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【新しい道徳】北野 武
北野 武氏が出している本は結構読んでいるのですが、年々、歳を重ねるごとにより哲学的になってきていて、深みのある内容になっています。
今回読了した本は「新しい道徳」
簡単におさらいすると、前半は主に小学校の道徳の教科書の内容についてクダ(笑)を巻いている感じですが、中間あたりから小学校の道徳の話だけではなく、宗教戦争の問題や人の死生観の話、人間の思想観や哲学など、どんどん本質的な話になってきて、あっという間に読むことが出来ました。
基本的に、自分は本を読むのが(併読しているのもあって)遅いのですが、今回はこの本だけを集中して読むようにしました。
(といっても2ヶ月くらいかかっていますけど)
最終的に国際的な問題や、自分たちの子や孫の代に人類が滅んでしまうかも知れないというところまでの話に及び、道徳観というものはどういうものなのかを再考させられる内容となっています。
もちろん、北野 武としてのユーモアを交えながら。
「子どもはなんだかんだいって、親や学校に教わった道徳観の下で生きている。大人になるということは、その誰か他の人が作ってくれた道徳の傘の下から出て、自分なりの価値観で生きる決断をするということだと思う。」
「自分なりの道徳というのは、つまり自分がどう生きるかという原則だ」
「子どもの道徳教育でいちばん大切なのは、本音で話すことだと思う。」
自分は元々北野 武氏を尊敬していましたが、それでも今回の本は非常に読み応えのある良い本に出会えました。
「自由は秩序を作るが、強制は無秩序を生む。」
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