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やわた走井餅 と 井筒走り井餅

あけましておめでとうございます

先日の井筒の「走り井餅」に続き、石清水八幡の「やわた走井餅」老舗を訪ねてみました。
 大晦日の午後は営業を早めに切り上げて元旦に向けて準備中の店舗が多く、駐車場も早閉めで混乱しましたが、何とか「やわた走井餅老舗 はしりいもちろうほ」へたどり着きました。

大晦日はほうじ茶セットのみの営業でした

こちらの走井餅は、生地がつきたての餅の味がします。餡も上品でにごりの無い味です。
 まさに伝統の味。

由来書によりますと、走井餅は 明和元年1764大津で走井の名水を用いて餡餅を作ったことに始まり、明治43年1910 六代井口市郎右衛門の四男嘉四郎によって八幡に分家が作られたそうです。
 本家については昭和初期に廃業したため、伝統を受け継いでいるのはこの分家の方になります。

生八つ橋の井筒で作られている「走り井餅」

本家の廃業後、生八つ橋の井筒が製法を引き継ぎ「走り井餅」が作られています。
 こちらは近代的な衛生管理がされた工場で作られておりエージレスも入って2週間ほど日持ちするので、お土産には便利です。
 やわたの方は手作りで翌日中にはお召し上がりくださいとの事ですので、近場でしか味わえない味ですね。

店内に本家の昔の写真が飾ってありました。(大津市追分 現在の月心寺の場所)

店舗前に京津電気鉄道の線路が無いため大正元年以前の写真と思われます。電柱が立っている事から、明治20年代後半以降か? 売り場の台や土塀の様子が浮世絵どおりで感動します。
国立公文書館所蔵「東海道名所図会」1797(寛政9)との比較
大正7年の写真には、茶屋跡は板塀になっているとの説明があります。
もう一つ、男山の旗振り山としての適地調査があったのですが、生憎京都近辺まで雪雲が・・・(男山が旗振り山であったとの記録はありませんが、非常に適地でありますので、現地に行けば何か有るかなと思った次第)
石清水八幡宮 大晦日の夕方の参道は閑散
今年も良い1年でありますように
(鹿子 かのこ)の木  🎵しかのこ しかのこ こしたんたん!
男山は植生が豊かで色々な樹種が見られます

近くの飛行神社も訪問

大阪湾の地引網にかかったゼロ戦の機首部分 曲がったプロペラと複雑に破損したエンジン部分が衝撃の大きさを物語っています。 円形に配置されたエンジンが松本零士の漫画を思い起こさせます。
玉虫型飛行器の復元RC模型 Wikipedia

併設の二宮忠八飛行館では、明治時代に飛行機の原理を確立していた二宮忠八に関する資料が展示されています。開発段階の資金難でライト兄弟に先を越されてしまいましたが、展示物を見るとあと一歩のところまで来ていた事が分かります。
 玉虫型飛行器は宮崎駿がデザインしたような美しい機体で実際に飛行可能です。

石清水八幡宮に来たのは初めてですが、他にもエジソン記念館(八幡市の竹が電球のフィラメントに使われた)、松花堂弁当発祥の地、など見所いっぱいでした。

(余談)
明治末期の走井餅屋の写真は、浮世絵に描かれた井戸の位置に何もありません。あの勢いで自噴する井戸をふさぐのは結構難しいと思うのだが、サイフォン疑惑が再燃中

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