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Eczema:アトピーの話【4】

続くアトピーの話は、その3で触れたメンタルヘルスについてもう少し。あと市販されているもので私が使用してよかったものや、やってよかったこと。 (ちなみにこちらがその1その2

While eczema can sometimes trigger mental health symptoms, stress and anxiety may trigger your eczema rashes, too.

https://www.healthline.com/health/eczema/the-link-between-eczema-and-mental-health

タマゴ🥚が先か、ニワトリ🐓が先か、じゃないけどこれ。アトピーが心理疾患やストレス、不安障害、そしてアトピーによる湿疹を引き起こす。アトピー患者を研究したら鬱や不安障害の疾患率が非常に高い。これは、納得の結果である。これまでのNoteで書いたけれども、

◆ まず、体の理由。痒くてたまらん、ちっとも治らん。ずっと痒い
◆ 痒いがおさまっても、別の所がかゆい。もしくはひどくなる。
◆ なんせ皮膚の状態だから、見た目(それは自分的にも。他人からも)常に晒され、晒し状態。隠しようもない。
◆ 治療しなきゃ、しなさい、というプレッシャーに晒される(完治することは無く、誰にでも効く薬だとか治療法がないにも関わらず)
◆ 何年も、何年もこのクソみたいな痒さとデロデロ、カサカサ状態が続く
◆ その上、他の健康疾患や病気のリスクにまで晒される(私の場合は、喘息、大腿骨壊死、緑内障)
◆ しかも、ストレス感じるとさらにまたアトピーひどくなる極悪メビウスの輪

こんなもん、鬱になるな!不安になるな!っていう方が無理じゃん!

こういうことを、わかっている人・わかってくれる人が近くにいてくれるだけで、アトピーに悩む人はかなり救われると思うのだけど。だから、このnoteを読んで下さる方が、ほえ〜、そうなんやなぁってそんな何かしらの思いを抱いてくだされば幸いなのである。

私は、ずっとアレルギーとかアトピーに悩まされて生きた人生であるので。逆にアレルギーないよ!とかそういう人の気持ちがわからないし、心底、羨ましい。だから、アレルギーとかアトピーとか無い人が、ちょっとした知識だとか、ほ〜ん、そうなんやな、なんて認識を持っていただければ色々変わると思うし、それって支えとか、希望につながると思う。

実際ねぇ、自殺率だってかなり高いのであるよ。

patients with eczema are 44% more likely to exhibit suicidal ideation and 36% more likely to attempt suicide compared with patients without the condition.

https://www1.racgp.org.au/newsgp/clinical/eczema-patients-at-36-higher-risk-of-suicide-attem

アトピー患者の人の44%が自殺を考えたこと、自殺未遂を図ったことがある(アトピーでない人の場合は、36%)他にも、痒すぎて眠れず、不眠になったりするので、そこから鬱に発展したり、余計に具合が悪くなったりする。

My Skin is Clear, But the Emotional Scars of Eczema Remain (私の皮膚はクリアになったけど、アトピーのせいでついた心の傷は残っています)これは、アメリカのAmerican Eczema Associationのサイトに載っていた経験談。Emortional Damageというもの。

これは私の体感だけども。おそらくアトピーの人、アトピーの子供を持つ人って肌のコンディションを何とかしようってまずそれに力を入れるから、多くの場合においてメンタルケアが軽視されているような気がする気が回らない、のではなく、回せない、のである。症状を抑える、改善するためだけにやることが多すぎるから。症状がひどい人は特に。

私の場合は、その3にも書いたけど、夫アルゴがいた。同時に、アレルギー主治医の勧めでカウンセリングにもかかっていた。私の場合は当時の地獄のような院生活もアレルギー・アトピーの悪化の理由だったから、心と体の治療を平行して行うことになったのだけど。特に大人の人には、メンタルヘルスのチェック、もしくは、せめて日ごろのストレス軽減対策……エクササイズとか趣味に没頭とか、とにかく心への負担というものを減らすという心がけもまた大事であると思う。

私が心の方の治療で良かったな、と思うこと。

しつっこいけど、結局、世界ってのは「見た目」ってのに大きく影響される。だから、気にすんな!っていうのはまず無理。でも同時に、考え過ぎることもない。この辺のバランスって自分では取りにくいし、見極めることが難しい。

その3にも書いたけど、私は自分をずっと醜いと思っていたし、アトピーがひどくなってからは見た目のひどさに加えて、臭いもあると思いこんでいた。カウンセリングは、この辺の「考えすぎなとこ」の緩和、そして「気にすべきこと、気にしなくていいこと」の境界というか、そういうものをうっすらと示してくれた。そして「それらのことを自分がどう受け入れていくか」ということ、認知方法やコントロールの仕方も。心のバランスのとり方ってものを知ることで、自分が楽になり、楽になったことでストレスも減った、で、結果、それが皮膚のコンディションにもよく影響したって感じ。

食事や居住において日常生活に様々な制限を設けることは大変だけど、やり始めると周りが見えなくなってしまい、私は結果、それで摂食障害と強迫観念症にもなってしまったのだけど、「やりすぎない制限」「制限することへのストレス軽減」「制限せねばいけない生活との向き合い方」そんなことも、ゆっくりとだったけれど、カウンセリングで学んでいくことができた。

これは、私が子供の頃を思い出すと。治してあげたい、なんとかしてあげたいと頑張るお母さんにもお伝えしたいことである。アトピーの子を持つ親がみんな私の親のようだとは思わないけれど、中にはうちの母のようにとにもかくにも頑張りすぎる人だっているかもしれないから。

カウンセリングが割にポピュラーな米国のことだから、こんな風だけど、よその国ではカウンセリングはさすがに大ごとかもしれない。でも、周りの人のちょっとした気遣いで、人の気持ちは全然変わる。ちょっと力を抜いて、ちょっと立ち止まってみることで変わることはいっぱいある。

身近にアトピーで苦しむ人がいても、治療などを無理強いしたりしないで欲しいし、私、個人としては「可哀そう」と絶対に言わないで欲しいと思う。哀れんで欲しくないのよ。可哀そう、可哀そうなんて言われ続けたら歪む。少なくとも、私は歪んでいた。

で。先に述べたストレス軽減作戦。一番、よかったなぁと思うのは、ホットヨガ。アホみたいに熱い部屋でめちゃくちゃ汗かくアレ。

まず、体的な意味で、汗がじゃんじゃんでるので代謝が良くなる(もちろん、レッスン後は迅速、シャワーで汗を完全に流すことも大事)。緩やかに体を動かすから、運動大嫌いの私にもできた。

そして、心的な意味では、瞑想。ヨガって自律神経を鍛えるそうなのでセロトニンの分泌(幸せホルモンゆーやつ)が増えるのだという。因みに、最近の研究では、アトピーの人はセロトニンの分泌に問題ありと言われていて、さらには、メンタルヘルスにもセロトニンって大事なのである。ストレス減るよ。(このへんはまたそのうち、心理学的なNoteで掘り下げて書いていきたいなって思っているネタでもある)。理にかなっているのである

とういわけで、ホットヨガおすすめ激おすすめ。いや、私、苦手…とか、失敗したら恥ずかしいし、とか、アトピー見られるのがいや、とか言う人がいるかもしれない。私は言ってた!ずっとやるのを迷ってた!でもねぇ、誰も見てない!(断言)

ヨガなんて自分の心と向き合うとかそういうもんだから、自分が気にしてるほど、周りの人は見てない。それぞれが自分の心、そして体がグラグラせぬようポーズをとるのに必死であるため、他人を見ている暇なぞないのである。そんなことより、皮膚のコンディションも良くなる、ストレスも軽くなる、なんせホルモンが!セロトニンが!アトピーもメンタルも平穏にしてくれるのだ。ホットヨガ、一石二鳥どころか一石三鳥、四鳥である。別にホットでなくても、今は動画などでおうちでもヨガができるので、それでもいいと思う。

そして以下がおすすめ市販プロダクト。これらを使えるようになったもの、皮膚の状態が落ち着いてからだったけれど、現在でもつかっているもの(アメリカアマゾンのリンクを張っておきますが、これらのものが日本で買えるかは謎。でも製品によっては米アマゾンから日本に発送してもらえるので興味あれば)。

Oatmeal bath。オートミール風呂。最近は日本でもダイエット云々で流行っているっぽいオートミール。これは、古くから伝わる家庭医療。ぬるめのお湯をためて、1カップくらいのオートミールをいれる。ガーゼで作った袋とか、出汁袋的なものにいれて(でないとバスタブがエライことになる)米のぬか袋とかそういうのと同じ感じ。10~15分浸かって、風呂上りはタオルでパットドライ(パタパタして水分をふき取る。ごしごし拭かない)

もちろん、入浴剤も売っている。私はAveenoの物を愛用。アメリカならどこの薬局でも売っているし、Amazonでも買える。6ドルくらい。
上のリンククリックすると米アマゾンの商品ページがでます。

ちなみにこのAveenoには、Eczemaケアのものが結構ありますが、非ステロイド、ナチュラル素材の痒み止めクリームも良きでした。こちらは8ドル。

正し、Avennoの製品は小麦粉アレルギーや植物のアレルギーがある人は要注意。(私の場合は、食べると消化しにくい、という不耐性ヤツでアレルギーではないので使用できたのです)

再度になるが、Aさんに効くからBさんにも効くなんてもんではないのである。これは肝なんです。良き!と言われている治療でも、そこにアレルギーがあるとうまくいかない。最悪、悪化させる。しつこいけど、だからこそ、アレルギー源の検査を大声で推奨する。何事においてもだけど、「オノレを知る」というのはとても大事なことなのである。

ぬるめの風呂に入り、まだ体がしっとりしているうちに迅速に保湿剤を塗る塗りまくる。これを徹底。タオルはゴシゴシ使わない。パッティング、触れるだけ的な。ゆえに、私の風呂上りはあちこち、ビタビタ、ビショビショである。体を洗う時は、最近はガーゼか手ぬぐいを使っていますが、酷い時は手を使って洗うだけ。皮膚をこすらないのが大事

保温には、Aquaphor Healing Ointment これは、ベタつくんだけどめちゃくちゃ保湿する。香料なぞも入っていない。とにかく保湿!アトピーの肌ってのは、水分を留めることができない状態であるので、乾燥がひどい時は今でも、保湿の上に包帯やラップを巻いたりもする。

それと、Eucerin Intensive Repair Lotion

あと化粧水なぞは長らく使えなかったので、このような温泉水のスプレーだとか、精製水をスプレーにいれて、こまめにプシプシしていた。皮膚にある程度の水分がなければ、保湿クリームを塗ってもあまり意味がないんだそうである。

多くの化粧水やこの手の水スプレーには、グリセリンが入っていることが多いのだけど。私はグリセリンの含有量によっては、余計に痒くなったりする。ので、化粧水やクリームを塗って痒いとか、違和感を感じるのであればしっかり原料を確認すると良いと思う。

石鹸はいわゆるアトピー用に開発されたものや(それこそAveenoやの製品とか)赤ちゃん用の石鹸、超繊細肌用などを使っていましたが、ここ数年はずっとDr. Bronner's Pure Castile Soapなるオーガニックの石鹸。リキッドのものと固形のものを両方。色んな種類があるのだけど、Tea Tree。ティツリーオイルは肌に良いらしいし。この石鹸、何がすごいって、使い道が18種類あるらしいwwwそんないらないし、私は体と頭、それから犬を洗う用途でしか使ってないけど。

何度も何度も繰り返しで、しつこい!と思われるかもしれないけれど、これらの製品は、私には合った、というわけで万人に合うわけではない。幼いことから色々試され、試して、ようやくたどり着いたものであることを明記しておきたい。

良いと言われている商品や改善法であっても、すぐに飛びつくのではなく。調べてみて、自分にあっているか、と考えることがとても大事……なんて偉そうにいっているけど、その2で書いた試した治療法の例でもわかるが、私自身が、なんにでも飛びついて大した効果がなかった過去があるため、こんな風に言えるのである。

自分が思っていた以上に暑苦しく語ることになってしまったこのアトピコシリーズのNoteなのだけど。次回、色んな治療課程において、良かったこと、そして悪かったことなどを書いて、一旦、おしまいにしようと思う。

(続)

一旦終了、な最終話。



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