私の人生を変えたゲームの話。
そのゲームは、私が中学生のときに弟からすすめられてはじめました。
ゲームのタイトルは、
『ルーンファクトリー2』。
あの、言わずと知れた人気ゲーム、
『牧場物語シリーズ』
から派生した、牧場生活&RPG要素を一緒に楽しめてしまう、いいとこ取りなゲーム。
RPGなので、当然ながらモンスターとのバトルはもちろん。
こわいボス戦もちゃんとある。
ちなみに当時の私は、RPG要素のゲームは未経験。
このゲームのボス戦だけ弟にやってもらっていたほど、バトルは苦手でした(笑)
(今はボス、ちゃんと自分で倒してますよ笑)
でも、ちゃんとしたストーリーはあるし、背景は綺麗だし、背景がそのまま音楽になったようなBGM、おまけに登場するキャラクターデザインがツボすぎる、
まさに、絵に描いたような神ゲームでした。
私はこのルーンファクトリーシリーズのいろいろなところに影響されて、自分でもそれをマネしていたことがありました。
BGMは、弟が始めたのをきっかけに、自宅のピアノで耳コピしてみたり。
キャラクターデザインは、正直、今の私にも人様に見せられるような画力はありませんが、自分で考えたキャラを描いて、ルーンファクトリーシリーズのようにキャラごとの設定まで細かく決めていたり。
そしてノートには、自分の頭の中で作り上げたストーリーを文章化までしていたほど。
側からみたら、
「ゲームに影響されすぎたヤバい人」
だったんですけど、もうそのシリーズが好きすぎて、ストーリーまで考えちゃうレベルだったんです。
このルーンファクトリーシリーズに影響されて耳コピしたり、絵を描いたり、ストーリーを文章化したりしていくうちに、私は文章を書くことがこの中でもっとも好きであり、したいことだということを悟っていたのを、今でもよく覚えています。
ルーンファクトリーシリーズは弟に2を教えてもらって、そのあと3。
そのあと、シリーズ第一作目
『ルーンファクトリーー新牧場物語ー』
をプレイし、シリーズ初のニンテンドーWii版
『ルーンファクトリーフロンティア』と、
今までのルーンファクトリーシリーズとはシステムや映像がガラッと変わった
『ルーンファクトリーオーシャンズ』。
そして、
『ルーンファクトリー4』
がリリースするところまで、私は自分自身もリアルに成長しながらプレイし続けていました。
「このシリーズをこの先もずっとプレイできたらいいな」
と思いながら。
ところが、今までルーンファクトリーシリーズの開発をしていた会社が倒産……。
これからもずっとわくわくする世界を見せ続けてくれると思っていた大好きなゲームが、6作品目で突如、終わりを告げることになったのです。
その直後、私はちょうど、通っていた専門学校を卒業し、アルバイトでしたが就職をして、転職をくり返し、まったく別の世界の音楽にハマっていったので、そんな嘘のような出来事はいつしか忘れさられ、
私が2回目の転職活動の末、ようやく派遣社員として1年ほどの仕事が決まったころ。
そのルーンファクトリーシリーズの元プロデューサーをしていた方が、開発する会社を起業。
2019年の夏。
ルーンファクトリー4が新しいプラットフォームのニンテンドースイッチでリメイク版を発売。
2020年には、コロナの影響で発売日が2021年5月に延期にはなったものの、
一度は諦めた、あのシリーズ最新作。
『ルーンファクトリー5』
の発表がされたときは、まだ夢を見ているのでは?
と疑い、情報を得たネットのニュースサイトを何度もくり返し開いたことが、つい最近の話とは思えないほど現実味をおびてきています。
夢のような出来事が現実味をおびてきているのは、大好きだったゲームシリーズだけではありません。
学生時代、ルーンファクトリーシリーズの影響で、趣味で文章を書くようになっていた私は、文章を書く仕事に興味があったものの
「私には無理だろう……」
と諦め、調理系の専門学校でお菓子作りを学ぶ道に進みましたが、思うようにいかないことがとても多く、お菓子作りのプロになる道から外れてしまいました。
今は派遣社員という、いつ切られるかわからない、とても不安定な雇用形態ではありますが、たまたま決まった、3回目の今の派遣先がいろいろな面で比較的恵まれた職場だったこともあり、今の仕事先が決まって3ヶ月後。
”仕事”といえるような安定的な収入は望めないものの、自分のブログを立ち上げるところまでたどり着いています。
ここには書ききれないぐらい、すごく遠回りをしてしまってはいますが、このルーンファクトリーシリーズをプレイしていなければ、私は今、ここで文章を書いていなかったかもしれません。
私に夢と、諦めない希望をくれたゲームをこれからもプレイすることができるなんて、まるで夢のような話です。