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小正月のはなし(1月15日)

1月15日は季節の行事「小正月(こしょうがつ)」です。前月の12月13日(正月こと始め)から始まったお正月の行事も、これにてひと段落。昔は1月1日を「大正月」、1月15日を「小正月」と呼び、お正月の一連の行事を取りまとめていたそう。

さてさて、小正月(こしょうがつ)がどんな季節行事かというと、昔から小豆(あずき)を加えて炊いた「小豆粥」を食べる風習があります。小豆といっても、善哉(ぜんざい)やお汁粉のように小豆を甘く炊くのではなく、米に小豆と水を多めに加えて一緒に炊き込むシンプルな粥です。地域によっては、粟(あわ)や稗(ひえ)、麦などの7種類の雑穀を加えて粥にすることもあるんだとか。

昔から、小豆のような赤い食べ物には邪気を祓う力があるとされ、小正月に小豆粥を食べることで一年の無病息災を願ってきました。(冬至の日に小豆粥やかぼちゃと一緒に煮た❝いとこ煮❞を食べるのも同じ。)小豆粥には七草粥と同じく、お正月のご馳走が続いた後に消化のよいお粥で胃を労わる食養生の意味も込められています。お正月に余ったお餅を入れて❝望粥(もちがゆ)❞と呼ぶ風習もあり、何だか未来への希望に繋がるようなわくわくした気持ちになります♪

この他、小正月の行事は地域により様々ですが、特に代表的なものが「左義長」や「どんど焼き」!前年の御札やお守り、書初めのお習字、お正月に飾っていたしめ縄などの正月飾りを寺社の境内や河原などで焚き上げる火祭りのこと。

私が子供の頃は、家の近くの柿原公園(野球場などもある広~い公園)に7~8メートルの大きな竹の櫓が組まれ、大人も子供も大勢の地域の人が集まってどんど焼きが行われました。パチパチ、バチバチというすさまじい音を立てながら大きな炎が立ちのぼる様子は、子供心に非日常のドキドキ感がありました。「危ないから火にはあまり近づかないように」と言われながらも、父の目を盗んでちょっとだけ火に近づいた時の頬っぺたの熱さや、オレンジ色の炎を見つめた後の、一瞬だけ世界がオレンジ色越しに見えたような感覚も、大人になっても覚えている思い出です。

どんど焼きの火が下火になったら、お餅にバターや油を塗ってアルミホイルに包んで焼いたり、焼き芋をしたり、子供の頃のどんど焼き、楽しかったな~。

皆さんの「小正月(こしょうがつ)」の思い出はいかがでしょうか?今年の1月15日はちょうど日曜日。お家の近くでどんど焼きが行われていたら、久しぶりに参加してみてはいかがでしょうか?良いお正月の締めくくりになりますように!

どんど焼き(イメージ)

季節を感じる暮らしを通して、皆さんの日々がより豊かに広がっていきますように♪ このページを見つけてくださりありがとうございました。

今日も良い一日になりますように♪
kana【季節を感じる暮らし/四季ソムリエ】

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