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親父と俺(2):世界で一番大きな男、だった。

さて、第2話です。

親父についての、私の最初の記憶はなんだろうか。正直、思い出せない。

ただ、覚えているのは、3歳で幼稚園に入った頃?もう少し後、かだと思うのだけれども、親父が務める小学校に行った時のことだ。

「あれ、小さい」

と思った。どういうことかというと、親父が同僚の先生と一緒にいたのだけれども、同じくらいの背丈だったからだ。

それまで、家にいて、帰ってきた親父の姿しかしらなかった。私は3歳くらいだから、親父はものすごくでかく感じたわけだ。

巨人である。

世界一大きな男は、うちの親父なのだと思っていた。マジで。。。
いや、当時、テレビに出ていたプロレスのジャイアント馬場さんよりも、親父は大きな男だと思っていたのである(笑)。

ところが、一歩家から外に出ると、親父と同じくらいの大きさの人間はたくさんいるのだということがわかった。

顔もね。親父は私よりも鼻がしっかりしていて、なかなかの男前なのだが、これも、世界一の男前だと思い込んでいた(笑)。

おふくろは、布施明が好きで、ああいう顔が好みだったのだと思うが、まあ、メガネを外せば似ていなくもない(笑)。

それもね、同僚の先生たちと、さほど変わらないとわかった。

親父は、普通の人間だった。

これが、私が社会というものを知った、初めての出来事だったかもしれないですね。

とりとめのない話ですが、記憶をたどっていくために、書いておこうかと思いました。すみません。。。(笑)。

それでは、またね。


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