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いくつかの点鬼簿

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幽明の世界を隔てた懐かしい顔、お世話になったかた、そんな人々への哀惜をつづります。
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記事一覧

五百旗頭真先生の訃報

(2024/03/07記)  Tさんからメールが届いたのは、そろそろ床に就こうかという〇時四四分だ…

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著者を仲立ちにした連帯感

(2023/03/08記)  ある著者から、これまで自分が発表してきた論考をまとめ、一冊の本にした…

文明史家・野田宣雄が見通した未来

(20220210記)  優れた歴史家の文章を読んでいると、ときおり不思議な既視感にとらわれるこ…

戦争よりも本がいい

(20200216記)  昨年(二〇一九年)八月三十日、ドイツ文学者・エッセイストとして多くの読…

大山の麓にて

(2012/08/19記)  初めてお誘いいただいてからほぼ十年。ようやく鳥取県伯耆町を訪れた。…

岡本呻也という人

(2016/05/18記)  一九九七年末のことだったと記憶する。文藝春秋の田中裕士さんに「メディ…

井田真木子さんのこと

(2005/01/22記)  月刊文藝春秋の特派記者だった吉田茂人さんの独立記念パーティで、会場を埋め尽くすスーツ姿のなか、白いトレーナーに色あせたジーパン姿の井田真木子さんを見つけた。  私はフリーだった二〇代半ば、こうしたパーティに声を掛けていただく機会が何度もありながら、並み居る編集者や有名ライターの姿に萎縮し、といって会場を飛びまわり、こちらから名前を売り込むほどの度胸もなく、足を運ぶことが稀だったので、ラフな格好でもこうした場に顔を出せる彼女の胆力に感心する一方