何がいい?子どものための非常食
こんにちは。突然ですが、皆さん、非常時の備えはどれくらいしていらっしゃいますか?
日本ではここ数年、悲しいことに大きな災害が毎年のように各地で起こりますよね。
「非常時」という事態が他人事としては考えられなくなった今、非常食は各ご家庭に必須な存在になり、準備されている方も多くいらっしゃると思います。
お子さまがいるご家庭では、非常時のお子さまの食事についてもしっかり考えてあげたいですよね。
今回は保育園栄養士として働いてた時に気を付けていた「子どものための非常食」のポイントをご紹介したいと思います。
・普段食べ慣れているものを
「非常食」と聞くと、皆さんどんな食品を思いうかべるでしょうか。
いつもと全く違うものばかり用意されてはいませんか?
非常時、大人ももちろんですが、子どもはそれ以上に不安な気持ちを抱きます。その不安定な生活の中で安心できるのが食事の時間になるのではないでしょうか。
そんな時にいつも食べていない特別な食事では口に合わず、さらに不安な気持ちが大きくなり、食も進みません。
出来れば食べ慣れている「いつもの味」を用意して頂きたいです。「非常食」という概念にとらわれず、日々の食べている食事の中で賞味期限の長いものを選んでみましょう。
アルファ米などの非常食の定番のものも、保存や期間の事を考えると多くのメリットがありますが食感も味も独特です。非常時に初めて食べることのないよう、1年に1度くらい災害について考える日を設け、作り方もふまえて非常時のご飯も体験してみても良いですね。
・カンパンは意外と食べにくい?
非常食の定番にあがるカンパン。
ですが、実際に食べてみるとどうでしょうか。かなり水分を欲することになると思います。もし災害時に水が限られている…という状況になったら、なかなか食べ進めることが難しい方もいると思います。
もちろん賞味期限も長く腹持ちも良いので素敵な商品ですが、カンパン以外の非常食もしっかり準備しておきましょう。お水も持っていける範囲で多めに準備するに越したことはありません。
・スプーンや箸などの準備も忘れずに!
ついつい食べ物をそろえることばかりに気がいってしまいがちですが、食べるには食具が必要です。大人用だけでなく、お子様用のものも準備できていると良いですね。
食具については衛生面から使い捨てのものをいくつか用意しておくことをおすすめします。
スーパーやドラッグストアでたまにもらって使わないままのものが引き出しに眠ってないでしょうか?
眠っていたのなら是非防災バックに入れてあげてくださいね。
また同じ理由で紙皿の準備もあった方が良いですね。
・離乳食は容器に入ったものが便利
離乳食を食べているお子さまがいるご家庭は、非常食用に市販の離乳食をご準備ください。そのまま衛生的にあげられる、という大きなメリットがあります。
市販の離乳食は袋にパウチされているものや、瓶・カップにはいっているものが一般的だと思います。
パウチの商品の方が比較的種類も多く売られているかなと感じますが、非常食用には瓶やカップなどの容器に入ったものがおススメです。
パウチのものですと、そのまま袋からスプーンであげても良いのですが、瓶やトレーのものよりも汚れやすくあげにくいかと思います。
非常時は衛生環境が整ってない可能性もあるため、よりそのまま、綺麗に食べさせてあげられるものが良いと思います。
・粉ミルクは大人の栄養補給にもピッタリ!
粉ミルクは赤ちゃんしか飲まないと思っていませんか…?
実は大人も飲めるんです!
赤ちゃんが飲めるので、そりゃそうですよね。
粉ミルクは各社の違いはあれど、様々な栄養が含まれているので非常時にあると安心です。
大人はわざわざお湯でとかして飲むのは大変なので、私のおすすめはキューブ型の粉ミルクをそのまま食べる事!
ポリポリとした食感はミルクセーキのようで、すごく美味しい!というわけではないですが、意外といけますよ。
非常時だけでなく疲れた時にもおすすめです。
いかがでしたでしょうか。皆さまの非常食選びの参考にしていただけたら嬉しいです。
非常食も期限が切れたりなど定期的な見直しが必要です。
日ごろから頭の片隅にどんなものが非常食に向いているのかな?と非常時の状態も踏まえて考え、いざ買う時により良いものを選べると良いですよね
▼この記事はCOTETE Laboに掲載されています