人生の画角に小さなレンズを。Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Asphericalレビュー
富士フイルムXマウントに長年待ち望んていた仕様の1本がまさかのコシナから「Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Aspherical」として発売になりました。35mm判換算28mmは自分がもっとも慣れ親しんだ画角。そんな画角にもっとも合うであろうコンパクトな鏡筒。そしてシャープな描写。楽しくないはずがありません。レンズレビューは普段やらないんですがこのレンズはちょっと特別。早速外観から見ていきましょう。
LOOK & FEEL
「パンケーキ」と言われるぐらい薄くコンパクトな鏡筒の全長はマウントから23.5mmという短さ。重量は115gとコンパクトなボディと組み合わせれば抜群に軽くハンドリングしやすいです。専用フードはねじ込み式のフジツボタイプのもの。鏡筒デザインを同じくとするULTRON 27mm F2同様、このフードがデザインのアクセントとなっています。
純正レンズとの比較
Xマウントには純正に2本、35mm判換算28mmのレンズがあります。1つがCOLOR-SKOPAR 18mm F2.8と同様のコンパクトなパンケーキレンズのXF18mmF2 R、もう1つが大きく大口径のXF18mmF1.4 R LM WRです。実は両方とも所有した経験があるので軽く比較します。
XF18mmF2はXマウント最初期から存在するレンズ。柔らかい描写で優しい雰囲気作りが得意なタイプ。ちなみに絞ってもまだ柔らかい印象です。XF18mmF1.4は逆にXマウントのレンズの中でも上位の解像性能。シャープネスも高く、開放F値の低さを活かしたボケ表現もできる高性能レンズです。ただしXマウントの単焦点レンズとしてはやや大きめで常用レンズにはしづらい。
COLOR-SKOPAR 18mm F2.8の特徴であるコンパクトでシャープな描写というのは、実は純正の28mmレンズではありそうでなかったんですね。そういう意味でも純正にはない魅力を持ったレンズといえます。
PHOTO GALLERY
人生の画角に小さなレンズ。
小さくシャープなレンズなのにどこか情緒的、というのがレビュー用の撮影を終えての感想です。それとスナップの喜びに溢れていること。マニュアルレンズなので撮影時のリズムが乗りづらいのではないかという懸念がありましたが絞り込んで撮影すればほぼ気になりません。むしろオートフォーカスより判断しやすいのでリズムとしては乗ってくるのです。
フィルム時代のGR10からスタートした写真の世界。28mmは自分の中で人生の標準レンズとしてあり続けています。今そこに新しい小さなレンズが生まれました。その事に感謝しこれからも使い続けていきたいです。
今回のレビュー記事構成は作例の質はともかくとして全編フォトヨドバシリスペクトでお送りしました。本当あそこの記事上手いんですよね。(そして使いたくなる)というわけで最後はヨドバシのCOLOR-SKOPAR 18mm F2.8のページを貼って終わりたいと思います。
https://www.yodobashi.com/product/100000001008260328/