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反転授業動画公開:比較制度第12週「比較行政改革」

反転授業の予習としての動画を公開します。比較制度の第12週「比較行政改革」の講義です。

講義の概要
1.行政改革について
2.各国の行政改革
3.日本の行政改革
4.中曽根行革
5.橋本行革
6.小泉構造改革

かつて、世界を席巻し、現在では「格差拡大」の原因として忌み嫌われる「新自由主義改革」。しかし、リーマンショック後からコロナ過を経て広がり、今日に至る「大きな政府」の潮流を理解するには、それ以前に「改革の時代」を理解すべきだと考える。

そのため、英サッチャー改革・米レーガン改革に始まる世界の行政改革、それに続いた日本の中曽根、橋本、小泉の改革を概観する。

この動画は、質疑応答ライブのための質問・コメントで受講生の反応が最もよかった。それは、私にとってとても意外だった。

「新自由主義の改革」に対して、今の若者は非常にネガティブなイメージを持っていると思っていたからだ。

受講生の反応をみると、中曽根康弘、橋本龍太郎、小泉純一郎に対して、非常にポジティブな印象を持ったようだった。

おそらくだが、彼らは自分たちが知っている政治家とは違う、品格とまじめに政治に取り組む姿勢を感じたのではないだろうか。

彼らは首相といえば安倍晋三からしか知らない。政治家も今の品格に欠ける、器の小さな小悪人しかしらないのだ。果ては、衆院補選や東京都知事選のような、政治を利用して売名をしたり金儲けをしたりする下品な人たちばかりみてきた。

まじめに改革に取り組む政治家がいること自体、新鮮なのだろう。

もちろん、中曽根も橋本も小泉も、いろいろある人でしたよ。「清濁併せ呑む」政治家であった事は、質疑応答で補足しました。しかし、今の政治家のような「濁濁」では決してなかった。

「日本でも政治家が真面目に改革に取り組んだ時代があった」ということ自体が学生にとって新鮮な学びだということは、いろいろ考えさせられるものがある。

尚、この予習後の教室での「質疑応答ライブ」は、今学期が終了し、受講生の課題提出が終わった後に、公開予定です。

「反転授業」がどのようなものかの説明はこちら。





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