紹介したいnote記事「絶望」
冬月剣太郎 猫詩人🐈さんの「絶望」という記事を紹介します。
表題は「絶望」です。この言葉は、詩の中で2回登場します。
「あなたって絶望とは無縁なヒトね」
別れた彼女に言われた言葉です。この言葉を冷たい視線で微笑みながら言ったとありますが、何故彼女はこう言ったのでしょうか。
絶望しない人だから「あなたじゃなかったのよね」と思ったのでしょうか。
「希望がすべて消えてしまった状態」って、大なり小なり誰でも経験しているような気がします。
私の息子は大学受験の際に「ある学部」に進みたくて、いくつも受験しました。ところが全て不合格で、滑り止めに受験していた「別の学部」に進学しました。
こういう事は他の人でもよくあります。第一志望に行く事は絶対に叶わず絶望だと言えるでしょう。気持ちはすぐに切り替えるでしょうが、少なくとも一瞬は絶望したはずです。
高校野球経験者なら「甲子園」を目指して努力したでしょうが、ほとんどの選手は望みが叶わず絶望した事でしょう。他にも、アイドルになれなかったとか、劇の主役に選ばれなかったとかいろいろあるはず。
冬月さんが望みを全て叶える人生だったのかはわかりませんが、何かあってもそんな素振りを見せない人なのかも知れません。
「彼女が自殺しようとした」とありますから、彼女はかなりの絶望状態だったのでしょう。それで、挫折した事がないように見える冬月さんにイライラしたのかも知れません。
彼女がどんな経験をして絶望したのかはわかりませんが、彼女の絶望と冬月さんは何の関係もないはず。それなのに、嫌味を言いたくなってしまったのでしょうかね。
「幸せかどうか自分ではよくわからない。わかっているのは、わたしは絶望していないということだけ」
この言葉に、冬月さんの生き方が集約されているように思います。