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AI生け花

AI生け花とは

AIを使用して実在する花や架空の花を自由なスタイルで生けること。現実にありそうでない空間や素材を組み合わせて花を楽しむことができる。(kana流)

🌷AI生け花が鑑賞できるInstagramはこちら

主に透明なブロック状の花器を使用する。
花だけでなく葉や多肉植物など、幅広い植物を生けることができる。

試行錯誤のプロセス

AI生け花のスタイルが確立するまでの試行錯誤の記録。

まずは花瓶を作ってみようと探索開始。普通にきれいな花瓶ができる。
いっそ花もガラスにしてみようか?試すが花と花瓶が融合してしまう。透け感を出そうとすると儚い印象になりすぎる。(なぜか花瓶は消滅)
プリズム的な表現を試す。偶然ブロックに刺さったチューリップが出現し、可能性を感じ始める。
とりあえずブロックに入れてみたが、チューリップ多すぎ。生々しすぎ。数を減らしてフロスト加工し、いい感じになってきた。表現としては面白みがもう一歩足りない。
質感の微調整と、背景にグラデなどを足して現在のスタイルへ至る。

使用するAI

イラスト表現が得意なMidjourneyを使用。最近v5.1が出て話題になった。特別なセットアップなどが必要なく、Discord上で使うことができる。

Stable diffusionやDALL·E2と比べると、シンプルなプロンプトでもいい感じに解釈して仕上げてくれる。体感的に、プロンプトを複雑にし過ぎると曖昧な部分が多い出力になってしまうことが多い。AI生け花にMidjourneyを使用する場合は、シンプルでわかりやすい言葉で伝えるように心がけると、よしなに想像力を働かせていい感じにしてくれる。(気がする)

応用編

ブロックに模様をつける

polca dots や striped などの言葉を入れるとブロックに模様が付く。引きずられて植物側にも模様が付くことがある。

氷のブロックにする

ice などの言葉を入れると氷のブロックに変化させることができる。

その他

雨や水っぽい言葉を入れると水滴や気泡が入ったり、 soft color や neon color といった言葉を入れることで色味に変化を出すことができる。

上級編

Midjourneyのプロンプトには画像のURLを付けることができるため、写真のニュアンスを生かした画像を生成することができる。写真に引きずられ過ぎてしまうことも多いが、flower::1.5 のように数字を付加することで言葉の重み付けができるので、それで仕上がりを調整するとある程度理想に近づけることができる。

左が元画像。雰囲気を引き継いだブロックが出現。
左が元画像。ブロックの発光がグレートーンに映える。
左が元画像。花瓶の模様がなんとなくブロックに反映されている。

上記の例ではフリー写真を使用しているが、もちろん自分が撮影した写真を使用してAI生け花の材料とすることもできる。現実世界の花が枯れた後も、別のかたちで何度も花を楽しむことができる。

左が水栽培した胡蝶蘭の写真。Midjourneyが想像する胡蝶蘭像とミックスされるが、色味や空間の雰囲気がなんとなく反映されている。

AI生け花から学んだ、ゆるAIディレクション

意図したものを精度高く出すことは難易度が高く、仮に出せたとしても意外性がないため感動が思いのほか少ないこともある。だからこそ、初めから着地点を具体的に決めすぎずに、ざっくりとした方向感を持つだけで試行錯誤してみるのがよいかもしれない。

そこで「あ、こんなところに行き着くとは!」という偶然性を楽しみながら、新たな可能性を見つけていく。AIの個性を生かしながら、AIと対話するように、面白そうな方向へと掘り下げていく。それが、新しい発見に繋がる、楽しみ方の一つだと感じた。

AI生け花で使用している、基本のプロンプトは以下に記載。

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