関節炎は使い方が悪いから起こる?・・・・(例)お母さんの腱鞘炎

関節炎は「その関節をたくさん使ったから」、「その関節の使い方が悪かったから」と言われることが多いのですが、本当にそうでしょうか?

 Q1,確かに、それらも一因には違いないでしょうが、では、なぜ使い方が悪かったのでしょうか?

 癖ですか?

 では、その癖はなぜできたのでしょうか?

 Q2,その関節を多く使ったけど、他の人は同じように使っていたけど、関節炎にならないのになぜ自分だけ?

 Q1もQ2の答えも同じなのですが、それは筋肉に偏った緊張があったからなのです。

 偏った筋肉の緊張で、関節を含む体の使い方が間違ったものになってしまいますし、すでにある緊張に上書き状態になるので、関節にトラブルが起こるのです。

 そして、その偏った筋肉の緊張を作ってしまうのが『悪い姿勢』なのです。

 『悪い姿勢』とは見た目が悪い、という事とは少し違います。(もちろん見た目も・・・ですが)

 私たちが考える『悪い姿勢』とは、筋肉に余計な緊張がない状態を指します。

 地球上には重力がありますから、体が倒れないように前後左右にバランスを自然にとってくれるのが、いわゆる体の歪みです。
 そして、この歪みがある状態が=筋肉に余計な緊張がある状態なのです。

 例えば、いつも左脚に体重をかける姿勢をしていると骨盤が歪んで右脚が長くなります。
 そうすると右の骨盤が高くなりますから上半身は左に倒れそうになりますが、倒れたら困るのでそのうえで体は右に曲がり左右のバランスを作るという具合です。(したがって側弯症の原因もこの股関節の左右差にあるのです)
 さらに、体はバランスを立体としても確保したいので右骨盤が高いと左肩が前に出てきてバランスをとりますがこれは筋膜の働きによるものです。

 もし、この状態の方が夜中に赤ちゃんに授乳をすると、自然にやってしまうのが、脚を左に出す横座りをして右の股関節をさらに開き、赤ちゃんの頭を左にして赤ちゃんの重い頭を左手で支える格好です。
 すると、すでに左肩が前に出ているために腕にも筋肉の緊張があるのに左手に負担をかけることになり、左の指に腱鞘炎やばね指が発症するのです。

 もし、当所にこうした方がご来所されたら、このメカニズムをご説明し、股関節を矯正して、骨盤を水平に戻すことにより左肩も元の状態にして腱鞘炎を治し、授乳する時の座り方をはじめ日々の体操の説明など生活をしていく中で気を付けなければいけないことをお話しします。

 はじめ、体の癖は長年の蓄積がありますから、かなり意識をしていないとすぐ悪い癖が出るかもしれませんが、股関節矯正と、ご自分の注意と努力で体はどんどん整っていきます。
 そして、その体を整えることが将来起こるかもしれない病気の種も取り除いてくれるのです。

 関節炎も元から治せば、以前より健康な状態になれる礒谷式力学療法ベースの整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所

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