AGA(男性型脱毛症)について,ハゲは防げる
変更履歴
2021-11-22 更新
2021-12-28 更新
2022-01-01 更新
本文
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で、日本語では「男性型脱毛症」と呼称します。いわゆる「男性の薄毛」問題ですが、現在の科学で(少なくともアジア人の)AGAは解決可能かつ最適解が見つかっています。
具体的には以下の化合物による薬物治療が有用です。エビデンスレベル(科学的証拠の程度)が高いです。
- フィナステリド
- ミノキシジル
一方科学的根拠に基づくAGAの治療薬は上記2剤の内服のみです。
まず、フィナステリドから見てましょう。日本皮膚科学会が出版しているガイドラインによると
CQ1:フィナステリドの内服は有用か?
推奨度:A(男性型脱毛症),D(女性型脱毛症)
推奨文:男性型脱毛症にはフィナステリドの内服を
行うよう強く勧める.
次にミノキシジルです。
CQ3:ミノキシジル外用は有用か?
推奨度:A
推奨文:ミノキシジル外用を行うよう強く勧める
※CQ:クリニカルクエスチョンの略:医学的疑問
これらには、しっかりとした臨床試験に基づいた科学的なエビデンス(科学的根拠)があります。
疾患の治療においては、EBM(エビデンスベースドメディスン)といって確固たる科学的根拠に基づく治療が大原則です。
AGAも疾患であるので、この原則が当てはまります。
しっかりと効果検証のされていない治療に飛びつくのはやめ、確固たる科学的根拠の担保されている治療を受けましょう。
現在のところ保険適用外ですが、フィナステリドについては後発医薬品(ジェネリック)もあるので、月額数千円で治療を始めることが可能です。
通院先は一般病院の皮膚科で十分です。
※副作用については重大なものは少ないと報告されていますが、各個人の体質によって差異があるので、皮膚科医からの指導を受けてください。
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reference:
厚労省、日本皮膚科学会のガイドラインhttps://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf