誰でもよかった

来る者拒まずだった
ある程度清潔で
優しくしてくれる人なら
誰でも良かった

「こんな事やめなきゃ」
「どうにでもなればいい」
繰り返す

わたしだけを大事に
そうしてもらえる瞬間

私も甘えて
あの人達も甘えて

自分を傷つけて
あの人達も傷つけて

どうせもうこの体は傷物
これを差し出せば
みんな優しくしてくれる

容姿も体も男の人には困らない
男の人に選んでもらう為の道具
愛してもらうための道具
減る物でもない

いつまで使えるか分からない道具
今が良ければどうでもいい

乱暴に扱われて
少しくらい傷ついても
体は勝手に治る

みんなそう
何も否定せず受け入れてくれるのは
最初の頃だけ

また会いたい
次はいつ会える
ご飯行こう
デートしよう

なんで無視する
ひどい女

好かれたら怖くなる
追われたら逃げたくなる

ただ安心したいだけ
どっぷり寄りかかって
用が済んだらもういらない

待ち伏せ
ストーカー
またこうなる

深入りされたくない
日常にあの人達はいらない

お金をもらえば良い
そうすれば
あの人達は深入りしない

寂しい時だけ会える
それ以外は連絡とるのも面倒くさい

したくなったら体を売るだけ
したくなったら金払うだけ

それ以上求める気が無い
都合のいい同士をさがしてた

好きという感情も
持っても傷つくだけ

してる間だけ
自分を肯定できる
依存症だって
気付いても止められない

でもどれだけしても
満たされない
好きでも無いから
信じてないから
愛なんてないから
気持ち悪いから
どうでもいいから
いつ死んでもいい
長生きなんてしたくない
この手にシワができる前に
終わらせちゃえばいい
どうでもいいんだよ
最初から
なんで生んだんだよ
いらないのに
生まなければよかったなんて
邪魔なのに
なんのために生まれてきた
私なんて

そう思ってた

生まれてみたかったから
ここにいるって?

なんでここを選んだの

でも分かっててもまた
ここを選ぶのかな

それを含めて今の私だと
やっと思えるようになれたから


その場しのぎで
何かを削ってく

分かってるのに
また体を許す

名前も知らないあの人達に

そんなことは

もう卒業しなきゃ

分かってるのに