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英国流離譚:人生を変えた留学:日本留学準備編(5)BUPSコース始まる

私は2000年4月から、東京・飯田橋のブリティッシュカウンシル語学学校のBUPSコースに、この秋からの英国大学院への留学を目指すべく通うことになった。

このコースは、とにかく秋までには絶対に学校を決めて英国に留学してもらう、という強い目的を持って設定されたコースだ。よって、内容はとにかく盛りだくさんだ。まとめると、

(1) 10週間、週5日、朝9時から夕方4時まで英語漬け。
ビルディングに入ったら夕方コースが終ってビルから出るまで、一切日本語禁止のルール。

(2) 授業は、基本的な英会話と文法、
アカデミック・ライティング、IELTS試験対策、イギリス文化、などみっちり。

(3) 週に1回与えられたテーマでプレゼンテーションをやる。
コース最後の日には、同じ学問分野の生徒が集まって、テーマを決めて、コースの最後の日に研究発表を全員の前でやる。

(4) 大学への入学願書の書き方の指導。
コース中に大学に願書を出して、入学を決めてしまうところまでやる。

これをわずか10週間の間にやるコースなのである。

私の昔いた会社には、アメリカの大学のMBAコースへの派遣留学のプログラムがあった。私の同期入社の中でも、優秀な奴らが何人か派遣された。大体留学に行くまで、1年半から2年くらい前から準備していたと思う。

それから考えると、わずか3ヶ月のBUPSコースの間に英語を勉強して、学校も決めるというのは、ちょっと通常では考えられない。

これは金銭的にも、時間的にも、留学の準備にもはや猶予のない場合に通う

「駆け込み寺」

のようなものかなとか思いながら、コース初日の朝、ブリティッシュ・カウンシルのビルの中に入った。2000年4月3日の朝であった。

さて、盛りだくさんのメニューといっても、まずは英語が上達しなかったら、どうにもならない。

従って、とにかく1日中英語漬けになること、まずは英語から、コースはスタートしたのである。

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