鳥Aves note I-xxiii
空と雲の写真とともに、断章詩篇『鳥Aves note I』をお届けします。
鳥Aves note I-xxiii
Beaufort風力階級6~7の北西風に散り舞う瓣、うなる6本の平行あるいは交接する電信線に等間隔に固着した金属製60羽の《囀り機械》、それらの耳から耳をつらぬいて繫ぐ細い6本の鉄線の振幅をかすめ舞う瓣、その夕靄に急かされ黔ずむ鳥、鳥たちから線をつたう耳なれない濃紫色の振動音に傾いでいるわたし、私たちの不均衡な勾配に濡れつく瓣。
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