どうしても、追いかけてしまう 【文字をめぐる日常 プロローグ】
はじめましての方ははじめまして。kanと申します。普段は都内の出版社でデザインの仕事をしながら、Web上ではkan126名義で活動を行っています。久しぶりにWebに文章を上げたくなったのもあり、noteを始めてみました。皆さまよろしくお願いします。
文字と路上観察のはじまり
SNS上ではここ数年、気になる文字、衝撃を受けた文字などの投稿を続けてきました。元々これはタイポさんぽ（藤本健太郎著）に影響を受けて始めた事。この本で市井の街の文字たちへの意識が変わり、その後壁が気になりだしたり、配管のコンポジションに美しさを見出したりと、気がつけば路上観察クラスタにどっぷりと浸かっていました。
路上で見つけたさまざまな文字たち。SNSでシェアしては楽しんでいました。それはそれで面白かったのですが、もう少し一つ一つの文字と向き合いというか、ちゃんと自分の中に収めたい気持ちが強くなってきたのですね。
まとめること、という魔法
2年ほど前に自分の作字集を作りました。元々これは当時の作字ムーブメントでSNSに投稿していた作品たちをまとめたもの。販売に参加した即売会では売切れてしまい、自分の中でまとめること（編集すること）の威力をまざまざと思い知らされました。その後作字集第2弾をという声を頂いてはいたものの、燃え尽き症候群で中々活動は進みませんでした。
文字について語ること（をまとめること）
SNSでシェアしていた文字をもう少しちゃんと話したいという気持ちと、作字集が遅々として作れない現状が合わさって生まれたのがコラム企画「文字をめぐる日常」です。
路上文字について語る事をまとめるとなると、これはもう前述の「タイポさんぽ」の完全なるフォロワーになってしまうのですが、リスペクトしながらも切り口を変えながら自分なりに書き綴っていこうと思います。
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