七十二候:雉始めてなく
新しい季節が巡りました!約5日ごとに巡る七十二候の季節の話。1/15~1/19の主役は雉(きじ)です。七十二候の第69侯「雉始めて雊く(きじはじめてなく)」は雉(きじ)のオスがメスへ求愛の歌を歌う季節です。
雉(きじ)って民話『桃太郎』に登場するのでほとんどの方が名前を聞いたことがあると思いますが、どんな鳥かわかりますか?何となくカラフルな顔面の鳥だった気がするけれど、いったいどんな鳥なんだろう?と思って調べてみました。
雉(きじ)は実はなんと❝日本の国鳥❞!
国鳥とは、国歌(君が代)や国旗(日の丸)のように❝国のシンボル、象徴❞になっている鳥のことです。日本の国鳥は、トキでも鶴でもなく、日本鳥学会により雉(きじ)が指定されていてびっくり!(昭和22年)
雉(きじ)が国鳥に選ばれた理由としては、日本の固有種であること(沖縄と北海道以外に生息)。『古事記』や『日本書紀』にも記載があり、『桃太郎』などの民話で古くから人々に親しまれていたこと。オスはメタリックグリーンの羽が美しく、飛ぶ姿が優美で力強い。メスはたとえ巣のまわりが燃えたとしても我が身をかえりみずに卵やヒナを守る、母性愛と勇気を象徴した鳥といわれています。
雉(きじ)のオスはこの時期になると鮮やかな濃い緑や青の体に、繁殖期特有の赤いハート型の顔で「ケーンケーン」と鳴きながらメスを求めて求愛します。これから約1ヶ月にわたる雉(きじ)の求愛の季節。今年も全国に、たくさんの雉(きじ)カップルが生まれますように!そして、日本の国鳥がもっともっとポピュラーになりますように!(ちなみにメスの体は茶褐色です)
季節を感じる暮らしを通して、皆さんの日々がより豊かに広がっていきますように♪ このページを見つけてくださりありがとうございました。
今日も良い一日になりますように♪
kana【季節を感じる暮らし/四季ソムリエ】