雲Nubes_2016.4.14
noteで雲の写真集『雲Nubes』をつくっています。
2016年のこの頃、詩人の小笠原鳥類氏より、現代詩文庫222『小笠原鳥類 詩集』(思潮社、2016年4月1日発行)をご恵贈いただきました。
▼……(一つ一つの文字は独立した突起なのにもかかわらず、その場所につながった一本のグラフを見てしまう星座関数(星点(点(点だけを描いてそこに角度を感じさせるのがどこまでも行くのなら出発点を設定しそこから自動的立体発生(雲雲、の摩擦する電気黄灰色から豪雨と一緒にマイルカの四つの部分の一つ、電気黄灰色の。三角形落下(!(雲の中からするのは電気マイルカが製造される音がする(当雨量線とううりょうせんとううりょうせん、とううりょうせんのように時々水面から現れた部分だけを見ること書くことが、だがしかしながら水面下の長深い長深い物語その層をも別軸化して書くことができたなら(……
——「マイルカDelphinus delphis 二、絵破り歌のように」(詩集『素晴らしい海岸生物の観察』より)(※Delphinus delphisはイタリック体)
……凄い!——塑性ひずみクリープひずみ的言語時空の不整律動? 時空に襞される復元不能の窪みのようなパーレン(パーレン(パーレン(から電気マイルカの音波が響く(雲雲、の(表層と(深層(の中間層に紙を挿し入れマイルカの膚をデカルコマニーできたなら……
2016年4月26日(火曜日)、当時まだ埼玉県川口市在住だった詩人・SSW(singer-songwriter)の友人、川畑battie克行氏と、二人の住まいのほぼ中間地点にある鴻神社(こうじんじゃ、埼玉県鴻巣市)で落ち合うことに。お互いに車で1時間と少しの距離。神社では、稀少樹種ナンジャモンジャ(モクセイ科ヒトツバタゴ属の一種)の白く繊細な花が満開でした。
この時、川畑氏は「もう使っていないから」と、私が前年まで会社で使用していたのと同じモデルの大画面iMacと、InDesign、Photoshop、Illustrator(CS 1)を搭載したコンパクトなiBook G4の2台を譲ってくれました。前年5月に仕事を辞め、悶々として時間をもてあましていた私には、本当にありがたかった。この後、二人で「魴鮄HOBO書林」という名前ばかりの出版社をつくり、2台のMacでいろいろと電子書籍を制作することに。作品は川畑氏のブログに掲載されており、今でもAmazonで購入できます。特に『詩集 サイネリア 臨書』と『詩集 青空\揮発』はともに素晴らしい詩集で、Kindle版(電子書籍)が何と200円未満。私は「魴鮄HOBO書林デザイン室」の“室長”として、レイアウトを担当しています。
2015年暮れに「汎水論」(2016年2月発行『子午線 原理・形態・批評 Vol.4』掲載)を書き上げた後、断章詩篇『鳥Aves note』を書きはじめていました。WindowsマシーンのWordで書いていたのですが、iBook G4にテキストを移し、InDesignで葉書のようなA6サイズにレイアウトし、33葉を書き終えた5月上旬、プリントし、「鳥Aves note I」として封筒に入れ、鳥類氏と川畑氏へ“返礼”としてお送りしました(まったくもって、いただいたものに見合うものではないのですが……)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?