靭帯までストレッチ?・・・・座布団矯正②
前回からの続きなのですが、改めて座布団矯正法をご説明します。
体の後ろに積んだ座布団の体のちょうど骨盤の上、背骨の腰椎と呼ばれる部位(赤丸の位置)に硬めの枕が入っています。
この枕により、腰椎に前弯を生じさせ(黄色線)骨盤を引き起こしています。
これ位座布団が減ってくると膝が浮き上がってしまうために10キロの重し(緑の矢印)を膝の上において太ももの前面の筋肉の伸長を助けます。
そして、オレンジ線で記したように上半身と下半身が上下にバランスよくストレッチが出来るようにしますが、このバランスにより全身の骨格筋だけではなくインナーマッスルと言われる体の中にある筋肉や腱の部分、靭帯までストレッチ出来るのです。
さらに、この時に矯正を受ける人の股関節に必要なストレッチを行うために正座時の膝の位置、踵の位置により股関節周りの靭帯への効果も考え抜き、その状態が崩れないように脚を紐で結んでいます。
そして、靭帯をストレッチするためには時間を10分以上かける必要がありますので当所では個人差を考え痛みがない状態で最大15分と言う時間をしっかりとかけてストレッチを行っています。
礒谷式力学療法においてこのように動きがない矯正法を静的力学矯正法と呼び、動きがある矯正法(動的矯正法)と区別していますが、静的力学法でしっかりと10分以上の時間をかけるのはこの靭帯のストレッチをしっかりと行うためなのです。(他には腰枕矯正法、正座法などがあります)
ではなぜ靭帯のストレッチが必要なのでしょうか?
ちょっとこの図をご覧ください。
図のように靭帯は骨と骨が動かないようにつなぎとめる働きをしてくれています。
筋肉は骨と骨をつなぎ、短くなることにより骨を動かす事が基本の働きです。
しかし、例えば正しくない歩き方でよく使う筋肉とあまり使わない筋肉があると、それが筋肉に強弱を生じさせて、骨を偏って引っ張ってしまいますので・・・。
筋肉の保持力を失った靭帯は図の様に左側では伸ばされ、右側では縮まったりと言う影響を受けてしまうのです。
ですから、ヨガにおいても一つのアーサナ(型)に時間をかけてジワジワと靭帯まで効かせているわけです。
しかし、一般の整体やマッサージにおいてはこの靭帯やインナーマッスル全てまでストレッチをすることをしません。
というより、出来ないので、どうしても効果が一時的であったり弱かったりしてしまうのです。
そして、ここまで行うから礒谷式力学療法は根本療法となりえるのです。
長くなりましたので次回へ続きます。
姿勢を股本から改善できる70年の歴史ある礒谷式力学療法✖ CS60の整体院