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椅子に座っていると腰が痛くなる方へ

西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【腰痛】

 


 ↑骨盤が寝ていますね。また右のお尻のポケットに財布?が入っているので座っている時に右の骨盤を押し上げてしまい、腰椎の後弯にプラス側弯で腰を痛めています。

 椅子に座っていると、腰が痛くなる。

 車を運転していると腰が痛くなる。

 こうした訴えは患者様から時々お聞きします。

 この問題を根本的に解消するためには「正しい座り方」を理解していただく必要が有ります。

 なぜならば体の痛みの多くは、痛くなる前に行っていた姿勢や動作に問題があることがほとんどだから、椅子に座って痛くなるなら、その座り方に問題があると考えるからです。

 もちろん、座っていた椅子が良くなかったというケースも多いのですが、そうした体に良くない椅子であろうが正しく座ることは可能なのです。

 では、正しい座り方の前に正しい立位姿勢を説明します。


 横向きと後ろ向きの図ですが、横向きの図のように耳たぶのピアスの位置から外くるぶしまでを結んだ線のように各パーツが並んでいる状態だと、頭の重さを体が、体の重さを骨盤が、骨盤の重さを股関節から脚が受け止めて重力に抗して最低限の筋肉の緊張で立っていられるのです。

 武道などで自然体と表現するのは、少なくとも肉体的にはこの様な状態の事を言います。

 なぜならば、すべての動きは少なからず筋肉の動きが必要になりますが、筋肉は縮む時に働くので、余分な緊張が有れば何らかの動きに対する制限になるからです。

 武道的に言えば、融通無碍に動ける心身状態を持って自然体と言う、というところでしょうか?

 だから、幕末の剣豪山岡鉄舟が道場に稽古を求める武者修行者の草履の減り方が均等でないものは相手にしなかった、というエピソードも有りますが、これは体のバランスが悪い様な者で強い人はいない、と見抜いていたからにほかならないと思います。

 で、ここでは心の状態はさておいて、肉体的にバランスが良いという事は、物理的、力学的に均衡がとれているということですから、立位の時も座っている時も同様に上半身の重さが骨盤に真っすぐにかかる状態が正しい座り方と言えるのです。

 そこで、ポイントになるのが股関節なのです。

 骨盤に体重が掛かると言ってもなかなかピンときませんが左右股関節にバランスよく体重が掛かるからこそ、脚に均等に重心が配分されるのですから、股関節に体重が均等に掛かることが肝心なのです。

 ですから、そのために椅子に座る時に骨盤を立てることが必須になります。



 ↑上半身の重さが股関節のある前側に掛かっています。



 ↑上半身の重さが後ろのお尻側に掛かっています。

 上の2枚の写真を比べると骨盤が立っている状態とそうでない状態がご理解いただけると思います。

 そして、下の骨盤を寝かせている状態ですと、その上の背骨に後ろに丸まる負荷をかけていることが分かると思いますが、これが腰痛の正体なのです。

 つまり骨盤が寝てしまうと背骨の一番下のあたりは、本来体の前に向かい弯曲、前弯してなくてはいけないのに反対に後弯してしまっているのです。

 この様な座り方になってしまうのには、椅子の形状によっていきおこされてしまうものものも多くあります。

 まず、典型的なのがふかふかの(皮革などで硬くピシッとしたものなど大丈夫なものも有ります)ソファー!!

 座ると楽に座れて気持ちが良いのですが、腰痛がある方はパスしていただいた方が良いと思います。

 (楽だと思うのは、現在自分の骨格がそのような状態だから、その感じるだけで実は体へはストレスを掛けているんですよ)



 ↑手前のお母さんの骨盤はかなり後傾して背中が丸いのが分かります。たいして奥のお父さんは骨盤を立てて姿勢が崩れていません。このお母さんはもしかすると30分も座っていると腰が痛くなるかもしれませんね。お父さんは脚が太いので骨盤が良い状態で安定しているのではないでしょうか?

 ソファーは安楽に座れるように座面の奥行が深く柔らかいものが多いので座る時にはかなり注意しないと背中が丸まりやすいのです。

 私は、身長170cm位ですがJRの中央線のシートの座面が、私には深すぎますので背もたれを使うと骨盤が寝て背中が丸くなるので、ちょこんと浅く腰掛けていますが、東京メトロの東西線のシートだと背もたれを使っても骨盤を起こしておくことが出来ます。
 
 このように椅子の座面の奥行は骨盤の状態と密接な関係がありますから、自分の伸長に合っていなければ浅く腰掛けるなどして骨盤のいい状態を作ることを優先してくださいね。

 また、仕事などで長時間椅子に座っていなくてはいけない方は、机やPCの位置などの作業環境も、この骨盤を立てる座り方が出来る状態に合わせなければいい姿勢の継続は難しいと思いますから、ぜひ全体で姿勢良く座れる環境を目指してください。

座り方、立ち方もきちんとアドバイスさせていただく礒谷式力学療法× CS60の整体院               杉並区・西荻窪 鴨下療法所
                 杉並区松庵3ー35-21   03-59387713

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