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1本杖では、ますます体が歪む?

 1本杖で歩かれている方を多くお見掛けします。

 ちなみに上の写真の方の歩き方で気になるポイントを上げると・・

 杖に頼ってしまい、踵から着地していない


 左脚に骨盤が乗ってしまっている
 脚と同時に骨盤が動いていない
 上半身と下半身が連動した、有機的な動きがない・・・パッと見てもあまりいい歩きじゃないことが分かります。

 杖は痛みの軽減、不安定を解消するために使われることが多いと思いますが、やはり2本脚でバランスよく歩くために1本の杖だとどうしても左右差が生じてしまいやすいのです。

 例えば、左ひざが痛くて左手にだけ杖を持つと、右脚が大股になりやすくなりますし、そのほかにも上の写真の方のように色々と問題が生じてしまうのです。

 体の不調には必ず原因が有りますが、例えば膝痛の場合には簡単に言ってしまうと大きく2つのパターンとその組み合わせがあります。

 1、太ももと脛の骨の関節面の前後のずれによるもの

 2、太ももと脛が捻じれていて、膝の内側に痛みが出ているもの

 (この2つは、、1では体重が掛かりずらく、2では体重が掛かり過ぎるという特徴がありますが、これには骨盤の位置が関係してくるので、やはり杖1本でそのバランスをとるのは難しいのです)

 したがって、杖を使う場合に注意点がそれぞれ異なります。

 1の場合は左手に杖を持ち右脚を大きく出すことにより左脚に体重をかけたほうが原因を解消することができます。

 2の場合は右手に杖を持ち左脚を右脚よりも大きく出した方が原因を解消できるのです。

 この様に痛みや疾患の起こっている原因をきちんと把握して、その原因を修正するという意識が杖を使う時に非常に大事なのです。

 私は両手で杖を持てる方ならば、ノルディックウォーキングか ポールウォーキング用の2本杖の使用をお勧めしています。

 半身不随の方の場合は片手しか使えないケースもありますが、その場合は慎重に杖の使い方を考えないとせっかくリハビリで行う歩行トレーニングでかえって体をゆがめてしまう事さえ起るのです。

 そしてどういう場合でも大切なのは、歩くときは良い姿勢で行う事です。

 目線を20メートルぐらい先を見るように顔を上げて、背筋を骨盤から起こして良い姿勢で歩いてください。

    膝痛の根本原因から治す礒谷式力学療法ベースの整体院 

        杉並区・西荻窪 鴨下療法所

 

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