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【文学フリマ札幌9】え-25(20240922)

【文学フリマ札幌9】に出店します。

日時:9/22(日) 11:00〜
場所:札幌コンベンションセンター 大ホール
ブース:え-25

小説を一種類持っていきます。
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〈持っていく本〉
『呵』
 石川加茂
 A6(文庫)70P 500円
 北の大地の山での話。
  ※軽微な出血・殺傷表現、性交表現が含まれます。

〈以下本文サンプル〉

 黒々とした船団が港を慄かせ、その汽笛が国を変え、人々を振り分け、白煙をあげ火花を散らせた。その暴力的な音の重なりは、音色を変えながらも大きく、深く広がり、山脈を覆い海峡を越え、さらに北の大地にも波及する。
 開拓使の設立とともに〝開拓〟の対象となった大地は瞬く間に拓かれ、森に、川に、無遠慮な足音が入り込むようになった。そうして入ってきた者たちが発するのは木を倒す斧の音と、石と根ばかりの地に叩きこまれる鍬の音である。鍛えられた金属の重さが木々の幹を、冬に固められた土を、勇壮なる山を、削り、抉り、斃していった。湿地は埋め立てられ、河口は広げられ、作為的に形を変えさせられていく。もし仮に、大地に自在の声があったなら、この地はこの時なんと言っただろう。叫んだか。それとも黙したか。とまれ、蛮行の足音を持つものにはその声を聞く耳を持ち合わせていなかった。少しずつ、この地を侵食する声を風のはるか向こうに聞きながら、それは目を覚ました。
 〝それ〟に名はなかった。己でも、己のことを「これ」といった。その豊かな肩と背の頂を山——キムンと呼ぶものはいたが、それは〝それ〟には関りのないことだった。太い爪が並んだ掌は分厚く、しなやかな腕は地を踏しめる。赤黒く豊かな毛並みを揺らし、それは身体を起こして鼻を高く上げた。二つの穴を膨らませ、木立の間に漂う朝の空気を腹いっぱいに吸う。粘膜を濡らす水のにおいにその日の風向きを読む。満足げに大きく、滝のように息を吐いて、それはじっと前を見つめて佇んだ。そこには森があり、空があり、風があって山があった。葉と葉が折り重なり、枝と枝が擦れ合い、倒れた幹に苔のむす、はるか遠くの山の奥。蛮行の手がいまだ届かぬその深遠で、それは生きていた。
 日の上りきらぬうち、それはゆったりと腰を上げ、その一帯で最も空に近い尾根を目指した。そこからは、一帯をよく見渡すことができる。尾根から張り出した岩の上に立ち、ぐるりと首を回す。それだけで、それには森のことがよく分かる。老いた木がとうとう倒れたこと。沢沿いの若い葉が食べごろなこと。花が咲くにつれ、多くの虫たちが生まれたこと。その虫を追う鳥たちが群れになって訪れること。そうしたことに加えて、つい数日前に入ってきた、この森の住民ではない足音が、山三つ向こうまで近づいていることを知っていた。その足音は四つ足ではなく、鳥でもなく、虫でもない。それは丸い耳をはたはたと扇がせ、さらに風を読む。どうやら入りこんできたうちの全員ではないようだが、そのうちの幾つかが、こちらへ、こちらへと近づく動きをみせていた。それは、はあ、と残念そうに口から息を吐いた。そいつらの足取りが向かう行き先は、ちょうど、それのねぐらの近くだ。荒らされてはたまらない。かといって、得体の知れないそいつらと鉢合わせたくもない。これに名前をつけるのならば、面倒くさい、が適当だろうが、それはその心の名を知らぬままに渋々と尾根を下りはじめた。
 しばらくすると、その豊かな背を追うように一羽の黒い羽根を持つものが近くの枝にとまった。
「おおい、来るぞ」
 それは、その声をすっかり無視し、己の足取りのままに薮をかき分ける。
「来るぞ。くるぞ。おおい、聞こえてるか?」
 もう一度、木の上から同じことを繰り返されるものだから、流石にそれも足を止め、首をもたげた。わずかに牙をのぞかせて応える。
「聞こえている。それを言うためだけに来たのか?」
「さあ、どうかな」
 そうとだけ言うと、てらりと光る嘴を日にかざしてカラカラと笑い、羽根を広げて騒々しく枝を離れた。
 相変わらずうるさいやつだ。苛立ちにもならぬ呆れに近い衝動であったが、たしかな疎ましさを爪先ににじませながら、それは固い草の束を引き倒した。
 しばらく繁った斜面を下ると、小さな沢にあたった。岩と岩の隙間からしみ出した一滴が集まり、わずかな流れを生んでいる。苔と若芽を踏みしだけば、隙間から勢いよく水がしみ出した。よく熟れた実のような匂いが鼻先をくすぐった。ああ、思えば腹も空いているような気がする。それは一旦足を止め、舌先を流れで漱ぎながら、いま一度耳を広げる。どうやら、足音は違わずこちらに向かっている。その聞き慣れぬいくつかの気配に、森はよそよそしく静まっていて、小さな水の流れがうるさく感じるほどだった。風ですら、なりを潜めていた。
 うるさいのはあの阿呆だけ。それは、さきほどの声を思い出しながら沢を渡る。あのものたちは口さがないが、森というものをたしかによく見ていて、時折ああして告げにくる。そのうち有益なものは僅かだし、言いつけを全て覚えられないほど頭は軽い。しかし、無視はできない。
 来るぞ。あいつはそう言った。それは、その三つの音を口の中でいま一度転がした。
 ただ、来るだけなのだろうか。それならば、帰ってもらえばいいだけの話だが。こちとら、はやく安心して腹を満たしたい。なにも煩わされることなく夜を越えたい。そのためには、これから来るであろう、足音を遠ざけねばならない。わざわざ出向くというのも癪なものだが、致し方あるまい。そうしてすっかり安心できるようになったら、早く口いっぱいに好みのものを頬張るのだ。
 それは、鼻をふかふかと膨らませながら、口に迎えたいものたちを思い浮かべながら足を進めた。しばらくむこうに酸い実がある。小さな虫がわんさか隠れている倒木もはす向かいにある。もう沼地の蕾は終わってしまったから、あとは茎の太い葉がある沢にでも行ってもいい。そうしてぐんぐんと進んでいるうちに、それは勢いよく薮から頭を出した。
 ——ひぃっ、で、出たあ
 なにやら不快な声がしたとそちらを向けば、やけに縦に長いやつらが三つ立っていた。どうやら、これが足音の正体のようだ。気づかぬうちにそいつらと鉢合わせる道をとってしまったようだ。しまった、もう少し遠くから牽制するつもりだったのに。それはバツが悪そうに、わずかに目と目の間を下げて寄せた。腹が空くと迂闊になってよくない。
しまったな、と頭を下げた、そのわずか上を、勢いよくなにかが通りすぎた。それと同じくして、相当やかましい音もした。
 ——ばか、外すな
 ——したってよお
 ——早く、次だ、つぎ撃て! あー、あー、こっち見てっぞお
 なんだ? それは、首をぐるりと回してなにかが通りすぎた先を見た。土肌が抉れて、めり込んでいるような跡がある。その近くで眠っていたであろう、足の無い地を滑る長いやつが「うるさいし、くさくてたまらん」とこぼしながら木の洞へ逃げこんでいった。
 やけにツンとした、それでいて火を吹く穴のような匂いがした。それは、首をもとの方向に戻す。縦に長いそいつらは、狼狽しながらなにか細長い枝のようなものをガチャガチャと扱いながら、ずっとなにかを喚いていた。
 ——早く、はやくしろっ
 ——うるせえ。くそ、このオンボロ銃があ
 どうやらこの匂いも、あのやけに勢いよく通りすぎたなにかも、この縦に長いやつらが放ったものらしい。なるほど、と得心したように、それは、足と体をぐっと寄せ、爪を土に食いこませた。
 ——喰らえ、熊公
 短い音がもう一度鳴って、勢いよく放たれたそれが空を切った。今度はかすりもしなかった。明後日の方向に飛んでいったそれは、木の幹にめり込み、その拍子に翼をもつものたちが「やだなあ」「勘弁してよ」「どっかいって」と口々に言いつつ枝をすり抜けながら飛んでいった。それは、それらの声を背中で聞きながら、己もまた、飛んでいた。斜めに飛び、地を蹴り、その、くさく、うるさく、邪魔でしようがないものに爪をかけた。
 ——ぎゃあっ
 すると、より一層高く、濁った音があがった。どうやら、邪魔ものを弾き飛ばすついでに、爪がかかったようだ。それには、まったくそのつもりがなかったので少々驚いた。なぜなら、己の爪の先にあった感触は、まるで沼のぬかるみをなぞった時程度の柔らかさのみだったからである。
 ——手、おれの手、どこ行った
 赤いものが噴き出るところを押さえて、ぐらりとそれは地に膝をついた。するとどうだ。やけに縦に長くて不気味だと思っていたものが、やけに小さく、細く、弱く見えた。同じ目の高さで見てみれば、その程度という驚きが、わずかにそれの胸に宿った。
 ——ひい、やめろ、くるなぁっ
 腹が空いているときに、血肉の匂いは只々むごい。それは耳を伏せて思わず唸る。しかし、目の前のものに牙を立てる気は微塵とて起こらない。なぜなら、それは〝ならぬ〟ことだからだ。
これまでにも森の生き物ではないものに牙をかけるやつらはいたが、食ったやつらは残らずみんな愚かに死んだ。森にある物ではないのなら、一度食ってしまえば森から出ていかざるを得なくなる。森を出たら、生きてはいけない。だから、食ってはならない。そういうことになっている。
 空腹の苛立ちを牙に乗せて、そいつらの目前で大きく吠える。一層惨めな声を上げ、転がるようにしてそいつらはあっさりと逃げていった。這う這うの背中を追い、地に引き倒してやりたい衝動にも駆られたが、それよりも未だに細く煙を上げ続けている細長い〝枝〟の方が気になった。弾き飛ばした瞬間にへしゃげたのか、曲がりくねった蔦のようになって地の上に転がっている。それは、慎重に近づき、その煙に鼻を寄せる。うむ、やはり臭い。もっとはるかに尾根を登ったさき、天を向いて山が口を開けているところがあって、そこには草木も嫌がって滅多に根を下ろさない。その辺りに転がる岩のような匂いと、なによりこの森の住民ではない、縦に細長く、弱く、喚き散らすものどもの匂いが幾つも、しかも、べったりと染みついていた。興味があって鼻を寄せたにもかかわらず、それはあまりにも不快になって首を振った。
 すると、その頭上にまた羽音が舞い降りた。からからと笑いながら、そいつはまた言った。
「来るぞ、くるぞ。また、来るぞ」

~ 中略 ~

 正二はろくでもない人間だった。ろくでもないと自分でもわかっていたから、自分なりに精を出してきたつもりだ。〝二〟の字を持ちながらも実は長子であることを口さがない井戸端の噂話で初めて知ったし、父と思っていた男が実は叔父であったことを尋常小学校の教師の口から知った。人々は口々に正二のことを憐れと言い募ったが、正二自身にまったくそのつもりがなく、かといって気丈でもないがゆえに、その言葉は次第に陰口へと変化していった。無遠慮な言葉であることには、変わりがなかった。
 高等小学校へ上がって一年が経ったころ、事故で足の萎えた叔父の代わりに学業を諦め、稼ぎに出ることになった。教師は正二が学校から去ることを一片とも残念がるふうではなく、同窓の学友からも餞別も見送りの言葉ひとつもなかったが、正二はいつものように下校し、学校をやめた。それから先、正二はただ黙々と働いた。畚も背負ったし、浜で網も引いた。時化て仕事が無ければ隣の、そのまた隣町の浜にも行った。それでも仕事にありつけなければ、叔父の傍らで内職の手伝いをし、酒も、女も買わなかった。買えるほど懐に余裕がなかったといってしまえばそれまでだが、かといって、借りる度胸がなかったともいえる。博打に誘う友もなく、働き、多くはない対価を得ることしかしなかった。そうしてどこまでも続く油凪のような日々に、とある話が舞い込んできた。自分のもとに嫁がやってくるという。これは正二にとっても青天の霹靂であり、凪の表にかすかに波が立った。
 嫁の名はみよといった。網元の末娘で、色白の丸い頬がいまだ幼さを残す小柄な女だった。正二は数度その漁場で働いたことがあったが、子が何人かいるらしい、という曖昧な記憶だけで、自分のもとにそのような話が舞い込んでくるまで、その娘の顔も名も知らなかった。
 幼いころから叔父の家に預けっきりであったくせに、こういう時だけ手と口を出してくる本家の人間は、仰々しいまでに豪勢に正二とみよの結納を行なわせた。樟脳のしみついた紋付袴に居心地悪く座っていると、やたら豪奢な振袖に包まれているみよと目があった。みよは、色素の薄い栗色の瞳に正二を映したまま、一度ぱちりと瞬き、かすかに唇の端を上げた。かあっと、頬が熱くなった。ろくでもないこの自分でも、この女とならやっていける。正二は不意にそう思い、とたんに肩の力が抜けた。その日、振る舞われた飯の味も酒の香りも覚えてはいないが、横目で盗み見たみよの頬の丸みだけはよく目に焼きつけた。その夜、未だ触れてもいないみよの肌を想いながら、己の手の内に精を吐き出した。
 式は正二とみよのことなど置き去りにしたように行われた。上座に座らされ、慣れない着物に着られているような二人は、ただそこに居るだけの存在だった。この日のために用意された豪勢な食事も、甘い酒も、二人の口に入ることはなかった。そして、やはり今日も着物は樟脳くさかった。
蓋を開けてみれば、この縁談は両家にとって都合が良いがために進められたものだった。なんでも、末娘のみよは当主が外に作った子だという。みよの母たる女とは既に縁を切っているが、体裁のために引き取って育てていた末娘を、体裁のために嫁に出してやる。どこぞの女の子供だろうが、こうして嫁に出してやるという体裁が欲しいがために、嫁のもらい手として正二が選ばれた。長子でありながら二の字を与えられた男、足萎えの叔父の世話をし続ける男、女も酒もしないつまらぬ男、独りで死んでもよいものを、女でも宛がってやろうじゃないか、ただしその女は曰くつきときた。そんな二重の柔らかな悪意がこの婚姻を成立させていた。
 その事実を知っても、正二は怒りも落胆もしなかった。当人に聞こえないようにする工夫もしない、口さがない親類たちの舌は飽きもせず、自分と、そしてみよへの嫌味を乗せてよく回る。かわいそうに、憐れだね、あれでもようやっと孝行だよ、ある意味お似合いさ、どっちもろくでもないんだから。
 ろくでもない。
 そんなことはわかっている。どうしようもない、つまらない人間だということくらい、自分が一等知っている。この縁談を断ったってよかった。断ることができないやつだと知っているから舞い込んできた話だ。そんな自分がこの話を断ったら、相手方がどんな顔をするか、見てみたいような気持ちもありはしたが、それをする度胸は持ち合わせていないのだから、まこと果てまでろくでもないのだった。他人は、世の中は、自分のことをこけにし続けるのだと、確信ある諦念が正二の背骨を包んでいる。それなのに、みよのあの微笑みを受けて、すっかりこれは褒美だと思うようになった。ろくでもない自分の人生に一筋、差しこんだ光だ。これまで己の季節が冬であったなら、みよは春である。暗く冷たく凍りついた世界から、花綻び暖かな風を連れてきた。この女と共に生きていけるなら、ろくでもなかったこれまでのことも報われる。そう思って、正二は親類の遠慮の欠片もない言いように口を紡ぎ、ただ座して式の時間をしのいだ。
 式が終わって、二人きりになってからはじめて正二はみよに声をかけた。
「おれと、一緒になってくれんだな」
「はい」
 それだけで、その音二つだけで、正二はこれまでの人生が全て報われた気がした。

~ 中略 ~

 ああ、どうも。作業員の田抜です。案内を担当します。遠いところ、ご足労いただき誠にありがとうございます。本日は、私有林内における植生の調査と、まあ、危険な状態の木、ええと、倒木や著しい食害とかがあった場合には、処理の方向性を都度決めていければと思っております。えー本日の、こちらですね、あまり手の回っていない山林でして、数年前に個人所有から引き受けたものですが、そのせいかあまり見回りもできておりませんで。ええ、あとそれと、アレですね。クマですね。ひじょうに多いです。そうなんです、他の隣接する山林よりも、なぜかこの地域は多く出没しておりますね……ワッハッハ! すいやせん、脅かすみたいなこと言って。ああ、大丈夫です、今日は熊鈴、スプレー、鉈にナイフにマキリにタシロ。全揃えでおりますんで、安心して巡回いたしましょう。ああ、わたしも作業中に、ええ、この森ですね、何度か鉢合わせたことはあるんですがね、こう、すいっと避けてくれまして。ええ、幸運なことに。よほど肉がくさいと思われてんですな。猫またぎならぬ、熊またぎ……マタギではないんですがねえ! ワッハッハ! というわけで、本日お役目を賜ったわけです。てなわけで、へへ、さあ、行きましょう。
 広さはそうでもないんですがね、大小併せて沢が多いのと、区画の範囲が尾根から裾まで及んでいます。その多様な環境が、どうにもクマにゃあ、過ごしやすいみたいでねえ。ホントは、縄張りとかあるっていうでしょう。そうなんですが、ここに来るクマってのは、クマ同士なにやら仲がいい。どうも上手くやってるみたいなんです。人間にはわからんでしょうね。こちらがあちらの言葉を知らねえみてえに、あちらの言葉もこちらはわからんです。ええ、ほとんど人の手は入ってねえです。拒むみたいにね、入れないっていったほうが正しいんでしょうか。ナントカ大学のなんちゃら教授とかってのが、調査したいって入ったこともありますが、まあうん、うまくいきませんでしたね。ああ、あんまり外で言わねえでくださいよ。ただでさえ、最近はどこでもかしこでも買われてしまってしようがねえです。今日のことは、まあ、他の山林でもしてるから、って……まあ、所有するからには管理は必要だってだけでね。仕方ねえですね。もういまどき、人類未踏だなんて流行りませんね。もうどこかしこにもいます。いけねえってのに、火を使うやつや、鉄砲撃つやつもね。まあ、そういうやつらはそういう終わり方をします。

~ 後略 ~


【当日現物にも添付する注釈】
〈箇所〉
 P.5 「その豊かな肩と背の頂を山——キムンと呼ぶものはいたが、」
 
〈内容〉
 アイヌ語でヒグマはkimunkamuyという。分解すると以下のようになる。
 
  >kim – un - kamuy
  >山 - にいる - 神
 
 山という単語に相当するのはkimのみ。
 
 P.5の上記に挙げた表現だと、「kimun=山」と読めてしまい、本来のアイヌ語の意味、用法と誤りを招く可能性があるため、当注釈をつけることとする。


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