見出し画像

「好き」を大切にしたい~音楽への思い~

この文章は、私自身のことを通じて「こんな人もいるんだ」と知っていただけたらという思いで書いています。


今日は私の趣味である音楽について。

私は、音楽は「好き」だけど「苦手」。一時期はすっかり自信を無くしていました。

そんな私が今、演奏することを再開して、音楽に対して持っている気持ちを綴ってみたいと思います。


私の音楽歴

私は小さいころから「音がなるもの」が大好きでした。これまで、音楽にも興味を持って、何かと音楽にかかわってきました。

簡単に私の音楽歴を書いてみるとこんな感じ。

・幼稚園ころからピアノを始める→好きになれず中学入学前にフェードアウト。

・中学で吹奏楽部に入部し、フルートを始める。→大学生までなんだかんだで続ける。→今は吹きたいときに吹く

・社会人になり、ピアノを再開。


実は苦手な音楽…

しかし、決して順風満帆な音楽人生を歩んできたわけでも、音楽が得意でもありません。むしろ、どちらかというと音楽には苦手意識が強くあります。


何が苦手なのか書き出すときりがありませんが主なものを挙げてみます。

・音感というものは皆無。音程が全くわからない。いわゆる音痴。

・指揮や伴奏に合わせられず一人暴走。

・数えていたはずなのに、今みんなどこ演奏しているの状態。

・楽譜を読むのが苦手。初見合奏は固まるのみ。

・ポップスとかのノリに乗れない…

・暗譜が苦手。


こんな感じなので、これまで散々嫌な思いもしてきました。

「音痴」「リズム感がない」と言われるのは仕方ないとして、まじめに楽譜通り演奏しているのに「なんか違う…」と言われたり、初見合奏で上手く演奏できずに名指しで怒られたことも。

それでもめげずに、人の3倍は練習して、工夫して、中学生のころは何とかついていっていました。


もう疲れたと思った時

それが、だんだんと、苦痛になってきたのは大学時代。

中学ぶりに吹奏楽の世界に足を踏み入れたのですが、その頃の私にはもう「人の3倍練習」する時間はありませんでした。

それに周りの人たちは「ガチ吹奏楽勢」。

できないところがあると、容赦なく指摘され、私はだんだんと自信を無くし、音楽に対する苦手意識だけが日々成長していきました。

そして、社会人になったのを機に、完全に音楽からは離れてしまいました。


ピアノをやりたい

そんな私がピアノをやりたいと思ったのは、今の職場に転職して半年がたった頃。

仕事に慣れて余裕が出てきたからか、急に音楽が恋しくなってきたのです。

でも、一人で練習する管楽器はつまらないし、かといって何か団体に所属する自信もない。

そこで目を付けたのがピアノでした。

ピアノなら一度に沢山の音が出せるので、一人で曲が完結します。

これだと思ったら、もうやりたくて仕方なくなってしまいました。


救われた言葉

「やりたい」という気持ちはあっても、不安はたくさんありました。

何せ小さいころ挫折したピアノ。習っていたとはいえ、特に弾ける曲もないという屈辱。それに、これまでに培われた音楽への苦手意識。

悩みに悩んで、ようやく体験レッスンへ。これまでの音楽歴や音楽への苦手意識を一通り話した後、先生はこうおっしゃいました。

「よく、音楽が嫌いにならなかったね。好きなんだね。」

そう、私は音楽が「苦手」。でも、「好き」なのです。

この言葉を聞いて、私のすべてを受け入れてもらった気がしました。


私は私が楽しむためだけに音楽をやる

もう一つ、心から音楽を楽しむ転機となったことがあります。

それは、「人前で演奏しなくても、自分が楽しむだけに演奏すればいい」と教えてもらったこと。

これは、私が音楽への苦手意識ゆえに「人前で演奏する」と過剰に緊張してしまうことをある方に相談したときに言われたことです。

それまで、私は、音楽をやる以上は人に聞いてもらわないといけないと思い込んでいました。だって、よく「音楽は演奏する人と聴く人がいて成り立つ」とか言うから。

でも本当は、自分が演奏することが好きで楽しいからやっている。なら、無理に人に聞かせようと思わなくていい。

そう思えたら、今まで感じていたプレッシャーから解き放たれ、自由になることができました。


おかげで今、私は自分のペースで自分なりに音楽を楽しむことができています。

音楽を通して経験した嫌な思い出も、苦手意識も消えたわけではありません。

でも、演奏したいと思った曲を練習して、躓きながらも弾けるようになる過程はやっぱり楽しいし、好き。

私はこれからも、心から湧き出る「好き」という気持ちを大切にして、自分のために音楽を楽しみ奏でていきます。

最後までお付き合いありがとうございました。





サポートしていただけると大変励みになります。よろしくお願いします。