自己満足のススメ。
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「自己満足」って悪いこと?
今まで「自己満足」という言葉の持つイメージは、本当に酷いものだった。
「自己満足」とは、「自己中心的」と共に
「自分勝手な人」を表す、非常に非難がましい言葉だったのだ。
「だった」?
ということは・・・もう違うのか?
そう。これからはもう違う。
「自己満足」は、むしろいいことなのだ。
まず、あなたは一体誰のために生きているのか?
両親のため?
祖父母のため?
兄弟のため?
恋人のため?
妻のため?
夫のため?
子どものため?
ノンノン、ぜーんぶのん。
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あなたは、あなたのために生きているのです。
つまり、あなたが幸せになればよいのです。
「あなたが幸せになればよい」
ということは、
自分が満足すればよいということ。
そう、まさに自己満足。
だからあなたは、あなたの書いた文章に
「自分さえ」満足できればそれで幸せだし、
あなたの描いた絵に「自分さえ」
うっとりできればそれで幸せだし、
あなたの作った料理に「自分さえ」
美味しいと思えれば、それで幸せなのだ。
これらの「自己満足」に何か問題があるだろうか。いや、一切ない。
むしろ誰にも迷惑かけずに自分だけ幸せになって、何が悪いというのか。
「純粋な自己満足」ほど、人の幸せの形として美しいものはないだろう。
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ここで気を付けなければいけないのは、
「自己満足」をするために他者に何かを強要すること。
他者の評価がなければ満足できないというなら、それは「純粋な自己満足」とは言えないからだ。
自分の作品に「いいね!」を強要するようなことをしてはならないのだ。
だから、もちろん「いいね!」をしてくれない人を非難してもいけない。
それが他者を認めるということであり、それができなければ自分も認められないからだ。
それがこれからの『多様性の時代』を生きるための大原則である。
簡単に言えば、
「自分がされて嫌なことは人にもしない」ということ。
例えケーキがふんわり膨らまなくても、自分さえ満足できればそれでいいのだ。
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クリエイティブな自己満足。
そして、私が「自己満足」を勧める理由はもう一つある。
自己満足はどんな時にするか?
それは何かを創った時である。
私たち人間は自分が思うよりもずっと、日々クリエイティブな活動を行っている。
創造活動しているのは、なにも芸術家だけではないのだ。
製造業や建設業はもちろんのこと、農業や飲食業、教育や各種サービス業、家庭の主婦(夫)だって毎日が創造なのである。
つまり、自己満足がこの世界を創っていると言っても過言ではない。
何かを創った時に満足できる時もあれば、イマイチな時もある。
料理やライブ演奏など、その時に必要なものは作り直しが効かないが、芸術作品や文章など時間が経っても腐らないものは、納得いくまで好きなだけ作り直すことができる。
どこまで作り直すか。
自分が満足できるまでだ。
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これらの面白いところは、
「寝かしておくことで変化する」ということ。
いや、正確に言うと・・・
変化するのは作品ではなく、
実は自分のほうなのだ。
ただ最近は「ただ寝かしておいた」はずの原稿がいつのまにか編集されていることもあるので、変化するのはどうやら自分だけではないらしい。
そしてこれもまた、モノづくりをする人なら共感してもらえると思うが、
「自分がいいと思った作品」が必ずしも評価されず、
「自分的にはそうでもない作品」が評価されることが往々にしてあるということ。
この場合、心理的にはかなり複雑なのだが、「自分がいいと思った作品」は頑張って創ったものであることが多く、「イマイチな作品」のほうはあんまり頑張らずにできたものであることが多いのだ。
これは一体、どういうことなのだろうか。
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