【誰も知らない】脳にアプローチしてネガティブ人間から脱却する簡単な方法
『何でもネガティブに考えてしまう自分が嫌だ!』と、ネガティブに考えている人。
確かに、世の中を悲観的に捉える癖を持っている人は、そうでない人に比べてうつ病に罹患しやすいことが示されている。
でもネガティブなのは生まれつきの性格でしょ⁉と悲観して思考停止に陥る前に、もう少し“ネガティブ”と“思考”についてちゃんと考えてみよう。
ということでここでは、脳という観点からネガティブ人間を脱却する方法について解説していく。
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ところで私たちは、どういった思考をする人のコトをネガティブと指すのだろう?
逆に、どういった特徴を持った人をポジティブな人と格付けするのだろう?
明確な答えなどない哲学的な領域に引きずり込もうとしているように思われるかもしれないが、実はこの答えはシンプルで分かりやすい。
ネガティブな人は、自分が経験した現象に対してたった一つの解釈しか持たないことが多い。
一方でポジティブな人は、自分が経験した現象に対する解釈をあらゆる角度から複数個検討し、その中から自分にとって前向きに捉えられる意味を、その現象の評価に付け加える。
つまりネガティブな人は、視野が狭く、一つの考えに固執する傾向が強いと言える。
※ここでは、「この宇宙上の全ての現象に究極的な意味は何一つ存在しない」が前提となるが、それこそ哲学領域を展開しなければならないので、これ以上は触れないようにしておこうw
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しかし頭では分かっていても、実際にショックな出来事に苛まれているまさにその瞬間に、ネガティブな考え方に固執する傾向を抑制することは難しい。
そこで今度は“思考という行為”そのものについて思考してみよう。
あなたの頭の中に浮かぶ思考は、いかにして生成されている?
答えは“脳”だ。
あなたが思い浮かべる母親の笑顔も、そこから感じる温かい幸福感も、その上の空のせいで部屋の角にぶつけた足の指のリアルな痛みも含め、全ての感覚・感情・知覚・認知そして思考は、脳内の1000億個のニューロン同士の凄まじい相互作用の帰結である。
そして重要なのは、次のような概念だ。
すなわち、ニューロン同士の接続がより多様で、神経線維の数が多いほど、思考の幅が広がると考えられている。
ということでここまでを整理すると、ネガティブな人の脳は、ニューロン同士の繋がりや神経線維が少ないので思考の幅が狭いため、違った角度からの解釈をする余地がないと言えるのだ。
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では、ニューロン同士の繋がりや神経線維を増やして、ポジティブな思考を促すためにはどうすればいいのか?
毎日アクティブに身体を動かせばいい。
運動をすると、使われた筋肉からマイオカインの一種であるBDNF(=脳由来神経栄養因子)が分泌され、それが脳に運ばれると神経を増やしたりニューロンの接続を増やすように作用することが認められている。
結果的にあなたの脳は、経験した内容について様々な角度から検討することができるようになり、プラスに解釈し直す余地が生まれるはずだ。
こればかりではない。
中高強度の運動を20分以上行うと、脳内にエンドルフィンやセロトニンという別の神経伝達物質が分泌され、短期的にも気分が高揚し、前向きな思考がさらに促される。
私たちは過酷な環境で生きていた祖先たちの進化的な遺産を受け継いでいるので、できればエネルギーを節約したいという本能が内蔵されている。
そのせいで“あえて運動をする”という単純な目標を長期間達成している人は、世界的にみても明らかに少数派だろう。
だが一方で、身体をアクティブに使い続ければ、それによって得られる大きな報酬も進化は用意してくれているように、私には思える。
まずは自分が、これなら続けられる!と思える範囲の運動から始めよう。
そこから数カ月、数年と継続できれば、人生を前向きに捉えられるようになり、同時に運動に対してもポジティブな人間に変われるはずだ。
これは運動指導の専門家としても、運動を継続する実践者としても、保証付きで提言する。
だからもっと身体を動かそう!
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さて、いかがかな?
ちなみにある調査によると、ネガティブで悲観的な性格にも次のようなメリットがあることも示されている。
・仕事の出来がいい
・学校の成績が良い
・健康状態が良い(うつ病以外)
・ストレスのかかる出来事への対応力が優れている
ある意味ネガティブな思考とは、未来へのリスクを正しく計算し、慎重に行動を選択するように私たちを促す機能でもあるのだろう。
また失敗した出来事をネガティブな記憶として脳の奥深くに刻み、強く印象付けることによって、また同じ失敗を繰り返さないように促す効果もある。
人間の性格や属性は複雑だ。
いくら統計的に分析しても全貌を把握することは難しいし、個人単位で見れば全く一致しないことも多い。
ネガティブか?ポジティブか?
マイナス思考か?プラス思考か?
悲観的か?楽観的か?
これら両極のスペクトラム上で、うまくバランスを取れる人間になりたいものだ。
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