【ACVD】細かすぎて伝わらないシウス中二のアセンブル【小ネタ】
はじめに
お久しぶりです。
気分で始めたACVD関連のnoteですが、気分次第すぎて更新止まってました、すみません。
たぶんACVDをプレイしようシリーズの第二回が構想時点でだいぶ面倒だったんだと思います。
筆が進むモチベーションがあるうちに、操作編解説に必要な動画素材を確保したいですね(やるとは言ってない)。
本投稿はCIWSを搭載した中量二脚(以下、シウス中二)のアセンブルに関して、勢力戦で戦闘する際の状況を想定して自分なりに考察していく記事になります。
あくまでも著者の経験に基づいた主観的な考えの範疇を出ませんが、読者にとって何かの参考になればと思います。
現況のシウス中二のアセンブル
メイン武装
原則として、中二はレーザーやミサイルのような重い武装を積む積載量はないので(一部除く)、肩にシウスを積む場合は貫通範囲の広い主武装としてはストレコ(以下、スト)やポデンカ(以下、ポデ)あたりのバトルライフルを積むことになると思います。
ハンガー武装
ハンガーに割ける積載量も多くないため、ストポデが通りづらい四脚対策でパルスガン、ストポデを当てづらい軽量機対策で主にカヤック(ヒートマシンガン)など、装甲値の低い耐性に効果的な軽量武器を採用することになります。
CE盾対策や四脚への打点など、単騎でのポテンシャルを評価してパルスガンの採用の方が多い印象です。
パルスガンは火力と燃費のバランスに優れるフレモント、燃費の代わりに貫通範囲を広げたうえ火力が高いナパ、貫通範囲と弾速が優秀なマハオンから選択になります。
貫通する際のアドバンテージと貫通範囲はトレードオフの関係にあり、TE耐性を捨ててる四脚レザスピや軽二を仮想敵にするならフレモントが最も効率的です。
一方、3バト持ったインファイト四脚のような、装甲値調整してる有象無象をパルスガンで対策する場合はナパやマハオンが必要となります。
肩武装
シウスは迎撃距離が200のSL/CWA-243(以下、迎撃シウス)か、迎撃距離が280のSL/CWA-174(以下、距離シウス)の2種類から選択になります。
前者は迎撃率が高いのでVTFのマルチロックも安定して迎撃できますし、スキャンモード中に視認したミサイルを咄嗟に消すことも容易にできる上、迎撃しづらいジュピター(プラズマミサイル)や2097ミドル(ミドルミサイル)なども捕捉時間次第で迎撃できる可能性があります。
後者は迎撃率が劣る一方で迎撃シウスだと届かない距離から飛んでくるハバスを加速前に消せたりするので、砂で差し合うぐらいの距離を維持する陣形だったり、引き撃ちするレザスピを射程外から追う場合などは迎撃シウスより被弾を抑えられる可能性があります。
内装
肉薄してバトルライフルやパルスガンを撃ちに行くので、FCSに関しては最広角一択です。また、グラブや壁蹴り、ブーオフなどの細かい操作を組み合わせて忙しく立ち回るのでブースターはシナツ一択です。
ジェネレータは戦闘中機敏に動き続けられるEN出力とある程度グラブで航行できる容量が欲しいため、バイタルの採用が多いです。
採用できるケースは少ないですが、もっと積極的にグラブで切り込んでいったり、ENに余裕をもってパルスを撃ちに行きたい場合はプロクニーの採用もおすすめです。
耐性
中量二脚カテゴリのパーツはKE耐性が高いため、レザスピに代表される衝撃ハバス跳弾ライン(KE1870)は比較的容易に確保できますが、一方でCEとTE耐性はそれ以外のパーツで補う必要があります。
CE耐性を意識するとしたら、役割対象であるラージ重二が頻繁にハンガーに採用しているカヤック跳弾ライン(CE1002)が主流だと思います。
カヤックが貫通する場合、ラージを消しつつ処理しようと思ったら返り討ちにされ、スキャンモードで逃げようとしたら後ろからラージを撃たれる・・・みたいにシウス中二の役割を破壊される可能性もあります(最悪の想定ですが)。
TE耐性に関しては、デナリやフレグラントなど環境に多い中二の脚部でダズボグなどのTEコアを搭載していればナパ跳弾ライン(TE1149)を自然と確保していることが多く、特に調整先を意識することは少ない印象です。
しかし、勢力戦をやっていれば嫌というほど撃たれるレーザーや軽逆ムラクモ機のジュピターに対する抵抗としてTE耐性(+AP)を盛るのは有効な戦略だと考えます。
後者のジュピター跳弾ライン(TE1452)は手慣れた軽逆ムラクモ使用者が増えた現環境では刺さりそうなメタだな、と個人的に注目しています。
対反動はハバス硬直回避ライン(1130)を絶対に確保すべきです。
軽二と中二を比較した際の強みが、ハバスが掠っただけでグラブを叩き落されたり、撃墜されるまで地べたに固められないことであるのは間違いないです。
また、ショットガン硬直回避ライン(1196)もアセンブル次第で確保できる調整先となります。重二や四脚インファイトのショット3バトや軽二のショットパルガンなどを撃たれた際に固められなくなるので変な事故死が減ると思います。
しかし、前者はショット3バトよりもおそらく両手でW3バトを撃ってくる可能性が高く、後者の軽二は環境内に絶対数の多い機体ではない上、環境に最も多いであろうデナリを使って対反動を確保しようとすると機体速度が遅くなるためショットガン硬直は妥協することも多く、使い手の好みが分かれるところだと思います。
アセンブル選定の実際
では上記までを参考にして、おそらくこれまで最も愛用されているであろうシウス中二のアセンブルを例に考察してみましょう。
人によっては細かな差異はあるかもしれませんが、概ねこのような中二が広く普及しているといっていいと思います。
主たる特徴を列挙していきますと、
ストレコとナパのシウス中二である
ナパカヤックは余裕をもって弾いている
ハバス硬直はしないがショットガンで固まる
脚がデナリであり、中二の中でも燃費は良い方
コアのEN伝達が112であり、HBの噴射時間が短く隙が少ない
積載に余裕があり、デナリでHB298の速度がある
ローランドのカメラ性能でストレコの射程も長め
スキャン速度はやや遅め
191腕なのでストレコは準最速のリロード速度で撃てる
という感じになるかと思います。改めて確認すると、流行するだけのことはあり、弱点の少ないバランスの取れた優秀な機体であることがわかります。
逆に言うと、一般的には、このアセンブルで足りない部分があると感じた場合に他のアセンブルを検討することになるのかな、と思います。
例を挙げると、
ショットガン硬直を回避をしたい場合
ジュピターを弾きたい場合
機動性を高めたい場合
などの目的に応じてステータスの取捨選択を考慮しなければなりません。
細かなものを含めると、両立可能なパラメータもありますが、多くの場合でいずれかを妥協して組むことになります。
その良し悪しは機体の使い手や構成次第で相対的なものであるため、重視したステータスが実際の戦闘で恩恵が少なく感じたり、妥協したステータスがさほど気にならないことも多々あると思います。
この観点に基づくと、例に挙げた中二のアセンブルも多くの強みを兼ね備えておりますが、使用者によっては過分となる配分のパラメータが存在し、影響の少ない部分を妥協することで他の短所を補う・長所を伸ばすことができる可能性があります。
目的別アセンブル処方
ひとまずは例として、上述した3つのアセンブルの変更路線に関し、実際にどのようなアセンブルを行うのかについて解説します。
ショットガン硬直を回避したい場合
ショットガン硬直耐性の対反動1196を満たすには、
コアを重くして積載を埋める(デナリ)
安定演算の高い頭部にする
姿勢制御の高い脚部にする
上記のいずれかを選択する必要があります。
1. の場合は積載が埋まる分HB速度が遅くなります。また、微調整のために腕部やバトライ、パルスガン、シウスの種類を変更せざるを得ないことがあります。
2. の場合はカヤック弾きとの両立が難しくなり、両立を目指す場合は射撃安定を妥協したCE腕を採用することになります。
3. の場合は脚部をフレグラントまたはフリーケンシーにする必要があり、消費ENが一気に跳ね上がります。また、フレグラントは衝撃ハバス跳弾ラインのKEを確保するのが少し面倒な配分になるため、ほぼKE頭部の採用になります。
ジュピターを弾きたい場合
ジュピター跳弾ラインを満たすには、要求される装甲値が高いこともあり、基本的に頭部もTEにすることになると思います。
CEの頭部に比べてカメラ性能や安定演算に劣るパーツが多いため、使用感の変化については注意が必要です。
また、カヤック弾きとの両立が困難であるため、どちらかの対策は諦めることになります。
機動性を高めたい場合
機動性と耐性の調整こそ、中二のアセンブルの最も難しいバランスであると考えています。
ショットガンやカヤック、パルスガンやジュピターなどの軽量武器の耐性についてはこれまで説明した通りでありますが、耐性と引き換えに低下した足回りによって3バトやレーザーに狩られやすくなる可能性があります。
どの程度の速度を"速い"と定義するかは人それぞれだと思いますが、カヤック弾きとショットガン硬直耐性を両立させたローランド頭でデナリの中二のHB速度が大体291ぐらいなので、遅い中二の速度はひとまずこの程度だと考えます。
衝撃ハバスとナパ弾きの最低限の耐性で機動性に特化したフレグラントの中二のHB速度は317と破格でありますが、積載を空けたデナリでHB300程度であれば十分速く、カヤック弾きのフレグラントやベオ頭で積載を空けたデナリの305程度となるため、ある程度耐性と両立を目指した際の速度の上限はこのぐらいになると思います。
以上を踏まえて、より高速化を目指す方法としては、
移動制御、旋回性能、跳躍性能が高い脚部にする
安定演算の高い頭部にする
機体の総重量を軽量化する
アセンブル全体の燃費を考慮する
以上のいずれか、または複数を取り入れる必要があります。
その際は、主流であるデナリやフレグラントを使用する場合は問題になることは少ないと思いますが、対反動が調整先の閾値(1130または1196)を下回らないように注意する必要があります。
アセンブル実例
上述した様々な調整意図を考慮して、シウス中二においては長らく多様なアセンブルが模索されてきました。
本投稿でその全てをご紹介したいところではありますが、ひとまず武装はストレコ・ナパに絞り、長所と短所が理解しやすい例を挙げていきたいと思います。
カヤック弾き、ショットガン硬直耐性
重いTEコアを採用して積載を詰めて対反動を確保したタイプです。
このコアはEN伝達率が100で、ダズボグ(EN伝達112)と比べてもHBの操作感の変化もあまり気にならず、重宝しています。
積載の関係で腕が188なので、ストレコのリロードは準最速の191に比べて僅かに遅くなりますが、個人的には気にならないのでよく使っています。
ただしHB速度は292と全体では遅めの部類になることは注意が必要です。
デナリでカヤック弾きを満たす際に確保可能なHB速度5程度の差よりもショットガン硬直のリスク回避を優先する場合は有用なアセンブルです。
カヤック弾き、ショットガン硬直耐性、HB306
姿勢制御が高い脚部で対反動を、CE装甲が厚いTEコアでカヤック弾きを確保したタイプです。
ショットガン硬直耐性とカヤック弾きを備えつつ機動性までも獲得した稀有なアセンブルで、機動性と引き換えに燃費が悪いフレグラントをKE頭部の燃費で相殺し、さらにスキャン速度も優れているため、カタログスペック上では非常に優秀です。
しかし、カヤック弾きのためにコアに採用しているサルバドールキーンはEN伝達が70と最低であり、実際に動かしてみるとHBした際の独特なもっさりとした挙動にすぐに気づくことになります。
中二に限らず、グラブや壁蹴り、ブーオフの機動を巧みに連携させるにはすべてHBの操作を挟むことになるため、全ての機動操作においてこの一癖あるHBに付き合わなければなりません。
唯一の弱点ともいえる独特な操作感を克服さえできれば、豪華なカタログスペックを遺憾なく発揮できるロマンのあるアセンブルです。
ショットガン硬直耐性、HB速度307
安定演算の高い頭部で対反動を確保したタイプです。
ベオはパーツ自体が軽量なうえに安定演算が極めて高いパーツなので、搭載するだけで機体速度が顕著に向上します。
加えて、安定演算性能のおかげで対反動の確保が容易となるため、積載を空けてさらに機動力を確保することが可能で、199腕を採用してもギリギリ対反動1196を同値で満たしています。
また、カメラ性能が高くシウス中二の中では一歩引いた距離からストレコのロックが届くため、3バトを相手に引き撃ちをする際などに重宝します。
一方でスキャン性能は劣悪で、スキャン速度が遅いことで役割対象の肩武装の確認が遅れると立ち回りに悪影響が出ます。
また、頭部がローランドの時と違ってカヤックを弾いていないため、スキャンの遅さと相まってノーマークだった敵に不意にカヤックで大ダメージを負うなどの可能性も否めません。
ベオによって機動性とショットガン硬直耐性、長めのロック距離のストレコを備え、不得手の情報戦はヘリ降下の機体見せ合いや味方の報告、使い手の経験で補って戦う、やや上級者向けのアセンブルです。
カヤック弾き、ショットガン硬直耐性、プロクニー
内装を重くして対反動を確保したタイプです。
ジェネレータを出力型のバイタルからバランス型のプロクニーに変更し、グラブの航行距離を伸ばすことで、バイタルでは手を出しづらい位置の敵にもストやナパを撃ちに行けるのが強みです。
20万容量と違ってそれなりにEN回復力があるので、EN容量を使いすぎた際も息継ぎは短く、十分に戦えます。
ローランド頭でデナリ脚の中二で積載を詰めていますので、HB速度は291と遅めの部類に属しますが、ENを使ったグラブで強引に押し引きすることは可能です。
バイタルよりはグラブを軸にしてオンオフがはっきりとした立ち回りになるので、壁蹴りやブーオフが生かしづらいマップや、1回のグラブでの決定力を重視する際にはおすすめのアセンブルです。
カヤック弾き、ハバス硬直耐性
ショットガン硬直耐性を諦めて脚部をデナリからレーニアに変更することで、旋回性能・跳躍性能を大幅に改善したタイプです。
脚をそのままレーニアにすることで、ハバス硬直を防げる対反動、デナリと同等の燃費を確保しつつ、高い跳躍性能に加えてフレグラントの中二と同じ旋回性能を獲得することができます。
ローランド頭にしてカヤックを弾いたデナリで積載を埋めずショットガン硬直耐性を取らない調整とは、つまり対反動はハバス硬直耐性で妥協してもある程度の機動性は担保したい場合の選択肢です。
その趣旨を踏まえると、デナリとレーニアの比較では、諸々のステータス低下よりも如実に向上する旋回性能や跳躍性能に着目すべきであり、耐性を最低限抑えつつ機動性を重視するという目的により合致したアセンブルである可能性が高いと考えています。
速度こそデナリと同等ではありますが、カヤックへの耐性を据え置きで、低燃費から繰り出す軽快な壁蹴りやブーオフ機動の快適さはレーニアの利点であり、ショットガン硬直耐性にこだわりがなければぜひ検討してほしいアセンブルです。
ショットガン硬直耐性、HB317
機動性や操作性に特化したタイプです。
他のシウス中二と比較すると頭一つ抜けて速く、それでいて衝撃ハバスとナパ跳弾ライン、ショットガン硬直耐性を備えており、機動性がありながら高速機メタの武装への耐性を最低限備えています。
カヤックが貫通する点が気になりますが、スキャン速度が早いため接敵前の確認を行いやすく、カヤックが貫通する他のシウス中二に比べれば持ち前の機動力と立ち回りで対策しやすいと思います。
一方でAPが35000程度と明らかに低く、砂やレーザーやバトライなどの有象無象を被弾した際の耐久力は高くないため、機体そのものは動かしやすいものの立ち回りや操作でミスをした時のリスクが大きいため、注意が必要です。
通常以上に気を遣いますが、ずば抜けた機動力から高いポテンシャルを秘めているアセンブルです。
ジュピター弾き、ショットガン硬直耐性
TE頭部によってジュピター跳弾ラインを確保したタイプです。
頭部パーツのクロムアイはTE頭部の中でも内部性能のバランスが良く、安定演算・カメラ性能・スキャン性能がいずれも中庸であり、使い勝手はさほど悪くありません。
対反動のために重量調整として重いTEコアを採用していますが、EN伝達が100なのでHBの使用感の変化も影響は少ないと思います。
TEパーツを採用する際の恩恵として、APが高くなって総合的に打たれ強くなるメリットがあります。
ジュピター対策を講じるべき仮想敵である軽逆ムラクモ混成の部隊を想定しても、APが多いことで砂やレーザーの削りに対して純粋に耐久力が向上すると考えます。
一方、ジュピター弾きの中二の宿命ですがカヤックの耐性は諦めることになります。
このアセンブルは対反動調整のため積載を詰めたHB293の重めの中二となっているため、カヤック持ちに絡まれた際に単騎で対応するのは他の中二よりも苦手といえます。
適切なポジショニングを意識することで味方を上手く活用し、苦手な相手のカバーを促すことができれば、弱点の少ない内部性能と高い耐久性を生かして粘り強く戦うことができるアセンブルです。
おわりに
本投稿を通じて、細かい調整を意識するとシウス中二のアセンブルは非常に多様なバリエーションで構築することができることが少しでも読者に伝わっていれば、著者としては幸いです。
いわゆる37490も優秀なアセンブルだと思うんですが、ショットガン硬直耐性を意識するなら積載詰めるとかするべきだし、そもそもハバス硬直で十分なら脚をレーニアにしたいし、ましてやカヤックも別に弾かなくていいならフレグラントやベオ頭を検討したいし・・・みたいなもどかしさを覚えたので、気持ちが高まっているうちに筆を執った次第です。
紹介してないだけで他にも強いシウス中二のアセンブルは色々あるので、ぜひ皆様の手で思い思いのシウス中二を組んでみてくださいね。