちなみに、ドラクエでいうミミックも同じような感じですね。

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そういう考え方なので、基本的には「自分がすべて、きみに決めた!」ぐらいの感覚で生きていました。

それでも、迷うときは迷います。特に、お金のかかることや将来的なことは、見えないことや痛手を負う可能性も相まって、石橋を粉砕するほど慎重になります。

やはり、自分や家族など大切な人の生命や財産に影響を与える可能性がある件については、慎重にならざるをえません。そんな風に、非対称な考え方をしながら、今までは生きてきました。

変わったきっかけは

その考え方が変わったのは、前回のかなのわーずの記事でもちょっとだけ書きましたが、介護がきっかけでした。

介護が始まってからは、自分のことは後回しにしていく日々。要介護者と一緒に生活しているのだから、それが当たり前だと思い込んで、我慢することが多くなっていきました

けれどある日、ふと思ったのです。要介護者は、まだまだこの先、やりたいことの人生プランがあったはず、と。今となっては高次脳機能障害のうち、記憶障害の影響のせいで、聞くことはできません。もともと自分のことは主張しない人だったらしく、もうだれも分かりません。

けれど、きっとあったはず。大切な人と過ごすとか、おいしいものを食べるとか、行ったことのないところへ行くとか……。

それが突然失われるとなると、自分のことを後回しにしている場合じゃないな、と思いました

時間は有限です。しかし、その有限がいつ、どこを期限とするのか、不明確。

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先日、私もやはり胃の調子が芳しくなく、もしも、何か病気だったらどうしたものか、なんて思いが頭をよぎりました。要介護者はどうなる、家族は、自分の、やりたいことは。

介護が、やりたいことかどうかはわかりません。必要とされたので適応しながら生きてきた、それだけ。急にその時が来ても、「介護のせいで散々な目にあった」とは思わないでしょう。介護を通して、様々な力を身に着けたと自負していますから

けれど、自分のやりたいことと、やってきたことは別でした。断捨離も、家族が使えるスペースが広がるから、といった、ほかの人のために取り組む。主人公は、ほかの人だったと気が付いたのです

気が付けた、だったら、今からでも遅くない。

これからは、自分のやりたいことをやる。例えば、ハンドメイドをする、イラストを描く、小説を書く、天然石を愛でる、などなど。

ゲームなら、スイッチを入れたら君の冒険はここから始まる。

人生なら、スイッチが入ったら私の冒険が何度でも始まるのです。

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唯一の基準、それは……

その日をきっかけに、私は今までの基準を変えることにしました。


それは、「今死んで後悔しないか」です。


物を買うかもよった時も、何を食べるか迷った時も、どこへ行くか決まらない時も。

もし、今、急に倒れて死んでしまったら。

それができなかったことを、どれだけ悔やむか。

今、命が尽きても後悔しないか。

ただそれだけが、最近の基準です。

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「若いのに、ずいぶん落ち着いた考え方だね」と言われることもあります。けれど、そういう現実を見てきた以上、そうならないとも限らない。現に、自分の体調が悪いことに気付いたのだから。

それに、その考え方をしてからは、なんだか物事がすっきり見えてくるようになりました。どうせ命尽きるなら、好き勝手やっちゃえ、なんて自暴自棄になることはありません。

むしろ、物事をさらに冷静にとらえられるようになりました

例えば、あなたはつい、ありがとうや好きを伝えられない、なんてことはありませんか。私はありました。家族以外の大切な人には、後で言えばいいか、なんて言いながら、伝える機会を逃してしまうこともあります。

しかし、考え方を変えてからは、しっかりと言えるようになりました。だって、最後には後味よく終わりたいじゃないですか。自分本位な考え方かもしれませんが、あの要介護者が意識不明で救急搬送された日を思うと、思いも伝えられず、そうなる前に、きちんとしておきたい

さすがに、片思いの状態や、何度も顔を合わせる人に「今、愛していると言いたいんです!」なんていうと引かれてしまう可能性がありますが……。

だから、やりたいことも、我慢せずに、ほかの人に迷惑をかけない範囲で、最優先に行っていこうと決めたのです。

今からそんな心配しなくていいのに、という人もいるでしょうが、それはやはり経験してきた場面の差があるのでわかりません。ベテラン社員が新入社員に初めてのプレゼンで緊張するなと言っても、ちょっと難しいですよね。

人には、人の数だけ、経験する場面がある。それは誰一人として、共通していない。それは、思いも、考えも、視点も違うから。

だからもし、似たような考え方、境遇の人がいらしたら、こっそり共感してくださったら嬉しいです。

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最後に一つだけ。

「明日には命が終わるかもしれないから」という考え方をご紹介しましたが、決してほかの人に迷惑をかけてはいけません。本当に余栄幾ばくの方が稀にそういう発想になるそうですが、ほかの人に危害を加えるのは、あなたの人生に必要なことではありません

そこだけは、気を付けてくださいね。

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今回は、決め方についてつづっていきましたが、いかがでしたか?

ちょっと極端な考え方だな……と、はたから見たら感じるかもしれません。考え方は人の数だけ自由です。こういう人もいるんだよ、くらいの感覚で、記憶のどこかにひっかけておいてください。

きっかけアクセサリー作家

音海奏乃

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