O脚と杖の使い方 ②
杉並区・西荻窪駅から徒歩3分の整体院、鴨下療法所です。
さて、前回からの続きですが、太ももの外側の筋肉は強いので年齢を重ねると多くの方、いやほとんどの方はO脚になるわけです。
そして、そのO脚の影響で膝が痛くなったり、股関節が痛くなったり、脚が上がりずらくなったり、つまずきやすくなるのですが、そうするとリスク軽減のために登場するのが杖です。
↑まず、傘を杖替わりは大変危険ですからおやめくださいね。この方のような足と足の幅が広く、骨盤が後傾して膝が曲がっている状態で歩くことが、その姿勢をさらに強化しているという事なんです。
しかし、この杖!!
使い方を誤ると、状況を悪化させる可能性もあります。
前回も書きましたが、直立二足歩行という運動は、歩ける人なら当たり前に行っていますが、なかなか不安定な運動なんです。
この杖の使い方には、他にも注意が有りますが、今回はこの両脚の左右方向への開き・歩隔の注意を説明いたします。
↓ 歩隔
当たり前のことですが歩くために片脚を持ち上げている間は、残った1本脚で上半身を支えなくてはいけないのですが、上半身の左右の重さの中心は背骨にありますが、この上半身の中心軸と脚の中心軸が近づくためには、脚の筋肉のバランスの良さや股関節の柔軟性も必要になるからなのです。
↑O脚だと脚の中心と上半身の中心に差があるために、体重はますます外に掛かり、姿勢の悪化を呼び込みます。
靴の外側が減る人はこの状態なわけです。
↑両足の幅をそのままの状態で杖を使い安定させてしまうと、転倒などのリスクは防げるものの、脚の外側に負担をかけることを助長させてしまい姿勢のさらなる悪化は免れません。
この歩隔の広い歩き方を杖を使う事で安定させてしまえば、ますますO脚が助長されるので、関節痛なども痛みが増し、姿勢の悪化も免れません。
歩き方に限っても悪化が懸念される状態は・・・
①杖に頼って体が前傾する
②歩幅が広がる
③視線が下を向く
④腰が反る
⑤体の一体性が無くなる
⑥歩隔がさらに広くなる
どれも体への負担が増える悪癖です。
せっかく杖を使うなら、転倒のリスクを減らしつつ良い歩き方の習得のために使っていただきたいと思います。
↑杖を使うなら、この様に脚に骨盤が乗り背骨が脚の中心に近づくように使えば、太ももの筋肉も万遍なく使え、O脚自体を改善でき、膝痛、股関節痛の軽減につながり、姿勢も良くなると良いことずくめになるのです。
脚を開いての歩きにはご注意くださいね。
高齢者の歩き方のトレーニングもできる礒谷式力学療法× CS60の整体院
杉並区・西荻窪 鴨下療法所
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