小江戸川越家紋散歩1
こんにちは。
小江戸川越家紋散歩案内人のナベです。
これより家紋散歩の案内をさせていただきますが、
歩を進めるその前に是非知っていただきたい事があります。
その事についてからお話します。
この明治の大火は、これから歩を進める家紋散歩に大きく関わっていますので、少しだけ触れさせていただきます。
この日は強い北風が吹き乾燥も続いていたので、火はあっと言うまに広がったそうです。地図を見てお解りの様に、火元(今の菓子屋横丁あたり)から南方向へと延焼しています。その焼野原の中に残ったのが、土蔵の大澤家住宅他数件の土蔵だったそうです。そこで火に強い土蔵の蔵が普及し始めて、今に繋がっています。
上図は蔵造通りのお店の軒先瓦です。
軒先で目と鼻の先ですから、ここを歩いている方は皆さん見ています。
でも記憶に残っている方はまずいませんよね。この様に取り上げるのは私ぐらいですかね。でもこれが家紋散歩案内なのです。
この「巴」紋は、川越の多くの蔵造りにあしらわれています。
そして形や向きも様々です。この「巴」紋だけウオッチングして歩くだけでも面白いです。
見出し図にもあります様に、「巴」紋には右向き左向きがあります。
では何を根拠に向きを決めるのか。これも諸説あり、未だに決まっていません。なので家紋の本を見ると、本によって説が違うのです。
家紋の世界は、数学と違って答えは一つでは無いのが常識ですから、まあ自分にとって良いと思う説をを取り上げれば良いのです。
ですから、私は細くなる方向の説にしています。
小江戸川越ではなぜに、多くの建物に「巴」紋があしらわれているのか。
そして巴とは何なのか。(算盤ではありません)(笑)
これも川越大火が大きな意味を持っています。
話が長くなりますので、このお話は次回にさせていただきます。
今日はここまで。
ナベ