Kamosuのぬか床治療院
「妹から分けてもらったぬか床ダメにしちゃって冷蔵庫にしまってある」
Kamosuのぬか床を店舗に置いておくと、いろんな人のぬか床エピソードが聞ける。この方もぬか床を見て思い出したように話してくれました。
「それ、復活させられるかもしれないので預かってもいいですか!?」
と声をかけました。自分の家で起こるであろう発酵の現象を一通り体験したので、他の人の自宅で起きる発酵の現象を見てみたくなった。もともと、わざとぬか床の菌バランスを崩して復活過程を楽しむという変な趣味もあったので、わくわくが止まらなかった。
その方、その直後に自宅から持ってきてくれました。
・ダメになってきて、昆布や卵の殻や色々入れた
・最後にいじったのは1か月以内
・人参をそのまま漬けてあり、中を見ないまま渡す
・お店で開けない方がいい(笑)
彼女の言う通り、お店で開けるのはやめて、お店のぬか床の隣にとりあえず置いておく…←特に科学的な意味はなく、願掛けみたいなもの。
(お願い…頑張って…と手を繋いでもらっている感じ)
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その後、私の漕ぐ自転車でドコドコ振動を与えながら、我が家へ到着。
(まだ死ぬなー!!と救急車で運んでいる感じ)
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とりあえずベランダで開けることにする
(オペ室到着)
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開封…
(開腹してみる)
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…これはまずいかも。我が家で嗅いだことない臭い。これ、たぶん普通の人なら捨てると思う。
腐敗の見分けって、体験した臭いかどうかで見分けている部分もあるんだけど、私この臭い、近所のおばあちゃんちで嗅いだことあるので「まだ大丈夫かも??」と判断しました。
開いてみて、ダメになってしまった大きな原因は2つ。
①色々混ぜ込みすぎた
②容器が小さい
ぬか床の主役は「ぬか」で、混ぜ込むものはあくまでおまけ。あまり混ぜすぎると、菌のバランスが崩れますね。特に卵の殻や唐辛子など、菌に影響を与えるものは入れ方に注意が必要です。
ぬか床は容器は大きいほど管理が容易になります。この容器のサイズだと菌のバランスがうまく保てないので、逆に管理しにくかったと思います。容器が小さい方が管理しやすい風潮にありますし、そう感じますよね。
と、いうことで、ひとまず容器は3リットル以上あるエンバランス。(療養用ベッドって感じですかね)ぬかの上層部は、産膜酵母とカビが生えているので破棄!下の部分を移植+わたしのぬか床を半分以上移植+塩、糀、甘酒を追加。
半分以上わたしのぬか床を足したら、それってもう復活じゃない!と思うかもしれないし私も迷いました。むしろ、全破棄の方がベスト。この量なら捨てるの簡単。
だけどきっと妹さんにもらったから捨てないで冷蔵庫にあったんだろうし、困っていたから話たんだと思います。
人って意味ないこと話さないんですよね。
だから、移植の量からしたらほとんど私のぬかになっていますが、少しでもご本人のぬか床が混ざっているというところに価値があるのではないかなと今のところ考えています。
あくまで実験で個人の趣味でやっていることなので、捨てる捨てないは各々の判断でお願いします。Kamosuのお店オープンから33日目の出来事でした。
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