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茶道にみる、小股歩きの意味。

茶道、華道、香道などから武道まで日本には「道」が多くある、と言うか「道」にまで高める文化ありますよね。

 そして、その根底には「一期一会」のような哲学から、一番合理的な肉体の使用法まで色々な教えが含まれていると思いますが、その一つに「美しい」と言う概念も多く含まれていると思いますが、これは「自然なものを美しい」とする日本人の美意識から起こった概念ではないでしょうか?

 先日、茶道をやられている方から「お茶室では一畳を6歩で歩くのよ」と教えていただきました。

 一畳の長い辺は180㌢ですから6歩で歩くと、180÷6=30ですから1歩が30㌢。
 私の足のサイズは26㌢ですから、1歩を踏み出したときに踵とつま先の間に4㌢という事になります。

 これは、かなり小股と言う感じがしませんか?

 着物を着ているから小股でしか歩けないという以上に、私はそれが美しい=自然な所作だからだと思います。

 そもそも、多くの人は肉体に左右差が生じています。

 例えば下の写真ですが、小学校の低学年の子たちが座っているところですが、赤丸の子の足先は片流れしています。
 この状態は右股関節が開き過ぎている状態と想像できます。


 この子は、黄色線のように左足の外側を浮かせていますね。
 多分、左股関節が開いていて体重が右に乗っている状態です。


下の写真の子は、伸ばした左脚が長いか、左脚の裏側が硬くて左足首の背屈が弱いことが疑われます。


 下の写真の子は、左足先が右足先より開いていますが、これは左脚に捻じれがあるか、単純に左股関節が開いていることが考えられます。


 他の膝を抱えている子にしても、よく見ると膝の高さが違っていたり、ズボンのすその高さが違うなどの差が見られますが、これらは10歳ぐらいの子供でも、この様に体の左右差が有ります。

 10歳ぐらいにしてこれ位の左右差がすでに有るわけですが、この左右差は、脚の筋肉のアンバランスから生じた股関節のズレであり、大股で歩くとこの差がさらに増大していきます。

 つまり、左右の1歩の長さに差が生じたり、どちらかの足先が開いていたりすれば、それを繰り返すほどその差が増強されて体を歪めてしまうのです。(脚の筋肉の左右差⇒骨盤の高低差⇒脊柱の弯曲)

 ちょっと深読みしすぎているかも知れませんが、股関節のことを考えると小股歩きが股関節をずらすリスク軽減のためには必須の動きと言えます。
 なぜなら、ほとんどの人はO脚ですでに大股すぎるし、さらにこのような左右差が有るからなのです。

 すでに健康を害している方はもちろん、健康で過ごしたい方も是非1畳6歩を日常化してみてください。

 股関節の転移を生活習慣から指導する礒谷式力学療法✖CS60の整体院 
         杉並区・西荻窪 鴨下療法所


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