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技術士施工計画選択R4Ⅱ1 中性化

  • 中性化の劣化機構

    • 大気中の二酸化炭素がコンクリートの表面から進入し、炭酸化反応を起こし、内部のアルカリ状態からphが低下する。phが下がったことで、鉄筋表面に形成されていた不導体被膜が破壊され鉄筋の腐食が進行する

    • 鉄筋発錆による体積膨張で、コンクリート表面のひび割れが発生し、表面のかぶり部が剥離する

    • 露筋部の鉄筋は腐食速度が加速し、鉄筋有効断面の減少による耐力低下が生じる

  • 点検

    • コンクリートの剥落や内部の鉄筋の露鉄部は目視により確認できる。目視では困難な場合は、自然電位法により非破壊検査にて判定が可能である。

  • 修繕

    • 脆弱化したコンクリートを確実に除去し、鉄筋への防錆処理、断面補修を行う。

    • 断面補修では、かぶり厚が不足する場合は断面を増厚する。また、再アルカリ化も実施する。

  • 劣化環境の改善

    • 排水などで常に湿潤状態の場合、排水の切り回しや止水対策(ひび割れ注入や表面被覆)を実施する。

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