5歳から6年間続いた爪噛み癖を卒業した息子の話
こんにちは。イロドリの福島です。
前回の記事ではかむピタが出来るまでのお話を書きました。
上記の記事内にも書いてありますが、もともと「かむピタ」は私の息子が爪を噛む癖がやめられなかったことがキッカケで生まれた商品です。
そして息子はかむピタの試作品を実際にテストしている最中に爪噛み癖から卒業してしまいました。
今回はそんな息子の話をさせて頂きます。
ある日突然やってきた出産
私たち夫婦にとって初めての子が生まれるまであと2ヶ月ほど。
少しずつ赤ちゃんを迎える準備を進めていました。
もともと私たちは近所のレディースクリニックで立ち会い出産をする予定でした。
そのクリニックでは立ち会い出産をする条件として夫が必ず父親教室というお父さん向けのワークショップに参加する必要があり、私も参加しました。
その父親教室に参加した日から数日後、朝起きると妻が不安そうな顔で「出血している」とのこと。
妻がクリニックに電話して症状を伝えると「午後一番の診察にすぐに来てください」とどうやらただ事ではない感じでした。
私も急遽休みを取り、診察についていくことになりました。
救急車で大きな病院へ
クリニックで診察されること約1時間。
「長いなぁ」と思いながら待合室で待っていると私も診察室に呼ばれました。
先生は
・原因は詳しくはわからないけど、赤ちゃんはお腹の中で確実に弱っている状態なので一刻も早く出してあげたほうが良い。
・そして生まれてくる赤ちゃんは未熟児なのでNICU(新生児集中治療室)の設備がある大きな病院で出産する方が母子が別々の場所で入院するということが起きない。
・今から諸々手配して救急車を呼んであげるからそれに乗って大きな病院へ行きなさい。
ということでした。
出産はまだもう少し先のことだと思っていたので全く心の準備が出来ていませんでした。
この時点で私はかなり動揺していました。
(いま思い返してもここまで激しく動揺したことは後にも先にも記憶にありません)
ただ私が動揺していることを見せてしまうと妻はより不安になると思ったので、平静を装い指示されるがままに救急車へ乗り込みました。
救急車は20分ほど走りました。
途中渋滞していて全然よけてくれない車があったりして、「頼むからどいてーーー!」って何度も思いました。
そして救急車は大きな病院へ到着。
停車するスペースでは既に看護師さん数人が待ち構えていて、妻はすぐに手術室へ直行です。
私は手続きの書類に記入させられたのですが、動揺している状態がまだ続いていて自宅住所の番地が全く思い出せないという状況でした・・・。
(言い訳させてもらうと自宅を引っ越しをしてそこまで時間が経過していなかったということもあります)
最終的に勘で書いたのですが、あとから思い返してみると確実に間違えた住所を書いていました。
生まれてきたのはなんと・・・
妻が手術室に入り30〜40分くらい経った頃だったと思います。
(何分くらい待ったのかは実はあまり覚えていないのですが、思ってたよりも待ち時間は短かったと記憶しています。)
看護師さんが保育器を押して出てきました。
看護師さん「福島さーん、おめでとうございまーす。男の子でーす」
私「ええええええええええええーーーー!男の子!?」
これが第一声でした。
そうです。
クリニックに定期的に診察に通っていた頃からずっと「女の子ですね!」と先生に言われていたのです。
「完全に女の子を迎える気持ちになっててんけど・・・。女の子の名前しか考えてないし、どうしよ??」
と思いつつ、保育器の中にいる赤ちゃんに目をやると小さな声で泣きながら手足を動かしていたので少しだけ安心しました。
看護師さんも「そんなに心配しなくて良いと思いますよ」と言ってくれました。
その後、しばらくして妻も手術室から出てきました。
第一声は「男の子やったな〜」でした。
NICU(新生児集中治療室)に入院
妻が入院する部屋に移動してすぐに私は手術を担当した先生に呼ばれ説明を受けました。
・赤ちゃんは胎内でへその緒が絡まり栄養が行かない状態になっていて弱っていた。
・体重が2000グラムを超えるまではNICU(新生児集中治療室)から出れない。
・明日以降に赤ちゃんの検査します。詳しい結果はまた後日に報告するとのこと。
先生に教えてもらった我が子の体重は私が生まれた時の約半分の重さでした。
その日は1人で帰宅しました。
ネットで未熟児のことについて色々と調べました。
その後、息子は検査を受け先生から説明を受けました。
・体に問題は見当たらないこと。
・小さく生まれているので、同じ学年の子に身長や体重が追いつくにはおそらく時間がかかるということ(小学校の高学年くらいまではかかるかもね?と言われました)
・順調に体重が増えていけば3〜4週間くらいでNICUを出れる。
・その後NICUのすぐ外にある新生児用の病室で1週間ほど様子を見て問題がなければ退院できるだろうということでした。
退院後は順調に育つ
息子が入院している間にNICU(新生児集中治療室)には何度も入ることがありました。
保育器の中に手を入れてミルクをあげたり、妻が母乳をあげる時に一緒について行って立ち会うことも出来ました。
そんな日々を過ごすうちに少しずつ大きくなっていき、約3週間後にNICUを卒業。
そしてそこからさらに1週間ほど経ってから退院することが出来ました。
退院の日はすごく良い天気で、真新しいチャイルドシートを車に積みワクワクしながら病院へ行ったことを今でも覚えています。
その後は小さいながらも特に大きな病気もすることもなく順調に育ち、あっという間に幼稚園に入園しました。
背はやっぱり小さくてずっとクラスで一番前か2番目というのが定位置でした。
背は小さいですが、運動はわりと出来る方で運動会でも一等賞になったりしていました。
5歳から6年続いた爪噛み癖を「かむピタ」の試作品で克服
そんな息子ですが、幼稚園の年長になった頃から爪噛み癖が始まりました。
詳しい過程は上記の記事をお読みください。
息子の爪噛み癖は幼稚園の年長(5歳)から小学校5年生の終わり頃(11歳)までの約6年間続きました。
その癖をかむピタの試作品をテストしている過程で克服してしまいました。
正直なところ、割とあっさりと克服してしまったという印象です。
爪噛み癖克服の鍵
息子が爪噛み癖を克服する過程を観察していましたが、今までは無意識に噛んでいた爪に苦いかむピタを塗ることによって「爪を噛む」という行為を意識するようになったことが克服できた要因ではないかと思います。
無意識に口に指を持っていって噛もうとするとかむピタが塗られているので当然ながら苦いです。
何も塗っていない状態だとそのまま無意識のまま噛んでしまうのですが、かむピタを塗っているので嫌でも意識してしまいます。
今までは無意識のうちに完結していた行為が、嫌でも意識せざるを得ないのです。
これは結構大きなことではないかなと思います。
(その分ストレスも大きいと思いますので、バランスを考える必要があると思います)
そこから指先や爪を意識するようになったのか、無意識に指を口に持っていく回数が明らかに減りました。
手を持っていく前に気がつくというイメージです。
「あの苦くてマズイのを味わいたくない」という感情がそうさせたのかも知れません。
なのでうちの子の場合は今までの6年間が嘘のように割とあっさりと克服してしまいました。
小さい子では難しいかも知れませんが、小学校の高学年くらいになれば意識させることで変わるかも知れません。
ぜひ一度お試しください。
そして現在
そんな息子も現在中学3年生です。
まもなく中学校を卒業し、4月からは高校生になります。
背の方もだいぶ伸びて、去年の夏前くらいには160cmを超え、妻の背を抜きました。
クラスの中でも一番前や2番目からは脱し、真ん中よりは前の方のグループになったようです。
そしてまだまだ伸びそうな気配で高校生になったら少なくとも170cmは超えるのでないかと思います。
私が177cmなので抜かされるかどうか楽しみにしています。
爪噛み癖もすっかりなくなり、今の息子の手を撮らせてもらいました。
めちゃくちゃ爪伸びてるやん・・・。特に小指!
最近は「爪切りやー!」と言ってもめんどくさがってなかなか切りません。
写真はまだまだマシな方。
あまりにも切らずに放置してるのでよく妻に怒られています。
昔は爪を噛んでしまってなかったのが悩みの種でしたが、現在は爪を切らなさ過ぎて頭を痛めています。
そんな息子のために作った「かむピタ」をぜひお試しください。