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「鶺鴒一册」03


「鶺鴒一冊」03

籍のない川/梁のない瀬/

  籍のない川/梁のない瀬のsesëragiに/
                                              /淺(あさ)い帰省を褶(かさ)ねている
   /箋篠に声を濯ぎ/
     /帰省までの沖積に薄く〈凛冽(リンレツ)〉と掠(かす)めて

     /鶺鴒の離水と瀕水は灌漑へ箋注を抜萃する/
                  /【鶺鴒一册】の資料として   
     /抜萃は鶺鴒の気稟である

(いずれ既報と翌日の気象は字義的な【鶺鴒一册】の簿記学)

†川/瀬に懸かる鶺鴒の離水と瀕水は それぞれinflectionとdeclensionに基づく 継起的追補行為の二形態 あるいは〈放恣〉/あるいは〈こやみない吝嗇と折衝〉


初期の頃の清書原稿


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