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ジョングクの歌と私

お誕生日おめでとう。上手く伝わるか分からないけど、大好きな人の誕生日に寄せて少し書いてみます。


ジョングクさん

あなたの貪欲で自分を追い込み続ける性格とか、可愛らしい話し方や素敵な笑顔、全部大好きで、でも私はあなたのこと全然知らない。
大好きで、いつも側にいてくれるお兄さんだけど、とっても遠い人です。


とても遠くて、あなたの人間性について語る勇気は出ないから、ここでは、1人の人間がジョングクという人の歌に救われた話をしますね。



初めて投稿したnote、ここにも書いたように私は幼い頃から合唱をしています。歌は私の人生と共にあったし、今の社会もこれまでの歴史も歌を通して学んで、自分ごととして考える想像力を培いました。

「言葉」で音楽できる歌が好きで。自分の1番気持ちいい歌声を出せるのが快感で。ステージに立って自分の姿も魅せて、一緒に歌う仲間と、指揮者と、観客と全部が繋がったときに起こる拍手が大好きで。その場に誇らしく、立っていたくて。
歌で思い出を紡いでいくことが、私にとっての幸せでした。


2020年の3月から全てが出来なくなりました。多くの合唱団が何とか活動を続けようと、「オンライン練習」をするようになりました。
家で音源に合わせて、1人歌う日々。予定されていた演奏会が中止になって、次いつ出来るかなんて分からなくて。

歌を通してできた大切な人間関係も、少しずつ薄く、脆くなっていきました。誰かを繋ぎ止める体力も、気力も少しずつ、でも確実に削ぎ落とされた。

久しぶりに対面で歌ったとき、声が出なかった。先の見えない日々に、萎縮し続けた私はなぜか歌えなくなりました。
少し克服したけど、今でもたまになる。

歌うのが怖くて、人と会うのが怖くて。
上手く笑えなくなった。
絶対好きなのに、なんでこんなに辛いのかな、私の今までの好きはなんだったのかな。


私はアマチュアですし、歌は趣味です。辛いならやめればいい。でも、私にとって間違いなく、とてもとても大切なものでした。

学生生活、人間関係、自分の性格上色々なことが重なり、きっと周りから見たらどうってことない状況が全て暗く、重たく見える日々です。
ごめんなさい、暗い話をして。



2021年。BTSを好きになって、ジョングクという人の歌に出会いました。
インタビューを読んで、あなたの歌との向き合い方を知りました。
もう1年以上、公演が出来ていないことも。

どこまでも歌が好きなあなたを、おこがましくも自分と重ねてしまって、あなたの公演への想いと自分の今の気持ちをどこか重ねてしまって。
アルバムButterのThanks to で「全てを手離したくなるときもあった」って教えてくれたよね。


想像することしか出来ないけど、自分と重ねると痛いほど分かって、きっとそれは私以上のもので。涙が出た。


それでも、あなたは歌いつづけてくれる。


あなたは歌うとき、本当に気持ち良さそうな声で歌いますね。曲に合わせて、器用に歌い方を変えて。
どんな音楽も自分のものにして、自分の歌声のことをよく理解して、ステージやレコーディングでそれを自然にこなすための地道な努力も忘れない。


才能溢れるあなたが、この状況で歌と向き合い、音楽を続けてくれる。そして、私たちにそれを音楽と言葉で伝えてくれる。

2021/06/14 MUSTER SOOWZOOのエンディングで、少し言葉を詰まらせながら
「僕、僕死ぬまで歌うつもりなんです」
と言っていました。
「ああ、この人は歌う人だ。」と思いました。ずっと歌っている人だ、と。



ジョングクさんへ

私はあなたの歌声が大好きです。
少し息の混じった透明感のある歌声。どんな曲ともどんな人とも柔軟に混ざりあうのに、確実に「ジョングク」としての芯のある歌声。


あなたがこれからもその歌声を聴かせてくれるなら、私たちに残されてる時間がまだ多いなら、私もまだ歌いたい。歌を好きでいつづけたいです。

あなたの歌を聴くたびに、少しきゅんと切なくなって、画面の向こうのあなたと一緒に口ずさめば自然と明るい気持ちになれるんです。


ねえ、ずっと歌いつづけてくれて、こんな私のところまで届いてくれて、本当にありがとう。


どうしようもないとき、あなたの歌声聴くと安心します。それはきっと、あなたが歌詞にちゃんと想いを乗せて歌ってくれているから。

そしてあなたが、あなただから。

これからもどうか、どうか歌って。
こんな日々、私たちの人生のうちほんの一部だ。きっとそうだと信じて、あなたの歌をこれからも聴かせてほしいです。
ずっと聴いていたいです。


あなたたちの音楽で、自分の思い出を紡いでいけることが私の幸せになったから。


あなたの忙しさも考えず、欲張りでごめんね。


沢山愛してますよ。大好きです。
幸せでいてね。
いつもありがとう。




P.S.
2021/8/31 23:00頃から2時間半のVLIVEをしたあなたへ

アミから集めた歌詞で試行錯誤しながら曲を作る姿はとっても優しくて楽しそうでした。
最後の曲、次が最後、と言いながらパワフルに歌い続けるジョングクの体力に驚きました。皆の大好きな曲を沢山歌って、多くの人を笑顔にして。

私も家で一緒に歌って、泣いたり笑ったりしたよ。家には1人だけど、一緒に歌ってるって感じた。1人ぼっちじゃなかったよ。
画面の向こうの近くて遠いあなたと、大好きな、大好きな歌で繋がれて本当に幸せでした。

この世界に歌があって良かった。歌が大好きで良かった、久しぶりにそう思えたよ。
歌ってくれて、ありがとう。本当にありがとう。

歌を愛する人たちが、歌への自信も、執着も、好きな気持ちも全部そのまま抱えて、曇りのない笑顔でいつかお客さんの前に立てるように。

その日がくるまで、ずっと音楽が続きますように。
あなたのお誕生日に、最高の逆プレゼントをありがとう。

本当にありがとう。





<参照>

・ジョングクの歌との向き合い方が書かれたインタビュー

・Butter thanks to 和訳


・2021/8/31~9/1ジョングクVLIVE

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