(産経新聞識者コメント)降ってわいた「大型選挙イヤー」 出直し知事選の兵庫、衆院選に翻弄
産経新聞(2024年10月6日)に、私のコメントが掲載されました。
私のコメント部分は以下の通りです。
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石破茂首相は、就任前の衆院解散表明について「選挙管理委員会の選挙準備」を理由に挙げた。解散直前に表明した場合は批判を免れないと考え、期日から逆算してアナウンスしたのだと思うが、(選管の準備は)対外的な言い訳だろう。選挙は勝てば官軍。首相就任直後の比較的支持率の高いうちに、野党が準備ができていない早期にやったほうがいいと考え、表明したのだろう。
早期解散に否定的だった過去の発言との整合性を批判されているが、数々の修羅場をくぐってきたベテラン政治家であり「何とでも説明はつく」と思っていたはずだ。
とはいえ、首相が変わるたびに解散・総選挙が毎回行われるのは本来的には良くない。国民が政府の政策を詳しく理解するには3~5年はかかるといわれている。それなのに、就任直後の首相がまだ結果も出していない段階で選挙をすると、どうしても短期的なばらまき中心の政策が中心になってしまう。
国内で選挙日程の統一が進まないのも問題だ。日本ではあまりにもバラバラな日程でたくさんの選挙が行われ、一貫した政策が打ち出されにくくなっている。期日が近い選挙はできるだけ日程を統一させ、シンプルで分かりやすい形にすることが重要だ。