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明石家さんまさんの名言「努力報われると思うな」
明石家さんまさんが語った名言が「なるほど」と思ったので紹介します。
明石家さんま「努力報われると思うな」発言の深さ
江頭2:50や山田孝之など著名人たちの神回答
真山 知幸 : 著述家
2024/05/30 16:00
東洋経済オンライン
たった言葉1つをかけられただけで、ハッとさせられたり、勇気が湧いてきたりした経験が、あなたにもあることだろう。そんな「神回答」のエッセンスをコミュニケーションに取り入れることで、コメント力が磨かれると、著述家の真山知幸氏は言う。『「神回答」大全 人生のピンチを乗り切る著名人の最強アンサー100』を一部抜粋・再構成し、人生の風景が変わる「神回答」を紹介したい。
「心が奮い立つ」神回答を3つ紹介する
私は、これまで数多くの名言集を書いてきたが、あるときに「名言は2種類あるな」と気がついた。
1つは「一人の思考から生み出された言葉」。そして、もう1つが、「会話のやりとりから発せられた言葉」で、いわゆる「神回答」と呼ばれるものだ。
「神回答」の魅力は何といっても「即興性」と「化学反応」である。時には、相手の言葉に思わず反応して出た言葉で「自分はこんなことを考えていたのか…!」と知ることさえある。
このたび上梓した『「神回答」大全 人生のピンチを乗り切る著名人の最強アンサー100』で書いたように、神回答には8つの効果があると、私は考えている。
この記事では、そのなかから「心が奮い立つ」という効果を持つ神回答を3つご紹介したい。第一線で活躍する著名人による「神回答」のポイントを解説しながら、読者のみなさんとともに、私もまた気持ちを新たにしたいと思う。
・「努力は報われる?」への明石家さんまの「神回答」
努力は報われるのか――将棋棋士の羽生善治は著書『決断力』で、こんな持論を述べている。
「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている」*1
努力は報われないかもしれないからこそ、する価値があるという発想は斬新だ。
見返りを求めないほうがいい
お笑いタレントの明石家さんまは、「努力が報われるなんて絶対に思っちゃいけない」*2とまで言っている。
MBSラジオ「MBSヤングタウン土曜日」(2014年6月7日放送)でアイドルが「努力をしていれば必ず誰かが見てくれていて、報われることがわかりました」と発言すると、「それは早くやめたほうがええね、この考え方は」とバッサリ。理由についてこう語った。
「こんだけ努力してるのに何でってなると腹が立つやろ。人は見返り求めるとろくなことないからね。見返りなしでできる人が一番素敵な人やね」
元メジャーリーガーのイチローも「見返りを求める姿勢が駄目」*3と語る。己を信じて、自然体で突き進もう。
【神回答ポイント】
表現の仕方はそれぞれだが、「努力に結果を求めるべきではない」という点では共通している。重要なのは、途中でどんな結果が出ようと、努力を継続することだ。
・「どんなときがカッコよいか」に気づかされる江頭2:50の「神回答」
江頭2:50は、下ネタや脱ぎネタで周囲を騒然とさせる、型破りなお笑いタレントだ。
雑誌などのアンケートによるランキング企画では「嫌いな芸人No.1」「抱かれたくない男No.1」の常連だったが、ユーチューブチャンネル「エガちゃんねるEGA-CHANNEL」を開設すると、たった9日でチャンネル登録者が100万人を超える。現在は420万人を突破しているのだから、すさまじい人気だ。
ユーチューブチャンネルで、「NHKの『プロフェッショナル』のオファーが来たらどうするか」というドッキリ企画を仕掛けたところ、江頭は「それは、辞める」と即答。
その理由として「カッコつけたくないんだよ」と明かす江頭に対して、仕掛け人が「江頭さんを密着するとカッコよくなっちゃうんですか?」と尋ねたときの答えがこれだ。
「なっちゃうよね。だって真剣にやってんだもん」*4
江頭は、カメラにずっと密着されるのが嫌だということも、「プロフェッショナル」のオファーを断る理由として挙げている。
「撮られることにものスゴい負担がかかると思う。本番前とか……クオリティがどんどん下がっていく」
これはカメラが回っていると知らないなかでの発言。江頭のプロフェッショナルぶりがよく伝わってくる。
ドッキリだとネタ晴らしが行われると、冒頭の言葉について「肛門見られるより恥ずかしい」と悶絶した江頭。一切取り繕わない、このスタンスこそが、これだけの支持を集めている理由だろう。
【神回答ポイント】
どんなことでも真剣にやれば、かっこよくなる――。すべての職業の人が励まされる「神回答」である。
イメージを損なうことは怖くない
・「AVの帝王」の気遣いに対する山田孝之の「神回答」
「日本のアダルトビデオ業界」という特殊なテーマが、世界的な関心を呼び寄せることになった。ネットフリックスの日本オリジナル連続ドラマシリーズ「全裸監督」のことだ。
もっとも本作が世界的ヒット作となったのは、モデルとなった「AVの帝王」村西とおるの圧倒的な存在感が大きな要因だろう。村西は前科7犯、借金50億円、そして、アメリカ司法当局から懲役370年を求刑されているという。メチャクチャである。
そんな個性的すぎる人物を演じるとなると、不安になるのが当然だろう。これまでのイメージを損なってしまうかもしれないからだ。
本作の主演を務めた俳優の山田孝之に対して、村西が心配になって「こんな役柄を演じたら仕事が来なくなるんじゃないの?」と尋ねたところ、返ってきたのが、次の言葉だという。
「僕は役者でCMタレントじゃない。これで仕事が来なくなっても一向に構いません」*5
覚悟を持って新境地に挑んだことが、ひしひしと伝わってくる。村西は「なんて立派な心構えだろうと感服しました」と感動を伝えている。
これまでのイメージにはない役を演じることで開かれる扉もあるのだろう。歌舞伎俳優の十代目坂東三津五郎も、さまざまな役を引き受けて観客を驚かせている。
その理由について「一役者として、ほとんど使われていない細胞もあるはずなんです。それを刺激するような作品に巡り会いたい」*6と語っている。
【神回答ポイント】
イメージ通りの仕事ばかりでは、どんなビジネスでも生き残っていくことは難しい。リスクを恐れずに新境地を開拓することで、新しいステージに上がっていくことができる。
さまざまな効果を持つ「神回答」を取り入れよう
『「神回答」大全 人生のピンチを乗り切る著名人の最強アンサー100』(小学館)
この記事では、「心が奮い立つ神回答」をご紹介したが、『「神回答」大全 人生のピンチを乗り切る著名人の最強アンサー100』では、そのほかにも「心がスッと楽になる」「人間関係を円滑にする」「相手に寄り添う」「視野が広がる」「雰囲気を解きほぐす」「切り返しで相手を圧倒する」「相手のイメージを膨らませる」といった効果別に分類して『神回答』を取り上げた。
考え方1つで日々の過ごし方は、まるで違ったものになる。本書を活用して、発想の転換を促す言葉の数々に、ぜひ触れてみてほしい。
●コメント引用出典
*1: 『決断力』(羽生善治著、角川新書、2005年)
*2:「『努力は必ず報われる』論争に明石家さんま参戦 『そんなこと思う人はダ
メですね、間違い』」(J-CASTニュース、2014年6月9日)
*3:「イチロー氏 高校生から目標達成後に大切なこと問われ WBCで世界一の栄冠も『残酷だけど…』」(スポニチ、2023年12月17日)
*4:「この動画は本当に公開していいのか?」(エガちゃんねる EGA-CHANNEL、2022年3月21日)
*5:「山田孝之、村西とおるの「『全裸監督』主演で仕事に支障は?」という質問へ神回答」(デイリー新潮、2019年9月13日)
*6: 「初の井上ひさし作品にして、初のひとり芝居! 『芭蕉通夜舟』を演じる坂東三津五郎の心境は?」(チケットぴあ、2012年5月21日)
「努力すれば報われる」
子どもの頃からそう教わってきましたし、そうであってほしいと思ってきましたので、さんまさんの言葉はちょっと意外でした。
「努力が報われるなんて絶対に思っちゃいけない」
「こんだけ努力してるのに何でってなると腹が立つやろ。人は見返り求めるとろくなことないからね。見返りなしでできる人が一番素敵な人やね」
でも良く考えてみると、さんまさんは「努力するな」と言ってるわけじゃないんですね。「努力しても無駄だ」とも言っていません。
私はどうしても「結果」を求めてしまいます。「努力した労力に見合う結果」を欲してしまいます。
ですから、物事をスタートする前に頭の中であらゆるシミュレーションをして「成功する確率が低い」と判断したらアクションすら起こしません。これは今までの数多くの失敗から学んだ事なのですが。
人一倍傷つきやすいので「あんなに苦労したのに」という感情を味わいたくないのです。さんまさんのようにポジティブで強い人なら、少しくらいの失敗は気にならないでしょうが。
夢を実現するためには努力するしかありません。それは誰でもわかっています。だけど、失敗して惨めな自分を見たくないのが本音ではないでしょうか。
そんな時、私の心を奮い立たせてくれるのが、以前、以下のnote記事に書いた松下幸之助さんの言葉です。
「ほな、やってみなはれ」
何かをやろうと思い立った時に、松下幸之助さんのこの言葉を思い出します。
アマゾンで電子書籍を出版する時も「私の本を買ってくれる人がいるのかなぁ」と不安でしたが、ありがたい事に皆様に読んでいただいております。
官能小説を書きたいと思った時も「果たしてみんなに受け入れてもらえるのか」と悩みましたが、新しい本を出す度に皆さんがダウンロードしてくださいます。
noteの存在は随分前から知っていましたが、努力に見合う結果が得られるかどうか確信がなくてなかなか始まりませんでした。でも、今こうして毎日のようにnoteに記事を書いています。
もし皆さんが何かをやろうかやるまいか悩んでいるとしたら、私はこう言いたいです。
とにかく、やってみなはれ
これは皆さんに言うと同時に、自分自身に言い聞かせている言葉です。
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