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11/11 不思議な出会い (上)

今日は一つの出来事を書こうかなと。

友達の友達に軽度のうつ症状を持つ人がいると知った。

その人の存在を知った時、
「話をしてみたい」、
率直にそう思った。

それは単純な興味だった。
同じ病気を持つ人とは、
どんな会話になるのだろうか、
どんな気持ちを共有出来るのだろうか、
はたまた、何も得るものは無いのだろうか。

単純な興味だ。

それと同時に、
「自分に何か出来る事があるのかも」、
とも思った。

自分は重度のうつ病。

苦しい毎日。
辛い毎時間。
悲しい毎分。
しんどい毎秒。

正直、生半可なものではない。
重度が故に。
しかし、経験しなければ、
この苦しさは理解は出来ない。

軽度のその人には、
この想いはして欲しくない。
この苦しさを理解して欲しくない。

その人だけでなく、
この苦しみは誰にだって、
理解して欲しいとは思わない。
だからこそ、何か出来る事があるんじゃないかと思った。

知ってからしばらく経ち、
偶然、連絡を取れる手段が手に入った。
こちらから手に入れようと動いたわけではなく、
本当に偶然だった。

それから少しずつ連絡を取るようになり、
仲も本当に少しずつ縮まっていった。

ある日突然、
その人とオンラインゲームをすることになった。
「いつか一緒にやりましょう」、
と話していたが、その時を約束していた訳ではなかった。

話している中で、私自身の話を全て打ち明けた。

まずはうつ病について、
話せる関係になる必要があった。
だから私から話す事で、
話しやすい雰囲気を作ろうとした。

私自身、自分の病気に対して全く悲観をしていない。
だからいくらでも話せる。
伝える事ができる。

するとその人は、
「実は同じような薬を飲んでいるんです」、
そう、ポロっとこぼしてくれた。
話を追求はしない。
話してくれる事を、ただ聞いているだけ。
それが一番だと知っていた。

その日はそれで終わった。
「また近々やりましょう」、
本気か社交辞令か、そう言って解散した。


つづく、、、


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かもめ@重度のうつ病×エッセイ
そのお気持ちが私の支えとなり、励みになります。 ゆったりじっくり一緒に生きましょう。