主観と感情の吐き違え。ライターって幅広い!
"ライター"というお仕事は、幅広く、いろんなジャンルがある。
それにやっと気づいたお話。
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トラベルフォトライター、編集者としてフリーランスで活動して1年。
1年経って、先日、全身に雷が走るような
それはそれは大きな衝撃を得ることになる。
ずっとなにかに対してモヤモヤしていたし
ずっとなにかが心の奥にひっかかっていた。
その答えが最近やっと見つかったのだ。
1年後、気付いたら得意だったことが
まさか苦手分野になってしまっているとは…。
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この1年のお仕事は、ライターにおいても編集においても、どちらも"SEOライティング"が1番ウィイトが大きかった。
SEOライティングとは…
検索を上位にあげるライティング方法。書き手の主観性によるライティングではなく、「検索ユーザーファースト」として、読み手に響くコンテンツ作りをすること。
よく"Google先生のご機嫌を伺う"なんていう比喩も使ったりする。
SEOライティングに関わらず、
"書く"ということは"読み手"がいて初めて成り立つ。
書く作業は自分のために書いているのではない。
何かの情報を知りたい人がいるからこそ書くのだ。
だからこそ主観性は求められないし、
いかに客観視して相手が求めている情報を
"ライティング"していくかが重要なのだ。
その意味ではSEOライティング(Google先生)は、(技術的な面を除いて)とても合理的だと思う。
そんな訳でフリーランス初心者の1年目は
"SEO"にこだわった書き方を徹底してきた。
そのおかげで自分の書いた記事も、編集した記事も検索順位上位を占めることが多くなり、1位をとることもできるようになった。
でも、それと同時に苦手になってしまったのが
"表現すること"と"感情の書きだし方"。
ずっとモヤモヤしていた正体はこれだった。
伝えようという気持ちが先行し過ぎて、 自分の感情よりも、"いかにしてみんなの疑問点を解消して届けられるか"に注意力をあげてきた私。
そんな私は、いつの日にか感情をどこかに置いてきてしまっていたのだ。
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そのことに気づかずに苦戦していた取材のお仕事がある。
媒体によってライターに求められることは様々。
(↑これ、本当に重要!!)
媒体ごとに"求められることが違う"ということは理解していた。だが根本的なところでわかっていなかったことに、この時は気づいていなかった。
「これで完璧…!」と思いながら先方に原稿を提出した。
しかし返ってきたのは「もう少しリアルな旅人目線に修正してほしい」との依頼だった。
また、「少しPRっぽい文章かもしれない。取材先をしっかり紹介したい土屋さんの熱い気持ちはとても伝わってきたけど、今回はもう少し旅行者目線で書いていただければ嬉しい」とも言われた。
私は正直とまどったし、訳がわからなかった。
これほどまでに"書く"ということに苦戦するとも思わなかった。
普段の取材記事は、SEOライティングを意識しながら、ホテルやクルーズ、観光地などのPR文章を書くことが多い。
そういったことが染みついてしまったのだろうか。
今回の案件は、SEOライティングは全く求められていない。
それは理解していた。
にも関わらず、無意識のうちにSEOを意識した書き方になっており、そして説明文ぽくPRっぽくなっていた。
クライアントが求めていることは"リアルな旅行者目線"。
…つまり、「自分が旅した気分になりながら、感じたことをそのまま書いて欲しい」ということだ。
頭では理解していたが、でも何故かどうしても"旅行者目線に立つ"ということができずに、気づけば立ち止まってしまっていた。
以前はすんなりとOKをいただいていたにも関わらず、少し間を空けて久しぶりにいただいた案件に、かなり苦戦してしまったのである。
「リアルな旅目線って?旅行者になった気分…?書き方がわからない…。」
この時は気づいていなかったが、自分の感情を素直に文章に直すことが苦手になっていた証拠だった。
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取材時はもちろん、プライベートの旅でさえ、取材のごとくのように情報収集している私。
「旅の本質を伝えたい…!」という気持ちばかりで、"旅を楽しむ"という純粋な娯楽感が薄れていたことにやっと気づけた瞬間でもあった。
伝えたいという気持ちは大切。
情報を正確に届けることも大切。
だけど
自分が素直に感じた喜びや感動を
表現しきれてなかったと深く反省…
SEO ライティングには表現方法は深く求められていないが、トラベルフォトライターとして名乗っている以上、表現の幅は大事である。
もともとは素直な感情を書いたり表現することは得意だったはずなのに、出来なくなっていることに気づいた時は、かなりの衝撃だった…
わたしは極端な人間なので
「旅行の記事を書く=伝える=主観性はいらない=感情は書かない」
という方程式を自分の中でいつの間にか作っていたんだと思う。
確かにSEOライティングであれば、それは間違いではない。
SEOライティングは表現力よりも"いかに検索に引っかかるワード"を使うかの方に、より注意力を注ぐからだ。
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でもトラベルライターのお仕事は、SEOライティングだけじゃない。
SEOに関わらず、エッセイ要素を含めたライティングなど、トラベルライターといっても様々なのだ。
私としては、いつかは誌面にだって挑戦してみたいし、旅本だって出したい。
書ける媒体だってもっと増やしたい。
それ以前に同世代の女性に、もっと旅の魅力を広めたいし、もっとわくわくした気持ちを伝えていきたい。
しかし、それらをやり遂げたいのであれば、SEOライティングというライティング方法だけでは、決して十分とは言えないのだ。
そういったことにやっと気づいたのだ。
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主観性(ここでは"自分自分"と自分を前面に押し出した、読者を無視した自己満な文章を指す)はいらない。
でも、感情や、表現方法は、客観視してても書くことは十分に可能だ。
それに気づかなかった私は、主観と感情(表現方法)を完全に混同…。
旅行のライティングといっても様々であることを忘れてはいけない。
分野によっても媒体によっても求められることも全然違のだ。
大切なことだから、もう一度言う。
媒体によって求められることは全然違うのだ。
ライターは"媒体に合わせた書き方"ができるかどうか、も問われるのだ。
媒体が違えば、読者層も違う。
読者層は被っていたとしても、クライアントが「読者にどのように届けたいか」という想いも同じとは限らない。
読者層を意識し、クライアントが求めている書き方や解決して欲しい問題意識を汲み取ることこそが、かなり重要だったりするのである。
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偉そうなことを言っているが、その本質に気づいたのはつい最近だ。
今まで「ライター=SEOライティング」という方程式を自分勝手に作り上げてしまっていたことに、やっと気づけたのである。
だからそれ以外のイレギュラーなことが起きたときにパニックになってしまう。
私は表現方法ももっと身につけたいし、自分が感じた感情も伝えたい。
そして自分の感じたことや、体験を通して誰かの役に立つことができたらとっても嬉しい!
その1番最適な場所がNOTEだなと、気づいたので私はこうして今NOTEに向かっている。
ブログでは今までどおり旅の情報を。
(SEOライティングメイン。セールスライティングにも挑戦していく予定)
そしてNOTEではエッセイ中心に。
今年はライターとして幅を広げるためにいろんなことに挑戦していきたいと思っている。
やってみて、好きや得意を見つけていけたら最高…!
来月は初のインタビュー取材のお仕事も入っている。
今度のインタビュー取材は、今までのライティング方法とも撮影方法とも違った、初めての経験となるだろう。
だから正直とってもどきどきしている。
でもだからこそ楽しみでもあるのだ。
自分の可能性は自分で信じるしかない。
自分が書いた言葉で、
自分の撮った写真で、
それを自分の世界観をもって
一人でも多くの人に届けられると嬉しい。
でもそれは決して自己満にならないように、
いつだってちょっと俯瞰しながら。
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