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Garminのスマートウォッチをvivoactive4からForerunner 955 Dual Powerへと乗り換えたら、思った以上に良かった話

スマートウォッチ使用歴とか

 表題の通りGarminのスマートウォッチを乗り換えたら、細かな部分が価格帯の違いが世代の違いかは分かりませんがブラッシュアップされていたので感想をつらつらと。

と、その前にGaminのスマートウォッチを使い初めたのは自転車に乗るようになった2020年の後半で、それ以前は今はGoogleの傘下にあるFitbit社のスマートトラッカーやウォッチを使用していました。
 Fitbitはハードウェアそのものよりもデータ活用に重きを置いている所なのでスマートウォッチで収集した数字を見る分にはとても良いユーザビリティをしていましたが、いかんせん自転車のデータログとなると業界標準的なGarminと同じ土俵には立てないので、そこで買ったのがGaminのスマートウォッチの中ではライフスタイル寄りで中価格帯のvivoactive4でした。

FitbitとGarmin、いいとこわるいとこ

 Garmin同士の比較の前に、スマートウォッチ最大手のAppleを除けば業界大手であろう二社の違いについても書いておこうと思う。もちろんハード面では機種の個性の部分もあるので、それを前提での比較にはなるが。

 Fitbitで使用していたのはスマートウォッチタイプのVersa2というモデル。第3世代のVersa3まで発売されていて、Garminで言うVenuと似たようなモデルである。特徴はファッショナブルな見た目と有機EL液晶による高精細な画面。ただその特徴と引き換えにバッテリー持続時間は4、5日程度で画面の常時表示をすると2日程度となる。
 Garminで機種を選ぶ際の基準となったのもこの部分で、常時表示の状態で4、5日持つというMIP液晶(電気を流さなくても画像表示を維持出来る液晶)搭載モデルからvivoactiveシリーズを選びました。

 vivoactive4はFitbit Versa2と比べると画面解像度は低く画面も暗いというデメリットもありましたが、いちいち腕を捻る動作をしなくても時間が見られるという時計本来の良さとバッテリー持続時間を両立していて、ステンレス製のベゼルによって高級感もそれなりにあるのでハード面では買い替えて良かったと感じた部分です。
 しかしハードと引き換えにソフト面、主にデータログとしてはFitbitから大きく劣る部分があります。それが睡眠測定機能です。

 Fitbitのメイン機能と言っても良い睡眠測定はとても優秀です。睡眠の入りから起床までをかなり正確に判定してくれるのはもちろん、短い昼寝等でもキッチリと計測へと移ります。これがvivoactive4では安静時心拍数近くになっただけで測定を始めてしまい睡眠時間にかなりの誤差が出る為使い物にならなくなってしまいました。
 Fitbitでは睡眠の深さ等からその日の睡眠の質を他ユーザーの平均的な睡眠動向と比較してスコア化してくれるので、睡眠の可視化という点で大変素晴らしかったです。ですがvivoactive4にしてからはそのような機能も無く、測定精度も話にならないレベルなので機能としては出来るが使えない物として見ることは無くなってしまったのです。

 しかしそれとは引き換えにBodyBatteryという体力の可視化、ストレス値の可視化などアクティビティ重視のGarminならではの体験もあり、やはり真骨頂とも言えるサイクリングでのサイクルコンピューターとの連携したデータ収集ではFitbitでは出来ない体験をもたらしました。

vivoactive4の調子が悪い

 そんなこんなでいいとこわるいとこを感じながらも2年ほど活用していたのですが、2022年の半ばからvivoactive4に備わっている交通決済Suicaの機能の調子が悪くなり、小田急線の改札をタッチすると高頻度で無反応になるという中々ストレスが溜まる状態になっていました。
 マスターリセットという処置をして何故か頻度が下がったり、何故か無反応になった場合は一度腕を持ち上げて再度タッチすれば反応するというハード起因なのかソフト起因なのか良く分からない状態でゆるゆると延命使用していたのがつい最近までの話。
 そしてつい先日、QRコード決済で一人勝ちと言って良い状態のPayPayでストア統合による最後の大型還元セールが行われており、Garminのスマートウォッチも30%ポイント還元という中々お目にかかれないポイントバックを目にしてしまい乗り換えを決意したのです。

フラッグシップランニングウォッチ ForeRunner 955

 という訳で、昨晩到着して丸一日経つのでざっと使用感や最初に書いたブラッシュアップされた点をざっとご紹介。
 本体のサイズ感は1mmほどForeRunner955の方が大きいですがほぼほぼ同じ、バネルに使われてるガラスの世代が違う等ありますが防水等級や画面解像度も同じなのでそこは変化が少ないです。

バックライトが青く無い

 上の写真を見てお分かり頂けると思いますが、vivoactiveは驚きの青さですね。Fitbitは有機ELなのでそもそも自発光式なので関係無いのですが今の御時世にどこか懐かしさを感じる青いバックライトをお目にかかるとは買う直前まで想像していなかった程に青いです。
 右のForeRunner955はこれで発光状態ですがちゃんと白と黒を保っています。素晴らしいです、これだけで十分元を取れた気がします。お世辞抜きに。4万払って青色バックライトはやめてください。

心拍転送モードが2ステップ&画面変更化

 Garminのスマートウォッチを自転車で利用する場合の真骨頂とも呼べるサイクルコンピューターへの心拍数転送。正確性では胸に巻くタイプと比べると遅延やら計測場所の問題で劣りますが、だらだらと走るタイプの私には問題とならないのですが、vivoactive4ではコントロールメニューの呼び出し→選択→バッテリー警告選択→心拍転送モード開始選択と、4ステップ踏まないと転送を開始出来ませんでした。
 それがForeRunner955ではショートカット登録をすれば、ボタン長押し→STARTボタン押し、の2ステップで終わりです。更にvivoactive4は一度心拍転送モードを開始すると他の表示は一切出来なくなり、時計としての機能は死にます(通知だけは表示される)
 その部分もForeRunner955では一度開始すれば元の画面に戻っても心拍転送モード自体はバックグラウンドで動き続けて再び転送モードの画面に戻り停止するまで止まる事も無かったです。この部分はフラッグシップと普及機の差かもしれませんが、使い勝手が大きく向上しました。
 ポタリング中にお店に寄ってコーヒーをしばいてる中、腕を見ると時間ではなく心拍が表示され続けている悲しさともオサラバです。

ソーラー発電機能搭載。無くても長持ちバッテリー

 良いですよねソーラー発電。小学生の頃からドラえもん号の走る勇姿を見ていた私としてはソーラー発電という単語だけでご飯が食べられます。でも山には作らないでほしいです。
どんよりとした曇り空でも一応発電出来ていたので晴天ならいい感じに動いてくれるとは思います。その発電量がバッテリーにどれだけ寄与するかは休日以外インドアな私には未知数ですが、カッコいいのでヨシ!
 おふざけはさて置き、単純な内蔵充電池によるバッテリー持続時間もvivoactiveの最大5日から大幅パワーアップの最大15日と、本体サイズはほぼ同じながらも3倍長持ちになっているのは驚きです。
ただ丸一日使った限りで10%は消費しているので、データ計測表示の少ない単機能ウォッチフェイスを使用した場合のカタログ値と考えるのが妥当でしょう。それでも一週間は余裕そうなので素晴らしいです。

睡眠測定機能は良くなった。かも。

 見なかった事にしていた睡眠測定機能もセンサー類が最新になった事で順当に進化しており、スコアも出せるようになりました。
 横になってゴロゴロだらだらとゲームをしたり漫画を読んだり動画を見たりするだけで、おっ!寝おったな!睡眠測定スタートじゃ!と寝たフリをした子供を見て満足しながら部屋を出てしまう親のような温かみのあるvivoactive4でしたが、前日の睡眠記録を見るとほぼほぼ就寝体制に入ったあとの時刻と同じだったので、正確性が増しているかも知れません。ここは長期に渡って計測が必要な部分なので評価は保留ですが、スコアがあるだけで数字を見るという楽しみには復帰しました。

ForeRunner955のちょっといいとこわるいとこ

 細かい部分で良かったのが液晶パネルがフラットになった事。vivoactive4はご多分に漏れずスマートウォッチではファッショナブルな見た目にする為Apple WatchからFitbitまで当たり前の様に採用している末端が曲がっている曲面ガラスが採用されていて、腕に装着する都合上色々な所にぶつける可能性のあるスマートウォッチを守る為に保護ガラスを上から被せたいにも関わらず曲面パネルでは良くて樹脂系パネルを付けるしかありませんでした。
 今回はしっかりフラットなので即保護ガラスを装着。一度傷を付けたあとはほぼほぼノーガードでGorillaガラス3がボロボロになったvivoactive4はお疲れ様だった。めでたしめでたし。
 とはならず、その代わりにステンレス製だったベゼルが樹脂製になっているので、これ絶対やばい気がします。ベゼル保護は見た目が悪くなるので宗教上の問題でやりません。

これ何で?というのがこの写真

 調光の関係とかでは無く見たまんまですが、何故かMIP液晶の反射率がvivoactive4の方が高いらしくバックライト無しの画面が明るいです。
 ハイエンドが普及機に負けるとは何事か!と思いましたが基本見る時はバックライトが付く訳ですし、屋外では差は感じないので実用上の問題はありませんでした。ソーラーパネル設置の問題でしょうかね。

フラッグシップモデルらしい満足感を得られるスマートウォッチ

 総評ですが、今までミドルレンジモデルやローエンドを使っていて不満を感じている方におすすめしたい、新しいギアに最新の機能、快適性を得られるスマートウォッチです。このnoteを書いているのも、その良さにテンション上がった勢いだったりと久々に琴線に触れる一品でした。
スマートウォッチはまだまだ日進月歩、4センチほどしか無い小型の精密端末だからこそモデルチェンジ毎に大きく進化している分野なので、小型端末の代名詞ながら進化も鈍化し代わり映えしないスマートフォンに寂しい思いをしている人にもおすすめなジャンルです。

おまけ おすすめウォッチフェイス Suunto like Plus

 スマートウォッチの楽しみと言えば、気軽に変更出来るウォッチフェイスもその一つ。Garminのスマートウォッチもご多分に漏れずConnect IQ Store を利用して様々なウォッチフェイスへと変更可能です。
 そんな中で私が2年前からほぼ固定で愛用しているのが Suunto likeというウォッチフェイス。はいスントです。スマートウォッチのライバル企業のスントの時計を模した。肉体をライバル会社に明け渡すに等しい行為をするウォッチフェイスです。
 上部と下部にカスタム可能なデータ表示、中央にインジケーターに挟まれた見やすいデジタル時計とシンプルな構造ですが、これが色表示数や解像度が低いMIPS液晶とすこぶる相性が良く、データだらけのおもちゃ感を余り感じさせないデザインになっています。
 データが邪魔!という場合は非表示にも出来るのでシンプルだけどある程度数字を見たいという方にはスントにその身を捧げてみてはどうだろう。


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