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セ・ラヴィ!これが人生!Netflixオリジナルドラマ「エミリー、パリに行く」
「パリにはプライドがある。」
パリは少々気難しい街である。
実際に住んだことはないのでそんな大それたことを言う資格はないが、数日旅行してもその気難しさを感じとることができる。
決して悪口を言ってるわけではない。
気難しい人ほど魅力的だと私は感じるので、気難しいパリは大好きだ。
今回はNetflixで配信中のオリジナルドラマ「Emily in Paris エミリーパリに行く。」を視聴して心を動かされたので書くことにした
このドラマは構図的には、プラダを着た悪魔という映画と少し似ている。
似通っている部分としては物語の舞台がファッションの現場であることと、嫌味な上司に屈しないというところだろうか。
この物語はファッション業界出身でもないアメリカ人のエミリーがパリで果敢に成功を掴むお話である。
ストーリはネタバレになるので事細かにここで説明はしない。
物語は主人公のエミリーがsnsマーケティングの仕事をシカゴでしていたところ、上司が行くはずだったパリへ突然赴任することになるところから始まる。
誰もが憧れる華の都、「パリ」
エミリーは美しい洋服を着て毎日を鮮やかに生きていく。
のだが、パリにはパリの生き方がある。
シカゴとは違う。パリ流の生き方が。
私がフランスに旅行に行った際バスガイドが言っていた事だが、パリはあまり朝早くから仕事を始めないらしい。(仕事によるのだろうが)
それに定時できっちり帰るし、(法律で1週間の働く時間が決まっているとか...。)お昼休みも長いし休日は田舎の別荘でゆっくり家族と過ごす人が多いらしい。
現にそのバスガイドもバスが渋滞にハマって勤務時間である定時を超えた瞬間、トンネルの中で「降ろしてくれ」と言って颯爽と帰って行ったことは今でも鮮明に覚えている。
だって日本ではまずそんなことありえないでしょう。笑
まあそんなこんなでパリに住むシカゴ生まれのエミリーはパリに翻弄されていく。
これが全てパリに住む人の意見だとは思わないが、フランスにある様々な制度が存在する理由の根本はこういう理由なのかと思うと実に深く考えさせられる。
物事の成功があるとすれば、その反対もあるということだ。
成功が幸せの基準。
その考えは間違いではないが正解ではない。
そう思わされる言葉だった。
また、エミリーはフランスに来たもののフランス語が喋れず働く仲間となかなか親しくなれない。
そんな中、言語を習得したいなら現地人と恋愛をしろとある人に助言される。
そうして色々な男性と恋をし仕事もバリバリとこなしていく。
次にこのドラマで重要なのは、古き良きものは存在するし大切にすべきだが新しく知識を開拓することは業界問わず最も価値のあることだということだ。
ピンチはチャンスという言葉がある。
物事は見方を変えることが転機になる。
日常からヒントを見つけ、すでにあるものを組み合わせ新しいものを作る。インフルエンサーとして当然のことだが、1つひとつに仕掛けがないと支持されることはない。
長年働いた人の経験は確かに豊かだが、新しいものを常に取り入れていかなければ二番煎じになってしまう。
そんな時誰が新しい風を取り入れるのだろうか。
その道のプロだろうか?
いいえ、その道のド素人だとこのドラマは教えている。
「平凡な女なしに流行は生まれない。」
なんとも強気な発言だ。
有名デザイナーに平凡だと言われ、彼女はそう言ったのだ。
プラダを着た悪魔にセックス・アンド・ザシティ、ゴシップガール…
女の子たちはいつもキラキラしたものに憧れ真似をし流行をつくりあげてきた。
平凡な女の子たちが、流行を作りあげてきたのだ。
平凡だと言われれば誰もが落ち込み、特別ではないと思い込んでしまうところだが、エミリーは独特の視点でパリの考え方を変えていく。
最後に、やはりなんと言ってもこの物語で着目したいのは「ファッション」
とにかくリリーコリンズ演じるエミリーの服装が可愛い。
ビビッドな色使いがリリーの美しさと融合し、エミリーの堂々とした印象をしっかり作り上げているところが魅力だ。
*実際パリに行ってここまでド派手に着飾っている人は私はみていない(笑)
もちろんハイブランドを使った衣装も多いがKANGOLやマークジェイコブスなど、観た人が明日からマネできそうな価格帯の衣装もあるので要注目!
なんと言っても「プラダを着た悪魔」や「セックス・アンド・ザシティ」を手掛けた有名スタイリストのパトリシア・フィールド(Patricia Field)が担当しているんだもの!
見るだけで華やかなファッション業界の業界人になる気分間違いなし!
ちなみにシーズン2も制作が決定済!
エミリー、パリへ行くはこちらから