【中高一貫生】中学受験後のスタートダッシュの最適解はこれだ!①公文編
いつも妹の方の話ばかりしていますが、今日はお姉ちゃんの話でも。
中高一貫校(四谷偏差値55程度)の特進コースに1月初旬に合格し、その後の入学までのスタートダッシュに何をしたかという話です。
ちなみに、うちの子は塾には通わず四谷大塚の「進学くらぶ」で完走しており、塾に行くという選択肢は無しです。
塾以外の選択肢
と言っても、1月初旬というと通常は地方は1月中旬、首都圏は2月が本番という最中なので塾はもともと選べないのですが、選択肢としては(個別は別として)以下の通りになります。
Z会中高一貫
進研ゼミ中高一貫
スタディサプリ
東進オンライン学校
公文
で、結論として我が家では公文を選びました。正確には公文(2週間ほど休んで1月下旬から)→2月から公文+Z会中高一貫講座でやってました。これが最強です。
公文
最初をどこから始められるかが大事
公文の難点は、一番最初の先生との交渉だと思います。
「これくらいの学校に合格してるんだから」とか「中学準備のために利用したいので」と色々と説得して、あまりにも下のレベルから開始にならないようになんとか頑張って交渉してください。特に数学をなんとしてもGからスタートさせることが大事です。もともと公文に通っていた方は有利です(我が家も英語のみ6年春まで通っていてJまで来ていたので)。
我が家では
数学(Gから)
国語(Fから)
英語(Gから)
でなんとか始められました。英語もKまで来て英検準2級まで持っていましたが、正直文法に不安があったのでGからでよかったと感じています。
公文の数学
公文のG以降の数学は、中学入学後ダイレクトに役に立ちます。これは本当にやってよかった。1月20日くらいにGの1から始まって、毎日5枚こなして(最初の簡単なところは10枚)入学直後4月第1週くらいにGを卒業。
流石の公文だけあって、かなりややこしい分数も入った正負の計算やら一次方程式をやるので、中学に入って数学に自信を持てたようです。
4月の第1週にH(中2)に突入しますが、学校の勉強も大変な中、これまたややこしい連立方程式になるので、特に3元・4元連立方程式と、文章題の割合問題は計算もややこしいので苦しくなり、1日2枚ペースで進行。このペースでやっていると、6月初旬頃に学校に追いつかれます。まだHの50とか60の連立方程式をまさに解いている時に、学校でも連立方程式となり、宿題とダブルで連立方程式ばかりの日々に。
ただ、うちの子の学校では1学期は6月中旬に期末テストがあるだけなのですが、この期末テストの範囲には連立方程式の計算は入っていても、連立方程式の文章題は含まれていなかったので、ギリギリ追い抜かれることはなく1学期が終了したところです。(書き忘れましたが、学校では「体系数学」を利用しています)
学校によって違うかもしれませんが、我が子の学校の場合は、夏休み明けは幾何をやるようです。一方、公文では連立方程式の後は体系数学2で扱う因数分解の方に進むため、この調子で進めば夏休みには公文はI(中3)に突入、新学期に入ってペースが落ちたとしても1年生中にはJ(高1)に入れそうなので、スタートダッシュを保ったまま公文を継続できそうです。
公文数学の弱点としては、幾何を全く扱わないこと。また、応用問題を扱わないこと(方程式の文章題はある)。これはZ会で補います。しかしその欠点を差し置いても、これだけの周到な反復練習ができる公文はすごい。実際、定期テストは上位10%以内で、中学受験時に計算問題でよく落としていた子の割には正答しており、効果は抜群に感じますね。
公文の英語
これはもともと英語の素養があったかどうか、によってどこから始めるのがベストか正直わからないので、なかなか書けません、、
ただ、個人的には公文の英語は微妙です。
GからIは文法がメインです。小学生の時に1度やって、今2周目をやっていますが(現在もうすぐJに入りそう)英検の文法問題はボロボロです。
一つ一つの項目(受動態とか比較級とか)を扱っている時は理解していますし、できるのですが、英検前半のような文章の中での穴埋め問題など総合問題になると出来ません(単語力の無さも原因)。おそらく高校受験の問題なども別で慣れさせないと英検だけではできないと思います。
つまり、今は受動態の回だから受動態の問題しか出ない、という扱われ方で、それぞれの回でのまとめ問題で、どれを使ったらいいかわからないような問題は出さないので(まとめ回では上に「これについての問題だよ」と解説がつくのでそれをみながら解く。下写真参照)、いきなり4択くらいでどれですか(現在形・過去形・過去分詞・イディオムなど)と出るとわからないのです。
ただ、完全に英語が初めてで、基本事項を一つ一つ身につけたいのであれば、公文の英語は有効です。特に6年生の受験後や中学入ってからやるのは有効じゃないかなと思います。というのも、あまり小さい間にどんどん英語を進めても、我が子のように文法が曖昧なまま進んでしまって、テストでは点数が取れないということがあるからです。中学生くらいになってやるとしっかり理解した上で反復できるのでいいなと感じます。実際我が子も2周目をやってやっと頭に入ったという気がします。
もう一つの公文の難点として、公文だけでは単語力はつきません。基本的には英文の下に和訳がつくため、単語にはさらっと触れますが、幼ければ幼いほど頭に残りません(最初にIに到達したのは小5の時でしたが、Iに出てきた単語を小6で見せると忘れています)。
英検準2級を小6の春に取りましたが、公文のKだけでは不安があり、(今はない)スタディギアで単語や文法、作文などをやらせてなんとか合格させました。(しかし2級はもう2回落ちている)
J以降になると、今までの形式とはガラッと変わって読解がメイン。文法もあまり出てきません。お話ばかりになるので子供は喜びますが、ますます身につくかどうか微妙になります。読解と言っても、話の直下に和訳もあり、正直英語が全然わからなくてもその辺の情報を組み合わせれば解けるんじゃないのかと思わないでもない・・・。
こんな感じなので、今再びKやLまで行って2級に受かるという気は全くしないため、文法が終わるIで辞めて市販の問題集をやらせてます。
公文の国語
国語については、賛否両論あるようですが、我が家に関しては非常に有意義と感じています。何より、扱われている文学作品がどれも素晴らしい。通常ならなかなか手に取らないけれど名作と言われているヘッセの「車輪の下」とか、養老孟司さんの「解剖学教室へようこそ」などを読めるところがとても良いです。
Gからは要約力のつく「縮約」の練習のほか、読解問題でも書き抜きではなく要約して短く書かなければいけないことも。また答えを書くための材料の範囲も単に棒線部の直前や直後などでなく広い範囲から探して書かなければいけないこともあり、真に理解していないと答えられないなど手応えのある内容になってきています(H時点)。
よく、公文は短い文章の中から答えを探させるので、受験などでは長い文章から探さなければいいけないので効果が薄い、と言われがちですが、それはG以前の話じゃないかなと。少なくともH時点では表裏1ページ半から探す上、前述の通り探す範囲も直前直後ではなく、単なる書き抜きでもなくなってくるので効果は十分あると感じています。
子供も物語を読むのが好きだから特に苦もなく続けられ、高校(J)以降になると古文や漢文も出るのでスタートダッシュだけで入学したらやめようと思っていましたが、続ける予定。
ちなみに進度としては、1月にFから始めて、8月にはH IIに入る頃。繰り返しなしでやっているのも気楽にできるところです。
ただ、漢字力はつきません。
小学校の時の公文の漢字は結構執拗で大変なので覚えるかもですが、中学以降は正直覚えさせる気ないでしょ、という1回のみ。まあ、覚えませんね。というか、HIで「璽」という漢字が出たんですが、覚える必要あるのか・・・(「天皇の玉璽」以外の用例が思いつかないあの漢字です)
我が子の中学は漢検に力を入れているので、まあここで覚えなくてもなんとかなるかなと。
今になって思う、幼少時の公文の先取りの是非
よく、小学校低学年なのに高校生の数学とかやってすごい!とかありますよね。
あれ、今になって思うとあまり意味ないなと思います。
小4で英語がK(高2)まで来ていたという、そんなに自慢するほど先取りしていなかった我が子ですら身についていなかったし、今の年齢になってからの方がしっかり理解できてやっと習得したという形になっています。
数学も、今ちょっと飛ばし気味でもうすぐI(中3)まで来て、おそらく2年生になる前にJ(高1)に入りますが、枚数を落としてじっくりやった方が良い気がする。やはりすとーんと脳に理解して身につくにはその年齢というものがあるし、中2で微積分とか虚数とかやっても肝心の中3や高校生になったら忘れているのじゃないかと。ちょっとくらい(1・二学年)の先取りの方が、しっかり身につく気がします。
ただ、一度やったことは2回目はすんなりと身につきやすいので、先取りが必ずしも悪というわけでもないとは思いますが。
全体として公文はいい、特に中学になってから良い
1番の理由は、数学で先取りできる。そして何度も何度もやるので得意になって学校で自信がつく。
それ以外に、「公文とりあえずやって」と、反抗期の子供に短い指示でとりあえずの勉強をさせられるのがいい。特に夏休みは学校の宿題だけで大丈夫かと不安にもなるので手放しできる教材はありがたい。
休みの日は五枚、学校始まったら二枚ペースでゆっくりやる予定です。
というのが長かったけど、中学入学準備と中学生に公文は有効という話。
次は進学くらぶ生が期待していると思う「東進オンライン中学」はどうなのかという話。
スタートダッシュ後の秋時点の話はこちら→
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