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若手社員のスペシャリスト志向について

最近、若手社員の方にお話を伺う機会が多く

スペシャリストの志向性が高くなっているのではないか

と感じたりしていました

言葉を整理しておくと

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スペシャリスト・・・特定の分野で専門知識を持つ人材

ゼネラリスト・・・広い範囲で知識、見識、技術を持つ人材

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実際

日本能率協会 2020年度の「新入社員意識調査」(※文末に詳細掲載)

では

「A:一つの仕事を長く続けて専門性を磨きたい」か

「B:いろいろな業務を経験し、仕事 の幅を広げたい」かを質問したところ

Aのスペシャリスト志向が 63.9%でした

また

、「A:個人が評価され、年齢・経験に関係なく処遇される実力・成果主義の職場」 か、

「B:競争よりも、ある年代まで平等に処遇される年功主義の職場」の

どちらで働きたいかについては

実力・成果主義志向が 66.1%という結果が出ています

「仕事に必要な能力やスキルを身に付けることの責任はだれにあるか」

という質問に対して

「個人の責任である」が 87.0%

「個人の責任である」「どちらかと言えば、個人の責任である」

の合算は9割となっています

この結果をみても

これからの時代を生き抜くためには

個人のスペシャリストとしての

腕を磨いていくほうが

リスクヘッジにもなり

有利だと考える人が

多いのではないかと思います


そこで、問題になるのが

管理職になりたいという人が

今まで以上に少なくなるのではないかと思うのです

管理職はこれまで

ゼネラリストが向いてると言われてきました

ちなみに今

ゼネラリストで検索してみてください

「ゼネラリスト 時代遅れ」 などが

検索ワードであがってきます

ゼネラリスト・オワコン????

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しかしです

私は過去に女性起業家の

調査研究をしていたのですが

過去に管理職を経験している女性は

人材育成や交渉など

管理職ならではの経験を通して

自ら起業に関しても

組織を運営することに

有利な能力を身に付けているということが

わかりました

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関西大学社会学 教授

安田 雪氏

『ルフィと白ひげ 信頼される人の条件』(アスコム)に

社会学者 ハナンとフリーマンによる組織エコロジー理論ー

安定した環境では

スペシャリストが強く

変化の激しい環境では

ゼネラリストが強いという理論が紹介されています

しかし

安田氏によれば

これは個人レベルだけではなく

集団にも言えることで

ゼネラリスト的な集団は

変化の激しい環境では強いと述べています

そこで

漫画『ワンピース』のルフィ率いる

麦わらの一味の話が出てくるのですが

お読みになった方は

お分かりになると思います

麦わらの一味は

スペシャリストの集まりです

(しかも、専門分野がかぶらない)

しかし

そのスペシャリストが集まることで

ゼネラリスト的集団が出来るわけです

では

仲間を率いるルフィ(リーダー)は

どうなのか?

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なんでもできるでけではないので

ルフィもスペシャリスト(戦闘や仲間づくりの)

ですが

スペシャリストを統率する力を持っていると

安田氏は述べています

(余計なことですがーここで私は

必殺仕事人の中村主水(今は渡辺小五郎?)も

そんな感じだなぁと、

思ったりしたのですが・・・それは置いておき)


テレワークや様々な働き方が生まれ

組織はフラット化していくと思いますが

その中で

やはりチームをまとめる力を持ったリーダーは

必要です


個人主義の傾向が

高まる時代だからこそ

統率する

ポジションにつくことの

メリットを感じる取り組みや

それができる

人材を育てていくこと

これから生き残る組織に

本当に必要なことだと思います


最後までお読みいただき

ありがとうございました♪

(調査出所:一般社団法人日本能率協会2020年度「新入社員意識調査」)※2020年4月2日~2020年4月7日実施日本能率協会の新入社員向け公開教育セミナー参加者  回答数 307 人


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