![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153079284/rectangle_large_type_2_eb96bcb27fb6f51e7aa1e31766ce089c.jpeg?width=1200)
日本の消費回復に期待
日本経済が本格的に回復する可能性が高まっています。注目しているのは、賃金上昇率がインフレ率を上回りそうということです。
リーマンショック以来、日本の輸出企業は生産量を減らしたのに人手を調整しなかったので、人余りで賃金を上げられず、現状維持のため新鋭の設備導入を先送りし設備投資を削り、結果としてお金が使われない状態でした。
このため、賃金が横ばい、設備投資が弱い、金利がマイナスとなっていました。コロナ禍に対応する各国政府の財政出動で、輸出環境が改善して初めて日本の輸出企業の生産がリーマンショック前のピークを超えたことで、人手不足と賃金上昇、ロボットやソフトウエアなど人手不足に対応する設備投資が増加、物価が上昇しました。日銀の政策金利引き上げもこの勢いに乗っているといえます。
そして今、コロナ禍の供給不足に始まるインフレが収まってきて、やっと賃金上昇がインフレに追いつきそうになっています。生産が増えても賃金を引き上げず設備投資を先送りした日本経済を、病気が治ってもなかなか立ち上がらないクララに例えてきましたが、やっと設備投資は回復、賃金も上昇しいわばクララが立ち上がりました。
そして、いよいよ国内消費が回復、内需の設備投資が加速すれば、クララが歩き出すことになります。こうなれば、輸出依存度が低下し、久しぶりに日本株が円高の中でも上昇しやすくなります。来年夏までにドル円は1ドル=143円程度、日経平均株価は4万1000円を超えると予想します。
〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕
■KAMIYAMA Reports https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-seconds
■「投資ってなんだ!?」 https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-investment
■神山解説 https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/#1:category:113