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「強みを活かす」は「弱みからの逃げ」ではない

皆さん今年も大変お世話になりました。
もうすぐ年も明けるということで、ミツカリに入ってちょうど1年(1月1日入社なのでめちゃくちゃわかりやすいんです)ということで、ミツカリの紹介も兼ねてこの1年の振り返りをしたいと思います。

▼ミツカリとは

このnoteを書くにあたって、ここから先の内容が伝わりやすくなるようにざっくりとだけミツカリをご紹介させてください。

ミツカリは適性検査(性格検査)のサービスです。採用で使うのはもちろんですが、従業員の皆さんにも性格検査を受けてもらって、自己分析やマネジメントにも使ってもらえるサービスになっています。

今はそのミツカリの中でカスタマーサクセスを中心に営業や研修講師などいろいろと携わらせてもらっています。

こちら僕のミツカリの診断結果です(ほんの一部ですが)

▼ミツカリに入っての変化

ミツカリに入社してこの1年、本当に密度の濃い生活を送ってきましたが、個人的に大きな変化がやはり「弱みへの向き合い方」だと思います。

◎「強みを活かす」が中心のこれまで

「強みを活かす」という考え方にハマった細かい経緯はまた別のところでお話できればと思いますが、ざっくり説明するなら前職でマネジメント業をしていた時です。

ちなみに前職はプログラミングスクールで講師業をしており、後半は講師業を離れて教室オペレーションの仕組みづくりをしたり、講師メンバーやチームのマネジメント業を中心に行っていました。

メンバーそれぞれの特徴や状況に合わせて、話す内容を変えたりお任せする業務を調整したりすることで、仕事がサクサク進んだりメンバーの皆さんがイキイキと仕事をしているのがとても印象的で、それがきっかけで一人ひとりのパーソナリティや強みに着目する習慣がついたように思います。

ミツカリに入ったのも、性格データを使って組織のマネジメント課題を改善したり強みを活かしたチーム作りのサポートができると思ったのがきっかけでした。

ちなみに強みを活かす考え方がより強くなったのはこの書籍を読んだ影響が強いです。サイバーエージェントの曽山さんの書籍「強みを活かす」です。

◎弱みに向き合うべき環境

実はこの「強みを活かす」という考え方がマイナス方向に働いてしまったことがあるのですが、得意なことに着目するあまり極力苦手なことを避けるようになっていました。要するに「強みを活かす」という言葉に隠れて弱み(苦手なこと)から逃げているような状態でした。

ミツカリに入社してすぐも、「せっかく自分の強みが性格データから分かっているのだから、そこだけ伸ばせばいいだろう」「苦手なことはなるべく避けて行こう」という風に最初は無意識に行動していたように思います。

前職時代は苦手なことをカバーしてくれるメンバーもいたので、なるべく得意なことが振り分けられるように分担することで解決していました。

ところがミツカリに入ってからは新しく1から作るような仕事も多く、人的リソースも前職と状況が違っていたことから、自分で何でもやらないといけない場面が数多くありました

そんな状況の中で「苦手だからやりたくありません」「得意な仕事を振ってください」なんてワガママを言っている場合じゃありません。もちろんなるべく得意な領域に持ち込めるように工夫は必要ですが、やはりある程度苦手に向き合うことは必要で、いろんな苦手なことに向き合うきっかけになりました。

◎苦手な「数字を追いかける」に向き合う

この1年いろんな苦手に向き合ってきましたが、特に向き合った苦手なことが「数字を追いかける」です。

今までは「結果よりも過程を評価して欲しい」という考え方が強く、数字だけで評価されるのに抵抗があったので、自分自身も数字を追いかけながら仕事を進めていくことが苦手でした。

数字に関しては職種も要因の一つだったかなと思っています。今まではスクール事業のオペレーション職をしていたということもあり、数字というよりはどちらかというと受講生の満足度とか学習の理解度みたいなものを主観で追いかけているような状態でした。もちろん数字を確認する場面もあるのですが、それを業務の中心に置くというのがどうも慣れませんでした。

今はカスタマーサクセスや営業という数字が成果に直結するタイプの仕事をしているため、嫌でも数字に向き合わざるを得ません。なかなかすぐに順応するのも難しかったですが、失敗も多々繰り返しつつ地道に改善を繰り返してきました。

この1年逃げずに数字に向き合ったおかげか分かりませんが、ミツカリの項目で「達成意欲」の項目に少し変化が出ていました。

ミツカリの昨年と今年の性格の違い(達成意欲)

まあミツカリ上で達成意欲が高くなったから数字に強くなったと言い切れるもんでもないですが、カスタマーサクセスの業務の性質上、逃げずに数字を追いかけながら業務に取り組む習慣はついてきたかなと思います(もちろんまだまだ改善の余地ありです)。

ちなみに数字に対する意識に課題感を持たれてる方は、こちらの本がとても勉強になったのでオススメです。

◎苦手に向き合うメリット

数字を追いかけること以外にもたくさん苦手なこと、自分の弱点が見えてきて何度も心が折れそうになりましたが、おかげで気付けたこともありました。一番よかったなと思うのは得意分野をより活かす環境が作れたことです。

苦手に向き合うと、得意なことを行うよりも時間や労力はかかるし、そのぶん精神的にキツくなることもありますが、得意分野だけを行っていると、苦手な側面が出てきた時につい避けてしまいがちなので、自分の可能性が限定されてしまします。

逆に言えば苦手な側面があることで避けていた部分に向き合うことで、得意領域の幅を広げて自分の成長幅も増やすことができるので、後々のことを考えればメリットもかなり大きいなと今では感じています。

こんな感じのイメージです

もちろん強みを活かす、つまり得意なことを中心に業務を行っていくのは大事なことではあるのですが、それを理由に苦手なことから逃げてしまうと、かえって自分の可能性を狭めてしまうことになります。

強みを活かすにも、最低限苦手なことには向き合わなければいけないし、逆に自らのパーソナリティを活かしてどのように苦手を克服するのかと考えると、さらに成長することができるなと感じることができました。

ちなみに自分の強みや弱み、パーソナリティに向き合いすぎたせいか、ミツカリの結果でも内省的な人間に変化していました(笑)

ミツカリの昨年と今年の性格の違い(内省性)

▼つべこべ言わずやってみる

少し話が変わりますが、ある日あれこれ試行錯誤して考えたアイデアを社長の表さん( https://twitter.com/takanori52 )に話していたのですが、そのときに言われた一言が今でも頭に残っています。

とりあえずそれ、やってみたらどうでしょう?

昔から自分は悪い癖があって、アイデアは出すけど行動に移せずにいるという状態がよくありました。当然このとき考えていたアイデアは、案だけ出して何も実行に移していない状態でした。

わりとこのとき言われた言葉はグサッと来たのですが(笑)、そのおかげで自分にとって転換点になったなと思います。苦手なことに向き合えないのも、やる前から失敗したときのことを考えてしまうからだなと。

なので、行動に移す前に深く考えすぎずに、ある程度見通しが固まったら一旦行動に移してそれから考えてみる、これが一番大事だなと思いました。

▼弱みを克服することで強みがさらに活きる

人のパーソナリティに着目して強みを活かす「ミツカリ」というサービスに携わってきたからこそ、逆に弱みに向き合って苦手を克服したり自分の新しい可能性に気付くきっかけにもなりました。

これからも自分の新しい可能性に気付けるよう、強みを活かすという考え方は大切にしつつ、苦手を含めた他のパーソナリティにも目を向けてさらに成長幅を拡大できたら良いなと思います。

ぜひ皆さんも機会があればミツカリを使っていただけたら嬉しいですし、もしお仕事でご一緒する機会があればそのときはよろしくお願いします。今年も本当にお世話になりました、来年もよろしくお願いします!

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