三浪無名国立大学院生が就活に挑んだ現実を語る話
1.はじめにと自己紹介
初めまして。もいと申します。
タイトルにある通り、三浪の末名前を聞けばほとんどの人が「どこにあるの?」と答えるような無名国立大学に通う理系大学院生(満26歳)です。
ついでに言うと工学部らしく見事なまでの陰キャオタクです。頭からつま先まで陰キャオタク要素が詰め込まれています。どれくらいかというと、この間、チー牛を初めて知った研究室の先輩に「この中だと君が一番この絵に似てるね(笑)」と言われるほどです。
最初は「そんなことないです(#^ω^)」って言おうと思ったんですが、3秒ぐらい逡巡して「まぁ確かにすき屋で一番好きなのはチーズ牛丼だしなぁ」と妙な納得をするほどには陰キャが身に染みてます。ただ私は温玉トッピングではなく明太ソースのみトッピングの方が好みです。
話がそれてしまいました。
自分で言っていてなんなのですがこう見るともうマイナスイメージの詰め合わせで渋滞を起こしてしまっていますね。(一応言っておきますと、私は本学を無名とディスってはいますがすごくいい大学だと思っています。)
まぁそんな世のつまはじき者が就活という学生生活のマウント合戦に挑んだら確実にボロ負けしそうじゃないですか。実際自分もそう思っていましたし。
けど実際はなんやかんやうまくいって大企業の内定をいただくことができました。どれくらい大きいところかといいますとTOPIX LARGE70に選出され、同業他社と比べてぶっちぎりの業界1位の売り上げの企業です。(お賃金も結構いいです。)
結局どこに決まったんだよ、そこが大事じゃんと言われそうなものですが、何かあって内定取り消しとかになったら人生詰んじゃうのでご勘弁お願いします。
そんな就活体験記というかその他もろもろがこのnoteの趣旨です。
自分のためでもあり、誰かの暇つぶしにでもなってくれれば幸いです。
2.なんで、三浪したんだっけ
ここからは少しだけ自分の人生を振り返ってみます。
隙あらば自分語り、です。ただ、就活を体験された方にはわかると思うのですが、この自分を見つめ直すみたいな作業が日本の就活には切っても切り離すことができません。私の場合はこの三浪期間をどう消化するのかが問題でした。ぶっちゃけコンプレックスでしたし。
私が三浪した理由は「医学部受験をしていた」です。
なんかパッとしませんね。地味です。もっとこう広い世界を見たくて旅してたとか、一回大学入ったけどやっぱり国立がいいとか、そんな理由だったら悩まなかった気がします。
私の場合はただ黙々と受験勉強をして、落ちて、絶望してを三回ほど繰り返しただけです。嬉しいと思ったこともなかったわけではありませんが……基本的に半端じゃないストレスでした。
一浪しても受からないなんてセンスないじゃん、やめたらよかったのでは?と思った方、素晴らしいです。自分も常々そう思ってました。
でも、ここまできたらやめられない、医学部じゃなきゃダメなんだ……みたいな気持ちもあって、いつの間にか抜け出せなくなっていました。
その結果、段々と積もり続けるストレスが半端なくて二浪の時に一回ハゲました。びっくりするほどハゲました。どれくらいハゲたかというと、手元に500円玉がある人はそれを自分のつむじの横に置いてみてください。そこ一体の髪全てが消失した感じです。結構な衝撃でしたよ。
結局、二浪して落ちたときに、なんかもーむりだなーとぼんやり考えて、工学部目指すかーと気持ちが落ち着き、今の大学に入ることになります。決断が遅すぎますね。ただ、どこに行くのかみたいなのはよく考えた気がします。大学でどんなことをやっているのか、どんな研究したいのか、そこら辺は一応考えました。時間はたっぷりあったので。
……赤裸々に語ってしまうと、実際は、これも自分を納得させるための理由でしかありません。選んだなんて大層なことを言うのならば東大とか東工大とか旧帝の工学部とかの、似ていることをやってるとこの方が自分のキャリアにはプラスになるはずです。
結局のところ私は三浪して、疲れて、「もうゴールしていいよねーーーー」って精神状態になっていただけだったのです。
3.三浪という烙印
そんなこんなで私は三浪の果てに無名国立大の工学部にすでに枯れ切った一年生として入学します。懐かしい。
さて、自己紹介の欄の陰キャオタクの部分はちょっと置かせていただいて、もう一度肩書を見てみます。
三浪の末名前を聞けばほとんどの人が「どこにあるの?」と答えるような無名国立大学に通う理系大学院生(満26歳)
何回見てもやるせない感じです。もはやしょうがない。まぁしかし、後ろ二つは私の周りにも沢山いるわけですし、そこまでおかしいものではない。というかそもそも周りの彼らは立派な大学院生ですから比較するのもおこがましいです。
そう考えるとやはり一番目のやつ「三浪」が私に重くのしかかっているわけです。もはやその身に刻まれた烙印とでも言えるような存在です。
今でこそ、ここまで自分でも馬鹿にできますが、大学入学当初はそれはもう相当の敗北感と劣等感の塊でした。正直、周りの楽しそうにしている新入生が感じるきらめきを一生感じることができないんだな、と思い悩んでいました。
「今後陽の当たる道を歩くことができない日陰者になってしまったなぁ…」
なんてセンチになっていたような気がします。
4.就活への不安
一番の心配はまた別のところにありました。そう就活です。
恐らく多くの三浪の民が同じようにしていると思うのですが、私も例にもれず大学に入る前から「三浪 就活 理系」とか「三浪 新卒 理系」とか検索しまくっていました。当時出てくる記事(主に知恵袋)はそれはもうぼろくそに書かれていて、少しでも希望のあることが書かれている記事を血眼になって探していました。
ちょっと思いついたので当時見た記事を張り付けておきます。
(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10100876585)
うわ~懐かし~~……と一瞬思ったのですが、よく見ると彼は最後の方すごいこと書いてますね。TOEIC860点とか中検3級とか。もうすでにハイスぺ男子の仲間入りをしていたようです。当然私にはそんな資格もなかったので、きっと当時の自分は勝手に敵認定していたことでしょう。
さて、じゃあ今では三浪を補って余りある能力を持っていると分かる彼に対する回答を見てみましょう。
全力全開全否定です。泣く子も黙る全否定です。
なんとなく思い出したのですがこれを見た当時の気持ちとしては、高砂に決定的なパスミスをしたことに気付いた桜木みたいな感じだったような気がします。もう手遅れなんだな、みたいな。
まぁそんなこんなで、こんな記事ばかりを見て不安になっていた当時の私の出した結論は「学歴ロンダリング」でした。
いんしがんばってとうだいいこー^^!wとか軽く息巻いていました。
いや~~~……ありがちなやつですね。何とか学歴だけでもひのきの棒からてんくうの剣に変えることはできないかな、なんて風に考えていました。実に恥ずかしい。
5.結局のところ
しかし、5年経った現在、私は学歴ロンダリングをせずに本大学の大学院に進学を決め、就活という社会という大海原へ旅立つ前のラスボスに挑んだわけです。
当時の自分からしたら信じられない選択なんじゃないでしょうか。きっと、初期ステ、パリィ縛りでグウィンに挑むみたいなもんだと感じたことでしょう。
そういえば昔「たった3年で人生は変わる」ってCMやってましたね。これですこれです。
これも懐かしいな……。
よく「ろくでもねー自分じゃ3年じゃ人生変わんねぇよ」と嘆いていましたが、どうやらろくでもねー自分でも5年あればいろいろと変わるみたいです。学生生活は偉大ですね。
さて、少々長くなってしまったので今回はここで終わりに使用と思います。
このnoteは全三部構成で、あと就活に関することを中心に学生生活編、実際の就活編に分けていきたいと思います。
もし結論だけで十分という方はリンクを張っておくので、就活編だけ見ていただければと思います。
ありがとうございました。