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【誰でも10歳若返る】アンチエイジングに必要な運動時間はどれくらいか?
定期的な運動を継続している人の目的は人それぞれだ。
自分が理想とする体重やプロポーションも維持するため。
好きな食べ物を好きなだけ食べれるようにするため。
あるいはただ単に気持ちがいいからという人もいるだろう。
でもどうせ運動するなら、若さもキープできたら嬉しくはないだろうか?
ここでは、若さをキープするためにはいったいどれくらいの運動時間を確保すれば良いのか?といった疑問に答えていく。
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ところであなたは“若さ”の意味をどう定義する?
私たち人間は、時間の経過とともに誰もが若さを失うのは周知の事実。
ま、人類全体としては個人が老化することにメリットがあったのだから、これは致し方ない。
そして時間とともに機能が低下していくのは、私たちを構成する40兆個ほどの細胞だ。
細胞、もっと具体的言えばDNAには、どれくらい老化しているかを見極める客観的な指標となる“テロメア”と呼ばれる部分がある。
現在のところ、私たちの細胞は年を重ねていくとともにテロメアの長さが短くなっていく、というのが科学的なコンセンサスである。
ということで、今回はこのテロメアを基準に若さを定義することにする。
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2017年、アメリカは次のような研究結果を発表した。
週合計150分以上の運動を継続している人は、それ以外の人に比べてテロメアが10年分長かった。
つまり運動をしている人は、細胞の年齢が10歳分若かったのだ。
そしてその閾値となる運動時間は『週合計150分』。
なのでアメリカ政府も、150という数字をマントラのように国民に推奨しているわけだ。
ちなみにここでの運動とは、日常生活動作で行う身体活動とは別の、あえて行う身体活動のコトを指しているのには注意が必要だ。
またこの運動に、軽めのヨガやストレッチが入るかどうかは専門家の中でも意見が別れるところだろう。
個人的には軽めのヨガでもストレッチでも瞑想でも、運動時間に含めてあげたいところだが、テーマが“細胞の若さの維持”となれば、早歩きのウォーキング以下の身体活動は運動時間に含めるべきではないと思う。
(軽めのヨガ、ストレッチ、瞑想が心身にもたらすその他の健康効果はとても素晴らしいので、やっている人は是非とも継続しよう!)
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さて、いかがかな?
週合計150分の運動というと、30分間のウォーキングを週に5日となる。
なかなかにハードルは高い。
だがコストなくしてベネフィットなし。
まずはハードルの低い目標からでもいいので、実年齢80歳を迎えた時に、細胞年齢は70歳を目指して、今からコツコツと健康貯蓄していこう。
結局のところ、今の自分が支払わなかったツケは、全く同じ感覚・感情を持つ未来の自分が支払うハメになるのだから。
<引用>
LIFE SUPAN/老いなき世界/David.A.Sinclair PhD